ジョン・バイアン・リストン・ショー
神はご自分の姿の形に人間の男を創られ、そのあばら骨から女を創られた。それにアダムとイヴと名をつけ、エデンの園に住まわせた。アダムとイヴはエデンの園で裸のまま無邪気に暮らした。神は彼らに園に生えているどの木からもとって食べていいが、ただ善悪を知る木の実だけは食べてはならないと言われた。しかしイヴはある日蛇にそそのかされてそれを食べ、それを夫アダムにも与えて食べさせた。
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原題は「女と男と蛇」というそうなのですが、アダムとイヴでいいでしょう。このイヴは少々蠱惑的だ。動物的な我欲で男を支配しようとしているかにも見えます。確かに、そういうことをしそうな女性はいますが、それはまだ女性という段階に入っていない女性です。勉強をして女性らしいやさしさを持った女性は、男をたぶらかしたりなどしません。イヴはアダムをたぶらかしてなどいない。本当は、知恵の木の実を先に食べたのはアダムなのです。なんでも、先に悪いことをするのは、男の方なのです。