ハーバート・ジェイムズ・ドレイパー
ベーロスとリミュエの娘。リビアの女王であったが、ゼウスに目をつけられてヘラに妬まれ、ゼウスとの間に生まれた子供をすべて殺され、自身も怪物に変えられてしまった。ラミアは悲しみのあまり、子供がいる他人をうらやんで、子供を食う怪物になってしまった。
吸血鬼の一種とも言われる。
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ひどい話ですが、こういうことはかなりあります。人はあまりに悲しい目にあいすぎると、狂うことがある。自分以外のすべてを攻撃する、魔のようなものになってしまうことがあるのです。やたらと人を不幸に突き落とし、それに愉悦さえ感じるようになってしまう。だから人間の魂をさいなみすぎてはならない。何につけても、限界があるということを考え、バランスをとらねばなりません。