MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

『アヤカシさん』

2014年11月09日 | BOOKS
『アヤカシさん』
富安陽子作 /野見山響子画
福音館書店


 つながり合う「人」と「もの」、「人」と「人」の不思議な縁の物語。

誰もがみんな、本当は独りは寂しくて、つながり合いたい。そんな気持ちが人だけじゃなくて「もの」にもある……。
 奇妙な老人の姿をした「アヤカシさん」が過去と今をつないで、人ともの・人と人をつなぎます。

 年の近い叔母と甥っ子の関係も素敵。
 姉弟でもない距離感と、秘密の共有が魅力的です。

 「つながり」は重たくて煩わしいものでもあるのだけど、大切でかけがえのないもの。
 ときどき、こうやって「つながりって、いいものだな」って思える本を読むのも大事ですね。

 小学生の中学年から、もちろん不思議に出会えなくなった大人にも。
コメント
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