熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

イタリア・スイス個人旅行記(9)~ドライブ&キャンプ旅 in スイス①

2011-07-30 07:49:39 | 海外旅行
この日のドライブコースは、ヴェネチアからドロミテ街道を抜けてスイスとの国境近くの宿まで約400キロ。
ドロミテは、イタリアの北東部に位置し3000mクラスの荒々しい形をした頂が連なる山岳地域で、その名も「ドロミテ山塊」と呼ばれ世界遺産に登録されています。
ドロミテ街道は、これら「山塊」を眺めながら走るお勧めドライブコースで全長は100キロ近くあります。まずはドロミテ街道の東の玄関口、コルティナ・ダンペッツォを目指します。ここは1956年冬季オリンピックが開催されたところでもあり、特に冬場のリゾート地として有名です。

コルティナ・ダンペッツォが近くなるにつれ次第に雲行きが怪しくなり、降ったりやんだりの天気。ドロミテ街道の途中では前方が見えなくなるほどの土砂降りに見舞われました。今回の旅の友は、フォルクスワーゲンのPolo、峠超えはパワー不足ですが、一人で乗るには十分な車でした。
 

晴れていればこのような素晴らしい景色が拝めたのですが、残念。


バイクも雨の中では楽しさ半減です。


ゴンドラに乗れば2950mのサス・ポルドイからの眺望を楽しめるのですが、頂上付近は生憎雲の中、宿に直行することにしました。


翌日は朝から徐々に雲が切れてきて、ドライブ日和になりました。いよいよ国境を越えてスイスに入ります。国境検問所で高速券を購入、一年間有効で走り放題、SF40也。

道路沿いに建つ教会、何気ない風景ですが、ヨーロッパらしくて新鮮。スイスらしい景色がだんだんと目に飛び込んできます。
 

峠を越えたところで小休止。奥のほうに雪を頂いた山並みが見えます。ここではドイツから来たソロライダーにご挨拶、この日の朝、ミュンヘンの自宅を出て一泊ツーリングの最中とか。自宅から僅か数時間で素晴らしいツーリングコースにアクセスできるとは、ヨーロッパのライダーが羨ましくなります。


夕刻、ベルナーオーバラントのブリエンツ湖畔のキャンプ場、AAREGGに到着。ここは、環境が抜群に良いことに加え、五つ星のキャンプ場だけあって設備が充実していて清潔で実に快適でした。ペットの個室シャワー設備まであるのには関心しました。
スイスに行ったら美しい自然の中でキャンプをしたいと予てより思っていましたが、これで念願が叶いました。
 

何はさて置き、まずはマイホーム設営。周りは殆どがキャンピングカー、一方、こちらは山用の小型テント、正直いささか場違いの気がしました。
 

キャンプ2日目は、雲が多いので湖周辺を散策、午後からスーパーで食料の買出しをしてキャンプ場でのんびり。スイスの美しい自然の中で過ごすひと時は格別です。
 

キャンプ3日目は、朝から晴れわたって絶好のハイキング日和。朝食もそこそこに、車でグリンデルワルトに向かいます。
駅前の駐車場に車を止め、バスでグローセ・シャイデック(1962m)まで行き、そこからフィルストを経由してグリンデルワルトに戻るハイキングコースを歩きます。このコースは、アイガー(3970m)を眺めながら歩く、所要時間3,4時間の人気コースのひとつです。
 
 

種類は多くはありませんでしたが、花ももちらほら咲いていました。
  
 
 
ペットを連れてのハイキング、大自然の中を散歩できるとは、ワンコも幸せです。


サイクリングコースも整備されていて、いたるところにコースを示す標識があります。流石に観光立国、よく整備されています。サイクリストも気分良さそう。
 

ブリエンツ湖畔でのキャンプの後はツェルマット近郊のキャンプ場に移動します。
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イタリア・スイス個人旅行記(8)~ローマからヴェネチアへ

2011-07-29 07:13:02 | 海外旅行
ローマでレンタカーを調達しティヴォリに向かいます。ローマから東に約30キロ、バス便もありますが、本数が少なく車が便利です。
ここには、世界遺産に登録されている古代ローマ皇帝ハドリアヌス帝の別荘跡「ヴィッラ・アドリアーナ」があります。紀元2世紀、帝国領土視察の旅から戻ってきたハドリアヌスは、総面積約300ヘクタールのこの地にギリシアやエジプトなど各地で目にした建物や景色を再現したそうです。

全体の縮小模型で、黒線より上の部分が遺跡になります。(下は管理事務所・ショップ)


入り口を入って直ぐにある「ポイキレ」と呼ばれるアテネの庭園を模した空間。高さ9m、長さ90mの壁に囲まれた中に大きなプールがあるだけで庭園という雰囲気ではありませんでした。上の縮小模型で、中央右、横長に見えている青色部分。
 

大浴場と小浴場跡、ローマ帝国時代から風呂はローマ人にとって欠かせないものだったようで、浴場跡はあちらこちらの遺跡でよく目にします。
 

「カノプス」、エジプトのアレッサンドリアとカノプスの町をつないでいた水路をイメージしたものとか。彫像の一部がいくつか残っていて当時の面影を忍ばせます。エジプトで見たのでしょうか、ワニの置物も。
上の縮小模型では、一番奥に位置しています。
 


島のヴィッラ「海の劇場」、運河に囲まれた小さな円形の建物跡で、ハドリアヌスは晩年、時間の多くをここで過ごしたそうです。


ティヴォリを跡に、一路この日の宿泊地、ラヴェンナに向かいます。途中、黄金色の畑と後方の緑、青い空が印象的でした。
 

ラヴェンナは人口16万人弱の町、東ゴート王国の首都になったり、東ローマ帝国の都が置かれたりと歴史的背景を持つ町で世界遺産に登録されており、西ローマ帝国、東ゴート王国および東ローマ帝国の文化遺産が混在しています。特に、ビザンティン美術のモザイク画が多数残っており、今回の目的もモザイク画の鑑賞です。

ラヴェンナの町の中心地、ポポロ広場、必ずと言っていいほど昔の町では広場を目にします。


まずは、サン・ヴィターレ聖堂、東ゴート王国時代に建設が始まり、東ローマ帝国の征服後も建設がすすめられた聖堂で、祭壇の天井部分はモザイク画で装飾されています。


左:「ユスティニアヌス帝と隋臣」、右:「皇紀テオドラと隋臣・侍女」
 

よく見ると皇帝と皇紀の頭上といいますか頭の後ろには、キリストや聖霊などにしか描かれない光輪が描かれています。これは、ローマ帝国時代、弾圧されていたキリスト教が4世紀初めに公認され、その後国教とされたことから、それ以降、皇帝・皇紀に敬意を表して光輪が描かれるようになったとか、興味深い話です。
 
金色の部分は薄く引き伸ばしたガラス板に金箔を貼り付け、それを小さく切り出したテッセラと呼ばれる物が使われています。金箔ですから、いつまでも輝きが保てるというわけです。

聖堂の隣にあるガッラ・プラチーディアの廟、5世紀にローマ皇帝・テオドシウス1世の娘、ガッラ・プラチーディアによって建てられたそうです。小さい建物ですが内部は、一面モザイク画で覆われています。
 

 

サンタ・ポッリナーレ・ヌオヴォ聖堂、東ゴート王国・テオドリック王によって建設された聖堂で、ここも状態の良いモザイク画が残っています。


天使に囲まれたキリスト(左)と聖母子(右)
 

宗教儀礼を司る3人のマギ(左)とマギに導かれ聖母子のもとに向かう22人の聖女の殉教者(右)
 

ラヴェンナでモザイク画を鑑賞した後は、パドヴァに向かいます。
パドヴァでは、ジョットの最高傑作のひとつ、スクロヴェーニ礼拝堂のフレスコ画鑑賞が目的です。キリストの生涯と聖母マリアの生涯が左右の壁に38面にわたって描かれています。ビデオを見せられた後、時間制で15分だったか、短時間しか鑑賞できず、描かれている一つ一つの絵のストーリーを追って行けなかったのが残念です。
 

ヴェネチアは到着翌日、バスターミナルのあるローマ広場からサン・マルコ広場まで一周しました。
カナル・グランデに架かるリアルト橋、ヴェネチアの運河といえば、やはりこの橋からの眺め、活気に溢れていました。
 
  

サン・マルコ広場、福音記者マルコにささげられた有名な大聖堂・サン・マルコ寺院
  

聖マルコを象徴する有翼のライオン像


カナル・グランデにかかるもう一つの橋、アカデミア橋からの、サンタ・マリア・デッラサルーテ教会、この眺めもガイドブックでよく目にします。


ゴンドラと運河、古びた石壁と赤いゼラニュウム、絵になっています。


土産物店の軒先を飾る色鮮やかな仮面や置物
 

余談ですが、バスの乗車券は車内でこの機械にかざしてセルフ改札します。


ヴェネチアを最後に2週間にわたるイタリアの旅はこれで THE END、この後、スイスに向かいます。
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バイク・キルスイッチのオーバーホール

2011-07-28 09:52:06 | ユーザー車検・メンテナンス
サイドスタンドの動きに連動しているエンジン・キルスイッチが効かなくなった。放置していると、踏み切りや交差点通過時などでギアチェンジの際エンストすると、再スタートしようにも一旦ニュートラルに入れなければならず、失速・転倒という事態を招きかねない。
ほとんどの場合、スイッチ内の接点の汚れによる接触不良か可動部の油切れにより戻りが悪くなったことが原因。ショップに持ち込めば、スイッチ丸ごと交換となるが、自分でスイッチを分解、オーバーホールすれば簡単に直すことが出来る。ただ、古いバイクでは、接点が磨耗しているケースもあって、この場合、スイッチ丸ごと交換が必要。

まずはスイッチの取り外し。私のバイクの場合、スイッチがサイドスタンドの裏側に取り付けられているので、まずはサイドスタンドを外し、それからスイッチに移る。
  

スイッチ内にはスプリングが使われているので、飛ばさないよう慎重に開ける。


内部の銅製接点の汚れをオイルクリーナーで洗浄後、目の細かいサンドペーパーで軽く磨く。(ケースふた側部分も)
 

サイドスタンドに接する可動部(ピストン状の金属棒とその受け側)やスイッチ内部の部品が移動する箇所の古い油脂をオイルクリーナーで洗浄した後、シリコングリスを塗布する。

スプリングを飛ばさないよう注意してスイッチを組み上げた後、サイドスタンドに取り付け、車体にスタンドを固定して作業完了。慣れれば、作業時間は30分も掛からない。


六角レンチは短いので、めがねレンチを使ってトルクを確保。
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イタリア・スイス個人旅行記(7)~ローマの3日間

2011-07-28 09:02:23 | 海外旅行
ローマは、20年ほど前に一度訪れているので今回はヴァチカン博物館とボルゲーゼ美術館の作品鑑賞が一番のお目当てです。1日目は、ホテル近くのサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂を皮切りにコロッセオまで、午後からはボルゲーゼ公園、パンテオン、ヴィットリアーノを眺めながらの街歩き、かれこれ5,6時間歩きました。 2日目は、ヴァチカン博物館を見学、3日目は、ローマ国立博物館と夕刻に予約していたボルゲーゼ美術館といった具合で余裕のある3日間でした。
ローマは有名どころばかりですし、美術館は写真撮影禁止のところが多いので印象に残った作品など一部を簡単にご紹介します。

テルミニ駅からコロッセオに向かう途中にあるサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂。4世紀、法王の夢に聖母マリアが現れ、今晩雪の降ったところに教会を建てるようにとお告げあり、8月にもかかわらずここに雪が降ったとの伝説があるそうです。


ローマの象徴、コロッセオ


パンテオンの天蓋開口部から丁度日が差し込んでいて幻想的な雰囲気でした。 建てられた当時、天蓋内部は金箔で覆われていたそうで、写真(右)のように明るく輝いていたことでしょう。
 

ナヴォーナ広場のベルニーニ作「四大河の噴水」、4つの大河を擬人化した4体がダイナミックに表現されています。横は「ムーア人の噴水」。広場は、休憩がてらくつろぐ大勢の観光客で賑わっていました。
 

サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会にあるカラヴァッジョ作「聖マタイの召し出し」、光と影の描写が見事で、本当に光が差し込んでいるように錯覚させられます。


イタリア統一を記念して1911年に建設されたヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂(別称:ヴィトリアーノ)、中央の騎馬像は統一を成し遂げたエマヌネーレ2世
 

ローマ国立博物館(マッシモ宮)、特に有名なのが「リヴィアの家のフレスコ画」アウグストゥス帝の別荘で発掘されたもので壁一面の庭園風景は見事です。写真は一部だけで全長は20m近くあったと思います。2千年近く前に描かれたとは思えない描写・色使いです。


 

多くのモザイク画も展示されています。色彩が豊かで見ていて飽きません。
   

ボルゲーゼ美術館を代表するベルニーニ作「アポロンとダフネ」と「プロセルピーナの略奪」、プルートの指がプロセルピーナの肉体に食い込んでいる辺りは、とても大理石でできている思えない柔らかさが見事に表現されています。
  

ヴァチカン博物館については触れませんでしたが、最も有名なシスティーナ礼拝堂のフレスコ画以外、絵画館やラファエッロの間なども多くの素晴らしい作品が展示されていて見逃せません。今回5時間ほどで回りましたが、疲れを考えると2日間に分けたいところです。
開館時間の30分ほど前に並びましたが、既に200m以上の列が出来ていました。

ローマ観光の後は、チボリにあるハドリアヌス帝の別荘、ヴィッラ・アドリーナに立ち寄り、ラヴェンナ(泊)、パドヴァを経由してヴェネチアに向かいます。
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バイクナビ交換しました

2011-07-27 11:30:43 | バイク・車関係工作他
今でこそバイク専用ナビは数社から販売されていて、装着しているバイクは珍しくなくなったが、10年ほど前はバイク用ナビは皆無で地図だけが頼り。

そこで、当時最もコンパクトな車用CDナビを自作したケースに収納して取り付け、10年間使って来た。 今でも支障なく使えるが、流石に10年前のナビ、図体はでかく、GPS信号の受信感度は鈍く処理スピードが遅い等々欠点が気になり始め、思い切って取り替えることにした。

バイク専用ナビを選択すれば、防水・防塵仕様で取り付け用ステーも準備されていて簡単だが、画面が小さい、取り付け位置の関係で走行中視線の移動が大きくなる、サンシェードが付いていないため晴天下で見づらい、本体むき出しで盗難に弱そう、そのうえ値段が高い、などの理由から今回もケースを作って車用ナビを収納することに。
ナビ本体は、16600円、ケースの材料費など含めても2万円以下で完成。

早速、前回のツーリングで試したところ、少々木立に囲まれた林道でもGPS信号は途切れることなく、検索などの処理スピードは以前のCDナビと比べ格段に早く、ディスプレイのコントラストがやや弱い点を除けば大満足。

アルミケースに収納することで、GPS信号が減衰しないか気になっていたが、これもクリア。一応、ケースは、コーキング処理して防水・防塵対策も万全(の筈)。

10年間活躍してくれたCDナビ収納ケース。弁当箱を2周りほど大きくしたような代物で、ナビ本体は重量、消費電力ともに今回のナビの3倍。


今回購入したユピテル製メモリナビ。5型モニター、4GB、価格16600円と手ごろ価格(今は更に値下がり。)


自作のケースに収納してバイクに取り付け完了。かなりコンパクトになった。サンシェードは、あまり小さいと効果が無いので、この位の大きさが限界。(下の横長の物体は、時刻・温度・電圧測定ユニット)
 

ハンドルへの取り付けは、3mm厚のアルミ板をU字ステンボルトで取り付け、それにナビを固定。




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