おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

EUマークの食料品・・・

2010-11-03 18:58:04 | ニュース

しばらく前はよく聞きましたね、「デフォルト」という言葉。ギリシャのお話しとか・・・ ちょうどその頃日本の某銀行がらみで「ペイオフ」なんて言葉もよく聞きました。どっちも払うべきお金が払えなくなるってこと!! 銀行が破綻するか、国が外国にしている借金を払えなくなるか、という問題ですが。

インターネット上で「世界で近い内にデフォルトを起こしそうな国ランキング」というのがあり、いつもブルガリアは10位あたりをウロチョロ・・・ (上には上がいて、ランキング上位国の名前を見ると「ブルガリアはまだまだ・・・」とちょっと安心しますが。) でも、危ないな~、この国も隠れ財政赤字、あるらしいし。

Riceandkuskuseumark といっても、ブルガリアはEU加盟国、つまり「ヨーロッパ」です・・・ よく日本から友人が遊びに来てくれたとき、まず空港についた時点で絶句してます。「ここってヨーロッパ?!」(汗) 新しいターミナルとはいえ中はガラガラ、一歩外に出ると国際空港の横からロマの人の大きな集落が始まり、そのすぐ上を滑るように着陸する旅客機・・・ ここは日本人が普通に思い描くヨーロッパをイメージしていると結構ショックを受けるようです。(まっ、私はもう慣れちゃって、何とも思わないけどネ。)

そして見た目を裏切らない、ホントにビンボーな国で、現在、最低の年金額は約150レバ、つまり75ユーロ(!!) もちろんみんながみんな最低額しかもらっていないわけではありませんが・・・ 隣の「あの」ギリシャが、あの大騒ぎの中、「年金が700ユーロしかもらえない!! これじゃ生活できない!!」といっていることからしてもこれがどーゆーことかがわかりますね。この額では生きていくのにかなり苦しい・・・ 特に冬は暖房費がツラい・・・ どうすればいい? でも、どうしょうもない・・・

ということもあってか、最近、そういう低額年金受給者や身障者にEUから赤十字を通して食料が支給されています。ウチの大家のエンカは結構年金をもらっているので直接は該当しないのですが、息子のルーメンが1級の身障者なので、この援助をもらえる権利があります。

でも、この現物支給というのが大変!!

「ねえ、来週支給があるんだけど、手伝ってくれない?」とエンカ。面白そうなので行ってみよう! ルーメンはリューリン7丁目の窓口からの受け取り。半身不随のルーメンの代わりにエンカが彼のリチュナ・カルタ(ID)と書類を持って受け取りに行きます。こういう窓口のところにはロマの人、特にその中でもさらにビンボーそうな感じの人たちが受け取りに来ていて・・・ やっぱり係の人と大モメ!! 

Redcrossoffice 「アンタ、前にも来たでしょ?! もうもらったんでしょっ!?」

「いや、今度は別の人の分を取りに来た」

「ちょっと~、これじゃあなたが受け取る権利があるかどうか、書類が不備すぎて分からないじゃないの!!」

「いや、でも前はこれでくれたゾ!!」

入口の外には支援物資を運ぶのを手伝いに、そのロマの家族やその子供達・・・ 大人たちはタバコをふかしながら順番を待ちます。今日は平日だけど、子供たちの学校は?・・・たぶん行ってない(汗)

どうにかこうにかエンカが受け取った食糧は6kg。おばあちゃんが手に持って公共交通機関で持ち帰れる量ではない!! 私が呼ばれた理由がよく分かりました。で、エンカが交通費として分けてくれたのが、例のクスクス、おばあちゃんがあまり食べないスパゲッティ、そして「日本人だから食べるでしょ!」といってくれたインディカ米。これがある日のウチの夕食になったのでした・・・

コメント (3)
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