前出の、ウチの近所に住むドラは、「仕事を探してるんだけど、インターネットで情報、上がってないかしら?見てくれない?」と言ってきました。新聞で探す、と言うのが今まで一般的でした。ブルガリアでは「ポズバネーテ(電話して)」というのが特にそういう情報に特化してますし、普通の新聞にも少し「売ります・買います」欄みたいなのもありますが、これだと、情報がリューリンあたりの店頭に出る頃にはすでに古くなっており、すぐに買って連絡しても、すでに誰かが雇用された後だった、ということがしばしば・・・
う~む、ネットでねぇ~・・・ ブルガリアではギュヴェチとかジョブ・タイガーなんてサイトが有名なのですが、もう一つ、ALO(アロ=ブルガリア語で電話での「もしもし」)というのを見つけ、そこの就職情報を見てみました。するとこのサイト、情報が最新のものからトップに上がるので便利!すぐに一つ、掃除婦の募集を見つけ、プリントアウトしてドラに渡しました。ドラはすぐその場から電話し、即決!! 住居棟の入口(つまりヴホッド)とその階段の掃除を週1回で月50レバという、本当に小さなものですが、完全無職よりはずいぶんマシです。
今ソフィアではこれくらいが相場の給与・・・ でも同じような仕事を後3つ見つければ月200レバになり、息子と一緒に持ち家に住んでいるドラとしてはやっていける収入になるんだとか。掃除も、これくらいなら重労働ではないし続けられそうだ、希望が持てそうだ、と大喜び!! よかったネ!! でも、この同じサイトでもこうすんなり行くような情報はいつもあるわけではないようです。
これまた前出の、トリアガルニカ地区に住むラトカも失業中・・・ こちらもネットで検索していたようですが、どうしても条件に合うものがありません。「どうしよ~!!! 冬よ~もオ~!!」と、緊急事態になりつつあります。
と、そんなある日、地下鉄リューリン駅のそばでニッコリのラトカとバッタリ!! 紙コップのコーヒーを片手に、「やったワ!! さっきこのコーヒーを買いにカフェに入ったらそこ、軽食も提供しようとバーベキューグリルもいれてたのネ。で、お店の人が一人だったから、『これ全部一人でやるんですか?』って聞いたのよ。そしたら、『イヤ、ムリっぽいから誰か調理専門の人を雇おうと思ってるんだ』ですって!! で、すぐその場で私やります、って申し込んじゃった!! うまく行くとすっごくうれしいワ!! ここ、なんでも便利な場所だし!!」 よかったね~!! こういうチャンスに目ざとく、ポジティブにいかないとなんないもんネ。機転を利かせて、たとえ小さな仕事でも見つかるといいネ!! だって本格的な冬がもうすぐだから・・・