今日は、母の担当医との面談に
病院に行って来ました。
施設に入所している母が陽性に
になり、4月から入院して
いますが、コロナ禍の為に
面会は諦めていたのですが、
先生が病状を説明すると
いうことでと、母に合わせて
くれたのです。
母に会うのは、
去年の12月にアクリル板越しに
15分の面会をして以来でした。
「お母さん!」と呼びかけても
薄く目を開け天井を見るばかり
何の反応もないので、少し
ガッカリしていると、突然
母が歌を歌ったのです。
言葉がはっきりしないので
何の歌か分かりませんが、
確かに歌ったのです。
「お母さん、帰るね」と言うと
私には聞き取れなかったけれど
看護師さんが「ご苦労様って
言ってますよ」と教えてくれ
ました。
「ご苦労様」か…
母らしいなと、涙が溢れそうに
なりました。
小さく小さくなってベッドに
横たわっている母を見ていたら
あ~私はこの母から生まれて
来たんだと初めてそのことを
実感したのです。
母は色白になってべっぴんに
なっていました。
あの歌は、母から私と姉への
贈物のような気がします。
この人がいなかったら私は
この世に誕生してないんだ…
こんな気持ちで母と
向き合えたのは初めてです。
「お母さん私を生んでくれて
有難う」
次に会えた時は、真っ直ぐに
母にこの言葉を伝えよう…