リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

同じ原因

2024年08月31日 20時32分59秒 | 日々のこと

スマホで使っている予定帳アプリはCalengooを使っています。とても多くの項目についてカスタマイズでき、スマホひと画面に表示する月予定にイベントの開始時刻まで表示できます。(ただし時間まで。分は表示不可)そして文字のフォントも大きさも自由自在。限られた画面スペース(iPhone 14)にとても効率的にイベントが表示されます。多くのアプリは文字のカスタマイズができないとか、開始時刻は表示できないとか、ひどいのになるとイベントがある印の●だけついている中で、このCalengooは秀逸です。

そのCalengooが突然イベントを全く表示しなくなりました。他のアプリではきちんと最新のイベントまで表示できます。大元のGoogle カレンダーでも予定イベントが消えているわけではありません。設定で同期しているカレンダーを見ても問題ありません。

そうこうしているうちにウルトラ・モバイル・コンピュータOneMix4Sがこれも突然おかしくなりました。電源を入れても画面表示がないのです。どうも異常があるのは画面表示だけで本体はちゃんと動いているようです。その後何度もトライしていると、何回かに1回はきちんと画面表示ができるようでした。

突然普段使っている機器がそれもほぼ同時に使えなくなるなんて、何かの呪いでは!?と思いましたが、実はよく似た理由からでした。Calengooの場合はiOSを最新のものにしたらカレンダー表示ができるようになりました。OneMix4SもWindows11のWindows Updateで最新更新プログラムが全てインストールされてなかったためにインストールしました。2つともアプリとOSのバージョンが合わなくて起こった不具合のようでした。

でも実際はよく考えるとどうしてそのようになったかはよく理解出来ませんが、とにかくアプリとOSは最新を心掛けることです。ただ最新にすぐ飛びついたらバグがあったという話もよく聞くのですが・・・


夏場のガット弦は・・・

2024年08月30日 19時23分30秒 | 音楽系

ここしばらくずっとバロック・リュートのオクターブ弦にガット弦を使ってきました。バス弦は合成樹脂のCD弦です。この組み合わせはとても相性がいいです。というのも音の減衰時間がCD弦の方が気持ち短いのでバスがとてもすっきりと鳴るからです。

CD弦と組むオクターブ弦には、ナイルガット弦、カーボン弦を使ってきましたがいずれも音の減衰時間がバス弦より長いし音も派手目なのでバスが聞こえにくくなる傾向がありました。逆にいうとオクターブ音が目立ちすぎるのです。

CD弦ととても相性がいいガット弦ですが、夏場はエアコンをかけると湿度や温度の変化が結構あり頻繁に調弦する必要があります。エアコンで温度調節をするとはいうもののピタッと温度や湿度が一定になっているわけではありません。

外が38度、室温がエアコンを使って26度まで下げました。そのとき湿度計を見ますと50%弱です。しかししばらくそのままエアコンをかけて練習していると湿度は30%台になっています。その間2分も経たないうちに音程が10セントくらいも下がります。その都度調弦しなおすのはいいのですが、安定はせず3分おきに下がっては上げ、上がっては下げの繰り返しです。

2時間くらい練習したうちの結構な時間を8本のペグ回しに取られてしまいます。それなりに早く合わせる自信はあるのですが、何しろ8本もあります。もちろんその間合成樹脂弦を張ってあるコースも調弦する必要が出て来ます。

ということで時間の無駄をなくすためにきっぱりとオクターブ弦をガットからナイロンに替えました。ナイロン弦はガムート社製のものです。交換したらやはり楽です。エンジンをクランクを回してかける旧車からオートマチックトランスミッションの現代車に乗り換えたような気分です。もちろんナイロンも狂いますが、狂う音程幅は最大でも数セントもいきません。

ただCD弦とのバランスという点では、ナイルガットやカーボンよりはいいのですが、減衰時間は大体CD弦と同じで、これだとまだ若干オクターブ弦が目立つ感じもしますが、音色はあまり悪目立ちしないのでまぁギリOKというところでしょうか。

オクターブ弦は、上に挙げたガット、ナイルガット、ナイロンとも同じ張力のものを使用しています。バス弦の大体80%の張力のものを使用しています。これを70%くらいにすればもう少しバランスがよくなるかも知れませんが、しっかり鳴ってスッと消えてくれるガットの方が優れています。張力を減らすとしっかり鳴らず、そのわりにはうまく消えてくれないかも知れません。

10月中頃になったらまたガットに戻すつもりですが、11月のコンサートでその弦のままで演奏するかはちょっと微妙です。


青森まで行ける?

2024年08月29日 16時23分28秒 | 日々のこと

河口湖飛行館を見学したあとは箱根に宿泊しました。翌日箱根の美術館などを見て帰宅の途につこうとスマホで交通状況を見てみましたら、何と東名・新東名とも一部区間が通行止めになっているではありませんか。

区間は静岡から愛知県の新城あたりまで。ええーっ!こんなに長い区間!!これは一大事です。もう少し詳しい情報が欲しいのでとりあえず御殿場から東名高速道路に入り1番目の駒門SAの情報パネルで状況を見てみました。状況はスマホ情報と同じでした。どういうルートに変更すべきかなかなか判断が難しいです。レストランで軽いものを摂りながら考えていると、近くのおじさんも困っているようで会社に電話をしていました。

漏れ聞こえる話では、みなさん1号線に迂回するので、1号線は大渋滞みたいでした。渋滞を我慢して1号線に迂回するかいっそのこと中央高速にまわるかです。

中央高速経由だと距離は130キロくらい余分に走ることになります。300キロが430キロくらいになるなるわけです。時間にして1時間半くらい余分にかかる・・・お天気アプリで雨雲の様子を見ましたら、信州には雨雲はありません。よし、決定!ということで中央道経由にしました。

途中までは想定通り快適でした。風も雨もありません。ところがしばらく走っていると「この先20キロ渋滞4時間」という一瞬目を疑うような表示が!時速にすると5キロです。歩いて行くのと同じです。表示を見てすぐ渋滞に突入しました。この表示は誇張ではなく実際この渋滞を抜けるのに5時間近くかかりました。控えめな数字だったんですね・・・

この渋滞はもともと毎日ある渋滞で中央道リニューアル工事によるものです。普段でも渋滞しているところに東名・新東名の通行止めで流入した車のために超大渋滞に陥ったわけです。

渋滞の途中で立ち寄ったSAでは午後8時に東名・新東名の通行止めは解除の情報がありました。こっちは信州にいるので今更遅いです。

桑名に戻ったのがなんと深夜2時近くでした。午後8時に通行止め解除になっていたので恐らく1号線にまわった方が早かったのではと思います。ただ渋滞を抜けてからの中央道、東海縦貫道、伊勢湾岸道のルートは、雨風はなく車もすいていて快適でしがいかんせん距離が400数十キロです。ただ日を跨いで走ったので高速料金は5990円と格安でした。休憩を含めてですが、約12時間はさすがに疲れます。グーグルマップで調べてみましたらウチから青森まで渋滞なしで12時間半でした。


今年も飛行館

2024年08月28日 09時38分59秒 | 日々のこと

今年も行ってきました。河口湖飛行館です。今年は台風が近づいていますので、たどり着けるか心配でしたが台風の進路が予想とは大幅に変わりかつ速度が極端に遅くなったので大丈夫でした。

今年の目玉は4年程前からレストアが続けられている偵察機彩雲がエンジンを装着されたことです。あの「我に追いつくグラマンなし」の彩雲ですね。

エンジンは中川良一氏が設計した2000馬力級の誉エンジンですが、レストアのもとになった機体のエンジンは損傷が激しく、飛行館に保管されている別の3つのエンジンから「いいとこどり」してきれいなものをくみ上げたそうです。上の写真に写っていますがそれはもう美しく立派なものです。駆動は無理なんでしょうかねぇ。

今年はなぜか訪問者が例年に比べて激増しているそうです。私が訪問した前日は人であふれかえっていたそうです。

この写真は以前から展示されているゼロ戦のタイヤです。タイヤには製造メーカー名が刻印されているものですが、このタイヤを子細に見てみるとやはりありました。今まで全然気が付きませんでした。

「横濵護謨製造」とあるのがわかりますか?多分今のヨコハマタイヤですよね。製造年も刻印されていて昭和19年11月とありました。ちなみに私のミニもヨコハマブルーアースというタイヤを履いています。

来年の彩雲の展示が楽しみです。最終的には主翼の復元も行い完全な機体にするそうです。


BWV1006a(20)

2024年08月27日 09時40分21秒 | 音楽系

プレリュードの残り全部です。

右指の運指記号について、実線で斜め下に向かっているのは人差し指で連続的に弾弦します。(129小節目、138小節目)それから上向きまたは下向きの破線は、薬指・中指・人差し指の順で弾弦します。(128小節目)

134小節目は一拍目と三拍目の和音の内それぞれ一音ずつ省略しました。自筆譜に書かれている通りだととても演奏しにくいのとそれらがなくても和音構成上は問題ないとの判断でこの形にしました。まぁこのくらいはバッハさんもまけてくれるかな?

これでプレリュードは一応完結です。ここで発表後も弾きながらポジションを変えた部分もありますので、その変更分を反映した「暫定フィックス版」を次回お届けしたいと思います。バロック・リュートを演奏される方はぜひつまみ食いをお楽しみください。あるいは出版されているホプキンソン・スミス版や今村泰典版と比較するのも面白いかも知れません。なお今村版は最近のものではなくずっと前に出版されたものをご覧ください。最近のタブはホ長調版ですので比較の対象になります。まぁ条件としては似ていますが。


夏休みの工作(4)

2024年08月25日 14時03分52秒 | 日々のこと

作ったのはプリント基板にバーツを配置し、プラスチックケースにそれを収めるという当時では「最新式」の二石トランジスタ・ラジオです。基板はベークライトに銅板が貼ってあるものを購入、これは近所の模型屋に売っていました。

こんなイメージです。昔のプリント基板です。各パーツは裏で半田付けします。

今のプリント基板はこんな感じですよね。

雑誌に掲載されていた回路図に増幅回路を足したものから実体図を起こし、繋げる部分を裏の銅板の部分にセメダインを塗って描き、塗っていない部分を塩化第二鉄溶液で溶かしてプリント基板を作りました。ウチは写真屋をやっていましたので、なぜか塩化第二鉄があったのです。その頃吹奏楽部に入っていて夏のコンクールに出るべく朝から夕方まで練習をしていました。朝に塩化第二鉄溶液が入ったバットに基板を入れて置き、夕方に帰って来たら見事にプリント基板ができあがっていたのはちょっと感動的でした。

プリント基板は奈良の薬屋が置いていった「一心丸」という薬の透明プラスチックケースに入る大きさにしました。8cm x 6cm くらいの大きさだったでしょうか。ドリルでプリント基板に各パーツの足を差し込む穴を開け裏を半田付けします。慎重に工作を進めたおかげで当然のようにラジオ放送が聞こえました。電池は単五電池一本です。この工作のためにドリルや万力なども購入しましたので結構経費がかかりました。具体的な金額は覚えていませんが3000円以上はかかったと記憶しています。当時としては結構なお値段でしたが、それでも市販のラジオを買うよりはずっと安かったので自作の意味はありました。


夏休みの工作(3)

2024年08月24日 13時12分09秒 | 日々のこと

小学1年、2年の夏休みの工作がそれなりに評価(1年生のものは自力ではないにもかかわらず)されたことを勘違いして、以降ずっと適当なものを作って小学校生活を過ごしてしまいました。当然ロクなものはできません。

中学生になっても同じ調子でいったのですが、3年生の夏休みの工作は何を思ったかラジオを作ることにしました。それも真空管式ではなく当時最先端?のトランジスタ・ラジオです。

実は2年生のとき、雑誌に載っていた回路図をもとにトランジスタ・ラジオを組んでみたんですが、大失敗で何も音がなりませんでした。回路図から実体に落とす方法が分からなかったのですが、誰も尋ねる人もおらず適当に半田付けしたらやっぱりなりませんでした。

その後その雑誌に一石トランジスタ・ラジオのかなり具体的な記事が掲載されていました。雑誌の次号に二石増幅回路部分が出ていたので前号の部分と足し算した回路を書いてみました。その回路図で使う部品が雑誌の通販部門から買えたのでこれなら間違いはなかろうと思い一式揃えて製作することにしました。前の失敗は全然分かってないのに桑名市内の模型店で適当に部品を選んだのが間違いでした。


夏休みの工作(2)

2024年08月23日 12時02分00秒 | 日々のこと

小学校1年生のときの夏休みの工作では前回書きましたように少し恥ずかしい思いをしましたので、2年生のときは完全に自力で行くことにしました。

そもそも1年生のときに父親の介入を招いたのはギリギリまで作っていなかったことが原因だったと思い、夏休みも早いウチに製作をしました。

ウチは写真屋をやっていたので、フィルムの殻(ケース)一杯あります。これを使った何かできないかなと思い作って見たのがロボットでした。

私の当時の「ロボット観」は前谷惟光の漫画に出てくるロボット三等兵です。少し前のホンダアシモや最近のピョンピョン跳ね回るロボットとはかなり異なっていました。

この作品は少年クラブに連載されていましたが、大好きな漫画でした。こち亀がなんかこのロボット三等兵の漫画に似たところがあると前々から思っていましたが、WIKIに秋本治が影響を受けたというようなことが書いてありました。やっぱり。

ちなみに昔の陸軍には三等兵という階級はなかったと父親は申しておりました。二等兵までで自分は軍曹までいったと自慢してましたが。

このロボット三等兵に似たオブジェをフィルムケースをビニールテープでつなぎ合わせてそれなりに作っていきましたら、お手軽製作にしては「われながら上手く」できました。大きさは20cmくらいでした。

めでたく夏休みの工作は早めに完了したわけですが、2学期になって宿題として提出したら学校へ持っていったらあろうことかこのお手軽工作がまた夏休みの工作展に選ばれてしまいました。まぁ一所懸命自力で作り手作り感満載だったのが評価されたのでしょうか。それとも当時としては最先端のテクノロジー?のものを作ったからでしょうか。何かよく分かりませんでしたが、いい結果に終わったのでこれはこれでよかったんでしょう。


夏休みの工作(1)

2024年08月22日 15時04分58秒 | 日々のこと

夏休みの課題がまだの小中学生は今頃はおおわらわでしょう。私が小中学生の頃は「夏休みの友」と題された4教科、5教科全部入りの冊子が学習の課題でした。感想文はあったかな?最近はAIで感想文を書くといけないので感想文の課題は出さなくなったようですが。あと工作もありました。

小学校1年生のときの提出工作はなんと御在所ロープウェイのジオラマ。1m四方のジオラマで、紙粘土で鈴鹿山脈が作られていて中央に御在所岳、そこにロープウェイが繋がっているというとてつもなく立派な物でした。もちろん小学1年生にこんなものが作れるはずがなく、父親が全て作りました。工作の課題に困っていると、父親が妙にやる気を出し全て作ってしまったのです。

2学期が始まり大きな風呂敷に包んで学校に持っていきましたら、クラスの子たちから「すごーい」の歓声が。先生は多分疑っていたでしょうけど「ショージ君、キミ親に手伝ってもらったんでしょう?」とはおっしゃらなかったです。すごく恥ずかしかったですが、あろうことかこのジオラマが地区の小学校で開催される夏休みの工作展に出品され賞までもらってしまいました。なぜ丸投げしたことを疑われなかったのか今だに不思議です。

近くの別の小学校で開催された夏休みの工作展はさすがに恥ずかしかったので行きませんでしたが、もし父親と行っていたらこんな会話になっていたに違いありません。

ジオラマを見ていた見学者:うわー!すごいですね!!

それを聞いていた父親:ありがとうございます。ウチの息子の作ですよ。ホントこれ、我ながらよくできましたよ。