そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

冬近し

2006年12月08日 | 12~2月の草木
先日の「行く秋」も、この「冬近し」も今頃の気配を伝える季語ですね。
もう一つ好きなのが「山茶花梅雨」です。

昨日は暦の上では「大雪」でした。
北の地方では、そろそろ根雪になる頃なのでしょうか?

上の写真は、買い物に出た帰り、時雨が過ぎて夕焼が広がりました。
車のガラスに映っている、裸樹が寒そうです。

< 夕映えを写すガラスも秋の色 >


こちらは、出かける前の空です。

ほとんど葉を落としたプラタナスが、潔い姿で枝を伸ばしています。

<枝先に残る枯れ葉が行く秋に手を振るごとく風に揺れてる>



地上では、山茶花のつぼみが柔らかでした。

明日にも開きそうですね。
山茶花の咲く頃に雨が続くのを「山茶花梅雨」と呼びます。

< 降り続く雨止みし日の山茶花の
          蕾ふくらみ明日を待つらし > 



出先で、ふと見上げると柿の木がありました。

一つだけ残っていた木守り柿を、カラスか小鳥が喜んで食べて皮だけが残ったようです。

< 「では そろそろ」と去り行く秋を押し遣って
             「では いよいよ」と冬が顔出す >

短歌は私の作ですが、「そろそろの次はいよいよ」という、季節感のある言葉は『言葉の風景』(野呂真一・新居和生 共著・seiseisha刊)のなかからヒントとしていただきました。
コメント (14)
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