~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

不意に訪れる涙

2010-08-31 22:23:19 | 日記
夏から秋になる時、空気が少し澄んできたのを感じただけで

「あーあの子が亡くなった秋がやって来た」と、落ち込んでいましたが

初女先生の講演会をやった年、初めて秋っていい季節だったんだと、

思えるようになりました。そして今年は、あまりの暑さに秋を待って

いる、そんな自分がいます。

先日、「4分の1の奇跡」を観に行った時、上映会場が息子の行って

いた幼稚園の近くだったので、懐かしさに包まれる思いで歩いていた

ら、会場の前にある公園に来た途端、涙が溢れてきてしまいました。

幼稚園の帰りに、子供とよく来た公園で、ブランコも水飲み場も

水の流れる水路も、まるでタイムスリップしたように、あの頃のまま

でした。子供を思い出した訳じゃなくて、その風景を目にしただけで

涙がでてしまいました。

自分の中にある悲しみを見たような気がしました。

深い悲しみは、本当に不意の涙となってやってきます。

以前は、そんな涙も受け入れられなかったけれど、今は

「お母さんだもん、仕方ないさ。」と思えるようになりました。

こういう涙は、何年たっても溢れてしまいそうです。

だって、私はあの子のお母さんだから…
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする