ふと、初女先生が本にサインする姿を思い出しました。
サインとは、さっさとはやく書くものだと思っていた私は
初めて見た時、先生のサインにびっくりしました。
1字1字、本当に丁寧に書かれるのです。
決して急ぐことなく、丁寧に…
間違えてしまった時は、弘前に戻ったらサインをして
送りますからと、言ってました。
どんなに長蛇の列が出来ても、急ぐことなく
丁寧に一生懸命書かれるのです。
先生のそのお姿を見て、並んでいた方が、そっと本を
鞄にしまい、握手だけされて帰っていかれました。
一度、主催者がサインの時間を30分しか取らずに
会場を借りていたので、初女先生は会場を出て
通路のようなロビーで、サインを書き始めたので
私たちは、風除けを作る為に先生の周りに
風呂敷を広げたりしました。
私が、なんでそこまでなさるのか聞いた時に
本を買って下さった方への感謝の気持ちが
こういうことでしか出来ないの…というような
ことを言われていました。
初女先生にサインして頂いた本を見ると、
先生の生き方が伝わって来ます。
丁寧で誠実な初女先生の生き方が…