今日、読んでいた本の中に心響く詩が
ありました。ネットに掲載された
「年老いた母が娘に贈った手紙」という
記事に載っている詩だそうです。
少し長い詩ですが、良かったら
味わってみてください。
かわいい娘へ
私が老いていることに気づいた時には
落ち着いて受けとめてね。
何より、私が直面している状態を
理解しようとしてほしい。
話しているときに私が同じ話を
何回も繰り返したら、
「さっき同じことをいったんじゃない」
なんていって遮らずに、ただ耳を
傾けていて。
幼いあなたが眠りに落ちるまで、
私は幾夜も幾夜も同じ物語を
読み聞かせたわ。
私がお風呂に入りたくないと
駄々をこねても、怒って私を
責めないで。
あなたが小さな女の子だったころ、
言い訳をして逃げ回るあなたを
追いかけてお風呂に入らせなければ
ならなかったことを思い出して。
新しいものに対して私が無知で
あることに気づいたときは、
そんな目で見ないで、ゆっくり
時間をかけて覚えさせて。
覚えてるかしら、私があなたに
たくさんのことを教えてあげたこと
正しい食べ方、お洋服の着方、
髪のとかし方、そして毎日ぶつかる
人生の壁との向き合い方まで、ね。
私が年老いていることに
気づいた時には受けとめてね。
何より、私が直面している状態を
理解しようとしてほしい。
私が何を話していたか分からなく
なってしまったときは、
思い出す時間をちょうだい。
そして、もし思い出せなくても
心配したり、いらいらしたり、
馬鹿にしたりしないで。
私にとって何より大切なことは
あなたと一緒にいることだと
いうことをわかってね。
私が年老いて、以前のように
歩けなくなったときは、
やさしく手をとって。
あなたが初めて歩いたとき、
私がそうしたように。
そんな日がきても、決して
さみしいだなんて思わないでね。
私が最期の日を愛情に包まれながら
迎えられるように、ただそばにいて
ともに過ごした時間、
ともに過ごすことができた幸せを、
あなたに感謝しています。
満面の笑みと、いつ何時も絶やす
ことのないあなたへの愛とともに
伝えさせて。
愛する、私の大切な娘へ。