「真赭」は「ますほ・まそほ・まそお・ますお」と読んで、赤い色(赤い土の色)なんだそうです。「真朱」とも書くようです。
「真赭の糸」という表現で赤みを帯びたすすきの穂の色を表したりしたようです。
写真は実家の近くのため池のほとりに生えていたススキ。
穂が開き始めたばかりのススキは、ほんのり赤。秋の色ですね。
「ますほ」では載っていない国語辞書もありますが、古語辞典には載っていたりします。
我が家の辞典では、徒然草の「ますほのすすき、まそほのすすきなどいふことあり」という一文が紹介されてました。
『烏に単は似合わない』で出てくる茜色がかった髪のお姫様の名前が「真赭の薄」なのですが、この物語に出てくるお姫様や侍女たちの名前を歳時記や花図鑑などで調べて読むと非常に面白いのです。
花の季節、花や葉の性質、花の咲いている場所……。
そして、お姫様や侍女たちの置かれている場所・立場・気質・外見。
作者がどこまで考えて名付けたのか分かりませんが、いろいろ思いめぐらして楽しめます。
「花すすき月の光にまがはまし深きまそほの色に染めずは」(山家集)
物語中で「真赭の薄」とよく似ていると言われていた叔母の名前も、歳時記とこの歌を見たら「あぁ」と思わず声が出ちゃいました。
(私の考え過ぎかもしれないですけどね)
物語が面白いと、周りに辞書や本をいくつも広げて、あれやこれやと調べながらじっくり再読する楽しみがあります。
「知らなかったことを知る」それが、なんともいえないですね。
「真赭の糸」という表現で赤みを帯びたすすきの穂の色を表したりしたようです。
写真は実家の近くのため池のほとりに生えていたススキ。
穂が開き始めたばかりのススキは、ほんのり赤。秋の色ですね。
「ますほ」では載っていない国語辞書もありますが、古語辞典には載っていたりします。
我が家の辞典では、徒然草の「ますほのすすき、まそほのすすきなどいふことあり」という一文が紹介されてました。
『烏に単は似合わない』で出てくる茜色がかった髪のお姫様の名前が「真赭の薄」なのですが、この物語に出てくるお姫様や侍女たちの名前を歳時記や花図鑑などで調べて読むと非常に面白いのです。
花の季節、花や葉の性質、花の咲いている場所……。
そして、お姫様や侍女たちの置かれている場所・立場・気質・外見。
作者がどこまで考えて名付けたのか分かりませんが、いろいろ思いめぐらして楽しめます。
「花すすき月の光にまがはまし深きまそほの色に染めずは」(山家集)
物語中で「真赭の薄」とよく似ていると言われていた叔母の名前も、歳時記とこの歌を見たら「あぁ」と思わず声が出ちゃいました。
(私の考え過ぎかもしれないですけどね)
物語が面白いと、周りに辞書や本をいくつも広げて、あれやこれやと調べながらじっくり再読する楽しみがあります。
「知らなかったことを知る」それが、なんともいえないですね。