ピエール・ミニャール
ヘラクレスの十二の試練のうちの一つは、アマゾンの女王ヒッポリュテの帯をとって来ることだった。アマゾンは黒海周辺に住んでいると言われる女性だけの部族で、勇猛な狩猟部族であった。ヘラクレスはヒッポリュテに気に入られ、帯を渡すと約束されるが、ヘラの妨害が起こり、誤解が生じてヘラクレスはヒッポリュテを殺してしまう。
*
いかに勇猛な女性でも、男性にはかないません。男と女というものは、決定的にちがうものなのだ。筋力と骨の強度で男にかなう女はいない。まともにぶつかっては負けるのが当たり前です。アマゾンなどという部族は存在しませんでした。有力な女性が支配する部族を見て伝えられた話に、尾ひれがついたものでしょう。