NOTE e-power 試乗!と言ってもミニの整備の代車でお借りして足かけ3日だけですが、試乗したインプレッションです。
e-power の車は実は初めてなので少し興味がありました。e-power 車は、エンジンは搭載していますが発電に徹し、その電力でモーターを回して走る車です。
BMW i3 のレンジエクステンダーとよく似ていますが、充電できるかどうかで異なっています。マツダのロータリーエンジンを搭載したMX-30もエンジンで発電し、かつ充電もできます。これらはプラグインハイブリッドPHEVに分類されますが、日産のe-power 車は充電できないのでPHEVではなくHEVです。同様の形式の車だと、トヨタ/ダイハツのライズ/ロッキーがあります。
でもこれらの車はモーターの力だけで走るという点では同じというところが共通点です。トヨタのハイブリッド車は乗っていたことがありましたが、モーター駆動のみの時間はほんの少しだけだったので、オールモータ駆動には興味津々。
走り出してすぐ、あれ?車が急に減速する、ということに気がつきました。アクセルを少しでも戻すと速度が急減するのです。実は走行モードが「エコ」なっていたからのようで、「ノーマル」にすると普通の車とほぼ同じになりました。走行モードはあと「スポーツ」もありましたがこれはとても使いにくい。「エコ」モードと同様急減速するし、踏み込んでみると今度はギクシャクするし、こちらも使いにくいです。ただどのモードでもブレーキの感触はどうも違和感がありました。
サスペンションは柔らかめではありますが、道路の細かい凹凸をよく拾います。MINI F60はNOTEより足は硬いですが、ちょうど硬質ゴムの上に車が乗っかっている感じで意外に車体は上下に揺れることが少ないのに較べると気になります。またロードノイズも車内に沢山入ってきます。これはタイヤを変えると改善するかも知れません。
加速感はモーター駆動なのでもっとグーンと盛り上がることを期待していましたが、それほどでもなく家内が乗っているMINI F56の3気筒エンジンの方が元気な感じでした。もちろんモーターは低速からトルクがあるので本来はもっと加速感があるのでしょうけど、燃費の関係で制御しているということなんでしょう。
たった数十キロ走っただけなので全てが分かったわけではありませんが、燃費も「ノーマル」モードだとさほどよろしくなく特に100km/h以上の領域で低速だとグンと燃費が悪くなるらしいです。高速領域の使用が多いアメリカで人気がでないのもうなずけます。というわけで、いつも代車で借りているヤリスよりは辛めのインプレッションになりました。