テレビのニュースで「ブラックフライデー」の映像が
流れ、唖然としました。
感謝祭翌日午前0時からの米国流の年末セールで、
激安のため商品を奪い取る人の目が尋常では
ないのです。
日本の量販店も始めたそうです。
人間の欲望を見せられたようで、恐ろしくなり
ました。
消費の力強さが足らないと言っている政府に
とっては、このブラックフライデーは歓迎すべき
ことなのかもしれないが…
世界自然保護基金が最近まとめた報告書に
世界中の人々が日本人と同じ生活をしたら、
地球が2.9個分いると記されているそうです。
(それぞれの国の森や海、農地が供給できる資源と
産業活動や移動、生活などで使った実際の消費量
を国民一人当たりではじいいたもの)
6年前は2.3個分だったそうです。
これは国内で資源を生み出す力を弱め、消費を
増やしてきたからだそうです。
どこかで、私たちは豊かさというものを
はき違えてきたのでしょうか…
初女先生は食材も物も、本当に大切にされました。
「私って、つましいのよ」と、言われていたことが
心に残っています。
森のイスキアのゴミの少なさには、行くたびに
驚いていました。
「どうして、こんなにゴミが少ないの」と言うと
スタッフが「先生、捨てるとこがないのよ」と
教えてくれたけれど、不思議でした。
「初女さんのお漬け物」の本の中で、スタッフが
「にんじんの白和えの時の、にんじんを煮た
少し残った煮汁も捨てられないの、あとから
「あの煮汁どうしたの」って言われて…
その煮汁を煮物の最後に入れると、ツヤが出て
美味しくなるの」と言われているのを読んで
イスキアがゴミが出ないわけを納得しました。
初女先生から「私、つましいの」と、言われた時
あ~こんな美しい日本語があったのだと、
ちょっと感動しました。
昔は、倹しい生活が当たり前でしたが、
いつの頃からか私達は、消費は美徳だなんて
言葉に向かってまい進してしまったのですね。
それが進歩であり、発展だと思ったのでしょうね。
今、景気が上向かないのは消費が足りないからだ
と、言われています。
消費する社会
それが、私たちの望むことなのでしょうか…
世界中の人が米国人のように暮らせば、
地球4.8個を費やすことになるそうです。
初女先生の「つましい暮らしの美しさ」が
心に響いてきます。
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