MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

土鍋で『ぶり大根』!

2006年03月03日 | 料理&美味しいもの
 お隣から聖護院大根をいただきました。冬が旬の、丸大根の一種なのですが、「甘く」「柔らかく」「煮くずれせず」「味が染みやすい」のが特長なんだとか。よく知っている地名がついてる野菜なのですが、なかなか食べる機会がないものです。

 今回は、その特長を生かして『ぶり大根』にすることにしました。
 おあげさん(油揚げ)やお肉と炊いてもよかったですが、せっかくの旬のもの。旬が同じ「ぶり」にご登場いただきました。
 おばんざい屋さんの「おだいの炊いたん」を目指し、少し手間をかけて、ゆっくりじっくり調理です。

 実は、山国育ちの私、大人になるまで「ぶり大根」を食べたことがありませんでした。もちろん母のレパートリーには存在しません。数年前に本を見ながら1度チャレンジしたことがあったのですが、結局満足のいく出来にはならなかった「ぶり大根」。今回こそリベンジです!(笑)
 と、いうことで、今回は家にある本やネットのレシピをいくつも読みあさり、「一番美味しく出来そうな作り方」を各レシピから少しずつ「良いトコ取り」して臨みました。

 できあがりは、本当に『飴色』のおだいこん!
 絶品でございました。
 夫には「これは大根の素材が良すぎるんじゃない?」と言われましたが、家族4人で土鍋の「ぶり大根」をぺろりと食べてしまいました。
 「『ぶり大根』は煮返すと美味しくない」と言うそうですが、煮返す分もない胸のすくような食べっぷり。
 やっぱり美味しくできると幸せですね。

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 『ぶり大根』 

 <材料>
・ぶりのアラ(ぶりかま・頭) … 500グラム
・聖護院大根(普通の大根でも) … 600グラム(2/3個)
・塩 … 適宜
・米のとぎ汁 … 鍋にたっぷり
・しょうが(薄切り) … 1かけ分
・酒 … 200cc(1カップ)
・昆布(だし用)… 小1枚
・砂糖 … 大さじ3 (黒砂糖大さじ1+上白糖大さじ2)
・しょうゆ … 大さじ3(3度に分けて加える)
・みりん … 大さじ3 (最後に!)


  <作り方>
 まず、ぶりの下ごしらえ。
 使うのは切り身ではなく、ぶりのアラ(ぶりかま・頭)です。そのほうが旨味が出るのですって!
(我が家の包丁でアラの骨を切る自信がなかったので、魚屋さんに切ってもらっちゃいました。)
・ぶりのうろこを取り、食べやすいサイズに切る。水洗いして、水を切り、少し多めに塩をふり、5~10分ほど置く。
・再び水洗いし、水を切り、鍋に沸騰させた熱湯の中で表面を白くさせて、冷水に取る。(<『霜降り』)
・冷水で、残った血合いやうろこを洗い流し、水を切り、水を丁寧にふきとる。


 次は、大根の下ごしらえ。
・聖護院大根は半月切り(大きければ、いちょう切り)にして、皮を厚く剥き、きちんと面取りをする。味がしみるように、2カ所ほど隠し包丁を。(皮と面取りした部分はきんぴらか漬け物に!)
・鍋いっぱいの米のとぎ汁で30~40分ほど、透き通るまで下ゆで。
・水で洗い、水にさらしてアクをぬいておく。


 下ごしらえがすんだら、ここで土鍋の登場です。
・土鍋にだし用の昆布を入れ、水気を切った大根を敷き並べて、ぶりをのせ、ショウガの薄切りをのせ、お酒と水をひたひたになるまで入れます。(昆布は沸騰直前に取り出して、これも大根の皮と一緒に食べちゃいましょう!)
・沸騰後10分ほど煮たら、砂糖を加え5分ほど煮て、その後しょうゆを3回に分けて加えます。(砂糖としょうゆを同時に入れないのもポイント!砂糖は黒砂糖と上白糖を併用してみました)
・落としぶたをして土鍋でコトコト1時間ほど煮ます。煮汁が少なくなったら、煮汁を回しかけながら煮ていきます。(煮汁が少なくなるまで!)
・最後にみりんを加え、強火で照りを出したら、できあがり!!


 さっとゆでたセリを添えたり、柚の皮をちらすと、グッと豪華になりますね。
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コメント (7)
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