『東京消防庁 芝消防署24時 すべては命を守るために』
著:岩貞るみこ
講談社
ノンフィクション作家 岩貞るみこさんの、消防署を舞台にした1冊です。
岩貞先生の本は、本当に面白い。
ノンフィクションをドラマティックにしすぎず、厳しい現実もしっかりと書きながら、それでも一つ一つの仕事の意義・魅力を読者に伝えてくれる貴重な作家さんだと思います。
ふりがながたくさんついた「子ども向け」と侮るなかれ。
半年余りの取材に基づいた現場を身近に感じられる文章と読んでいて飽きさせない構成が、日々の厳しい訓練と出動だけでなく、部外者は知らないような消防士の日常を分かりやすく伝えてくれます。
数々の失敗・挫折と成長、責任感の強さとチームワークが随所に散りばめられた各章は、作り物のドラマ以上に心を動かされます。一人一人の消防士の心の中まで丁寧に描いているからこそ、単なる「職業案内」ではない、生きている「消防士」像を伝えてくれています。
消防士になりたい子も、その親も必読。
そして、消防士が守る街に住む私たち、全ての人たちにも読んでもらいたい1冊です。
「大人になりたくない」「働くのが不安」という子どもが増えている現代で、「必要とされるから頑張れる」「感謝の声で元気が出る」そんな働く大人の声を伝えてくれる本が増えてくれることを期待します。
「働くって、誰かの役に立つって素敵だな」と思える子どもを増やすのが、大人の役目ですね。
著:岩貞るみこ
講談社
ノンフィクション作家 岩貞るみこさんの、消防署を舞台にした1冊です。
岩貞先生の本は、本当に面白い。
ノンフィクションをドラマティックにしすぎず、厳しい現実もしっかりと書きながら、それでも一つ一つの仕事の意義・魅力を読者に伝えてくれる貴重な作家さんだと思います。
ふりがながたくさんついた「子ども向け」と侮るなかれ。
半年余りの取材に基づいた現場を身近に感じられる文章と読んでいて飽きさせない構成が、日々の厳しい訓練と出動だけでなく、部外者は知らないような消防士の日常を分かりやすく伝えてくれます。
数々の失敗・挫折と成長、責任感の強さとチームワークが随所に散りばめられた各章は、作り物のドラマ以上に心を動かされます。一人一人の消防士の心の中まで丁寧に描いているからこそ、単なる「職業案内」ではない、生きている「消防士」像を伝えてくれています。
消防士になりたい子も、その親も必読。
そして、消防士が守る街に住む私たち、全ての人たちにも読んでもらいたい1冊です。
「大人になりたくない」「働くのが不安」という子どもが増えている現代で、「必要とされるから頑張れる」「感謝の声で元気が出る」そんな働く大人の声を伝えてくれる本が増えてくれることを期待します。
「働くって、誰かの役に立つって素敵だな」と思える子どもを増やすのが、大人の役目ですね。