私が治療室の先生に会いに
行くと、3回立て続けに
一緒になった患者さんが
いました。
最初の時は、顔中真っ赤に
なって、見るからに痛々しい
感じでしたが、2回目は
赤みが引いて、普通の肌の
色に近くなっていたので、
「随分よくなりましたね」と
言うと、「まだ赤いわよ」と…
3度目に会った時は、自然な
肌の色をしていたので
「凄くきれいになりましたね」
と言うと「でも肌が突っ張る
のよ」と、浮かない顔で
言うのです。
私は、その時”この方は
良くなったことに目を
向けないで、次はこれが
気になる。と気になることの
方に気持ちが行くから、
スッキリ良くなることは
難しいんじゃないかと感じ
ました。
良くなりたいと思っているのに
それとは逆のことをやっている
からです。
幸せもそうじゃないでかしら?
初女さんは、明快にそのことを
言葉にしています。
『幸せになるためには、
いまの状態に満足すれば
いいだけなのです。
人間の望みや欲望には
際限がありません。
でも、それでは
いつまでたっても
満足できず、不満だらけで
幸せを感じることは
できないでしょう。
佐藤 初女』
コロナ禍で不自由なことも
ありますが、幸せはたくさん
あります。
「足るを知る」
この言葉が心に降りて
きました。