もし誰か、ブルガリアで運転免許を取る必要が生じる場合に何か参考になれば・・・
以前に「ブルガリアでは免許の翻訳をつければ日本の運転免許で運転できる…」と書きました。日本に一時帰国して免許を更新し、その免許をもって日本大使館に行き、「翻訳をつけたいんですけど・・・」(正式には「運転免許抜粋証明」を発行してもらう)と言うと、
しばらく領事さんとツベタン君(例の)が中に引っ込んでしまって・・・「え~とですねェ、ブルガリアの法律が今度変わって、リチュナカルタの発行から1年を過ぎるとこの「抜粋証明」では運転できなくて、ブルガリアの免許を取らなくちゃならないんですよ」と領事さんに言われました・・・ とりあえずは日本で取ってきた国際免許で運転できますが・・・ う~む、そもそも、住んでる日本人が少ないから、ほかのヨーロッパ諸国のように日本の免許を書き換えて地元の免許にしてくれる、なんてことないんだよねェ、この国は・・・ それに何より法律がコロコロ変わるし、何より法律を運用している警察の皆さんがちゃんとこの事を分かっているのか・・・ だけど、文句言われるのもイヤだし、ヨーロッパ全体で有効な免許を持っとくのもいいかなァ、ということで、ブルガリアで運転免許を取ってみよ~!!
なんとラッキーなことに!! ウチの同じ住居棟の隣のヴホッドにはいつも「У」マークのついた車が停まっている!!つまり自動車教習の先生が住んでいるのです!! その先生に「ブルガリアの免許を取りたいんだけど、どうしたらいい?」と尋ねると、
「まず卒業証明がいる!」ええ~⁉ 日本でそんなの聞いたことないヨ~!! 18歳になったら取れるんじゃないの?と思ったのですが、どうやら学校に最後まで行かなかった人たちが「袖の下」を払って免許を「買う」ということが横行していたブルガリアで(昔はじいちゃんが「孫へのプレゼントに免許を買ってやるんじゃ」なんて話がいっぱいだった…)それを防止するための方法として最低「スレドノ・オブラゾバーニエ」(中等教育?日本でいう高校生くらい)の卒業証書を提出することが求められているようです。
さて、日本大使館のサイトで運転免許の事を調べると「地下鉄ГМ(ゲーメー)ディミトロフ駅」のすぐ近くにあるオフィスで日本の書類をリーガライズしてくれる」と書いてあったので、日本から取り寄せた高校の卒業証書に翻訳をつけて持っていくと・・・
「ここは大学のディプロマしかリーガライズできません。高校のはソフィア市の教育課(?)に行ってください」とけっこう丁寧に言われました・・・う~む・・・ 調べてみるとソフィア市の中心部、スタンボリスキ通りの「ブズラジュダネ広場」のところ…
この建物の4階(0階があるから5階?)にオフィスが・・・パッと見どこにあるか分からないところですが、入口の警備の人が教えてくれました。
まだウチに近いからいいけど、めんどくせーな~・・・ で、翻訳事務所で翻訳してもらった高校の卒業証書を出すと・・・
「これ、アポスティーユ証明が付いてないじゃない!アポスティーユを付けてノタリウス(公証役場)で証明してもらってから持ってきなさい!」えええ~~、じゃあもう一回卒業証明を取り直して、それから日本の外務省に送らないといけないの?! とまあ、実家の母にずいぶんと迷惑をかけて、EMSで特急で送ってもらって・・・ あああメンドクサイ・・・
実家の母が高校の卒業証明を外務省のアポスティーユ認証の部署に送って申請してくれたのですが、そしたら速攻で外務省から母に質問の電話が!! 「なぜこのような書類にアポスティーユ証明が必要なのか」と尋ねるので、「ブルガリアなので・・・」と言うと、電話の向こうで係の人が「(あ~あの国ならねェ…という感じで)しょうがないですね、分かりました」とすぐに発行してくれたようです。
いばらの道の第一歩なのねェ・・・ 結局このやり取りと高校の卒業証明のリーガライズに1か月以上!夏前に始めた準備が免許を取る参算を始めたのは秋になってしまいました。書類がそろったところで隣のヴホッドの先生にこの書類を見せると、「今からオフィスに行くゾ!15分くらいで終わるから!」
このオフィスで座学と筆記試験の準備をして、そして先生が路上教習をしてくれます・・・ 次のステップはいつになることやら・・・