今日は何も用事が入ってなくて、意を決して
片付けを!と思っていたのですが、昨日友人から
借りた本を読みだしたら止まらなくなり、
読んでしまいました。
樹木希林・内田也哉子の親子の著書です。
樹木さんが亡くなる2週間前に
「死なないで、ね…どうか、生きてください…」
と、窓の外に向かって、涙をこらえながら
語りかけていたそうです。
也哉子さんが問いただすと「今日は、学校に
行けない子どもたちがが大勢、自殺してしまう
日なの」」「もったいない、あまりに命が
もったいない」と、ひと言ひと言を絞り出す
ように教えてくれたといいます。
樹木さんの言った今日が「9月1日」だったのです。
樹木さんが、生前「不登校新聞」で受けた
インタビーも載っていました。
樹木さんが、夏休みが明けた9月1日が一年の中で
一番自殺が多いと知り衝撃を受け、亡くなる
直前にも、そのことへ思いを馳せていたようです。
母からバトンを受け継いだ也哉子さんが、
4人の方と対談をし、多様な生き方を通し
生きるということを伝えているのです。
とても深い本です。
樹木さんの不自由さを面白がる姿勢が
いいな~と思いましたので、ここに記してみます
『年を取るといろんな病気にかかるわけ。
腰は重くなるし、目もみえないし、針に糸だって
通らなくなる。不自由になるんです。
でもいいのよ、それで。
そうやって人間は自分の不自由さに仕えていくの。
不自由さに仕えて成熟して、人生を終えていく。
ほんとうに成熟という言葉がぴったりだと思う
不自由なのをなんとか自由にしようとするなんて、
思わないのよ。
不自由じゃなくしたらつまらないじゃない。
樹木希林 』