今日、注文していた朴さんの「佐藤初女・自分を信じて」
の本が届きました。
2014年から、一年間イスキアに通い初女さんの話を
聴いて書いたという本です。
その本の中に『本当にわかっていなかったことが
もう一つある。料理は作る側のものではなく徹頭徹尾
受ける方(食べる側)のものだということである…
初女さんは徹底して「食べる人」なのである。
「食べる」といういのちの根源を尊ぶからこそ
ただ食べるだけでなく、きちんと供する側になりたいと
行動した人である。』と、いうのを読んで、初女先生の
食べる姿が浮かんできました。
食べる姿と言うのは、余りまじまじと見られたくない
ものですが、初女先生の食する姿は美しいと
思いました。
一つのおかずを口に入れたら、それを食べ終わるまで
次のお料理は入れない
私など、次々口に運んでしまうのですが…
その初女先生の食べ方を見た時、一つひとつの物を
その存在を大切にされる方なんだと、思いました。
味わうとは、こういうことなんだと…
時間をかけて、ゆっくり食べる。食べることに集中する
おしゃべりもあまりしないて、一心に食べる
これが、イスキアでの初女先生との食事でした。
食することで、自分が清められて行くような
そんな気にさえなる、初女先生との食事でした。
「食べることが好きなの」と、ちょっと恥ずかしそうに
言われた先生の顔が忘れられません。