初女さんは、晩年「ぬか床は
生物多様性なの」と
よく言われていました。
ランディさんと最後に
初女さんのご自宅を訪ねた時も
私たちに糠漬け教えると言って
凍てつく台所で、キュウリや
セロリを漬けてくれました。
別に特別なことをする訳では
ないのに、初女さんはなぜ
私たちに見せたのかなと、
思いました。
ぬか床と生物多様性のことを
ランディさん書いて!と
言っていた初女さん。
翌日、ランディさんが
「地球はぬか床なんだよ」と
教えてくれました。
あの時は、「ふーん、そうか」
ぐらいの受け留め方しか
出来なかった私ですが、
ロシアとウクライナの戦争が
起こり、受け留めかたが大きく
変わってきました。
私たちは、生物多様性の
地球というぬか床の中の
ひとり一人なんだと思うと
戦争なんて考えられません。
初女さんの言葉が、深く響いて
来るのです。
ぬか床って
”生物多様性”だと思うんです
米ぬか、塩、昆布、鷹の爪
きゅうり、人参、なす、大根
食パン、りんご、ヨーグルト…
それぞれがそれぞれのままに
おいしさを引き出しあう。
あるがままにいるだけで
互いに支えあってるの。
多様なものが
多様なまま響きあい
ともに生きる。
それがいのちの摂理です。
佐藤 初女