リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

大晦日

2024年12月31日 15時22分34秒 | 日々のこと

お年賀状の制作はギリギリ間に合いました。ただでさえ例年より進行が遅れていたのにインフルエンザまでもらってきててんてこ舞いでした。

さて2024年も残すところわずかになりました。本年も当ブログをお読み頂きありがとうございました。今年は私の音楽活動にとってやっと世の中の変化が見えてきた年でした。昨年のコロナ第五類移行に伴い経済活動が大きく戻ってきたのが世の中の大方の流れだったように思いますが、私の活動では特に大きな変化はなく相変わらず低空飛行が続いていました。

それが今年に入る頃から目に見える形で変化してきました。まずバロック音楽の旅の事前予約者が低迷していたここ2、3年と比べて上昇してきました。そして3月のリサイタルの前売りがいままでになく好調な出足でリサイタルは満席になりました。あとコロナ禍中ではぱったりと途絶えていたコンサートの依頼も入って来るようになりました。

世間より1年遅れて回復の波がやってきたという感じですが、来年もどうかこの波が続くことを願っています。今年は病み上がりと言うこともあり例年恒例にしている「年越し参りはしご」はとりやめ家で静かに新年を迎えようと思っています。

それでは皆様におかれましてもよいお年をお迎え下さい。


鋭意制作中

2024年12月30日 14時35分27秒 | 日々のこと

お年賀状やっと完成がみえてきました。最新作が最高傑作なんてことは申しませんが、子供や孫達の成長を反映させながら画いていく作業はとても楽しいものです。

実は今回、多分Procreateのバグ?に随分悩まされながら制作しています。調べてみたら他の方も同様の症状に悩まされているようでした。

もう4年も投稿投稿ですが、App Storeの書き込みです。

【バグの概要】

Apple Pencilのダブルタップでツールの切り替えを行った直後に描画すると、消しゴムを選択した状態なのにブラシがドローされ、消したかったところに無駄な線を引いてしまうというものです。

(逆パターンもあります。鉛筆を選択しているのに消しゴムがドローされ、描きたい場所を消してしまいます。)

 

ということですが、私の場合、前回の制作、すなわち2022年12月では上記のような症状はありませんでした。使用したiPad Proは第1世代でした。それが最新のiPad Air 13 inch と Apple Pencil 2 という最新のハードウェアの組み合わせなのにいろいろ誤動作します。手順が増えて効率が悪くなるため普段より制作にかなり余計な時間を使ってしまいました。

もちろんProcreateの方は最新のものを使っています。まぁある程度承知して使えばなんとかなるのですが、もうお年賀状も大体完成しているので今更直してもらったところでもう遅いです。

 


お年賀状制作

2024年12月29日 17時47分16秒 | 日々のこと

昨年は身内の都合でお年賀状は遠慮させていただきましたが、今年は2年ぶりに出します。

我が家からの年賀状はもう伝統的に!?家族イラストです。来年で42歳になる娘が6歳のときから続けています。最初はこれをずっと続けていくつもりはなかったのですが、途中で結構貴重なファミリーヒストリーになることに気がつき、以来そのことを意識して制作しています。

世の中誰が扇動しているのかわかりませんが、年賀状仕舞いなんて風潮が作られそれに乗っかって「そろそろ年賀状仕舞いを・・・」と書かれている年賀状を頂くことがあります。年賀状仕舞い専用年賀状も販売されているそうな。でも年の瀬に新年の挨拶状をしたため、年が明けたらみなさんからの年賀状が来るのはいいものですよ。

なんか日本の伝統的な風習なり制度を崩そうとという勢力が動いているという風に見えるのはうがちすぎでしょうか。それはそうとクレオソート(我が家だけのギャグです)、今年は制作が遅れに遅れ今頃やっと開始です。多分投函は除夜の鐘がなるころでしょう。

今年の下絵です。

A4紙に鉛筆でさっと大体のところを書き、それをフォトシを使い鉛筆の色を薄めたものが上記のイラスト。これをiPadのアプリProcreateに読み込んで下絵にして仕上げていきます。

最終仕上げはフォトシで背景の写真の上にこのイラストを配置します。今年のテーマは「ストックホルムの街角」です。実はストックホルムに行ったのは私だけではなく私の家内、息子、娘一家とその飼い犬(秋田犬)も行ったのでその様子を描いた年賀状になります。

では時間がなくなるといけませんので、また年賀状制作に戻ります。


リハビリ

2024年12月28日 12時04分04秒 | 音楽系

ゾフルーザというインフルエンザの薬はとてもよく効きました。服用して3日目の今日、まだ咳が少し残りますが体の中にウィルスがいる感じはなくなりました。学校保健安全法では「発症後5日間かつ解熱後2日を経過するまで」は学校に来てはならぬとなっていますが、この尺度でいうと私の場合は明日からは無罪放免ということになります。

年末にインフルエンザにかかってしまうと予定していたことができなかったのでこれから忙しくなります。特に今年はストックホルムに行っていたので「年末進行」ができずなおさらです。

とりわけ演奏の方のリハビリを行わなくてはなりません。11日に本番があったので、この日までは最高レベルを維持していましたが、その後はほとんどまともな練習をしていません。ストックホルムで新しいアッティオルバートで毎日練習を継続しようと計画していましたが、ストラップや滑り止めを忘れたためあまり長い時間練習ができませんでした。

インフルエンザに罹っていたときは全く練習できませんでしたし、きちんと基礎練習も含んだ練習が出来なかった期間は2週間近く及びます。今日からリハビリです。1週間休んでいてもそのあとすぐ弾けるようになる!と豪語する方もいらっしゃいますが、そういうことはあり得ません。そう感じているのならそれは基準が違うかもともと大した技術を身につけていない場合でしょう。普通は3日休んだら技術を戻すのに10日くらいはかかるものです。今回は多分10日以上かかると思います。

いやぁストックホルム行きで多少技術が落ちることはわかっていましたが、インフルエンザ罹患は予想外というか予定外でした。コロナのワクチン接種のときに一緒にインフルワクチンも接種してもらってたらよかったと後悔しています。今年のインフルエンザは感染力がものすごく強いそうですので、皆様におかれましてもご留意してお過ごし下さい。

 

 


日本に戻りました(3)

2024年12月27日 16時21分55秒 | 日々のこと

投宿したホテルでは朝食のバイキングがなかなか多彩で、11時までやっていることもありこのときに鱈腹食べておいて後は軽く済ましていました。朝早めに朝食をとり、10時半頃にコーヒーを頂きに再度訪問ということも。「夕食」は駅ナカの店に行ってサンドイッチなどの軽いものですましていました。これでかなり食事代が浮いたはずです。

3日目に少し「遠出」してニブロ湾の方に散歩しました。

もう日没時刻は過ぎていました。

ちょっとお高そうなレストランがありましたのでウィンドウを覗いてみると日本食のメニューばかりです。まぁ一回くらいはこういうところで食べるのもいいだろうと思い中に入ってみました。ホテルのレストランなのでフロントのお姉さんに開店時刻を尋ねると16時からということであと1時間くらい待つ必要がありましたが、外は寒いし中で待たせていただくことにしました。その間東京の息子とLINEでビデオ通話をすることに。東京は23時頃の筈なのでまだ起きていました。

しかし世の中便利になったものです。ホテルにいる間もカリフォルニアの娘と桑名の家内とメールでやりとりしていました。ストックホルム、カリフォルニア、東京、桑名の距離感がなくなったみたいでした。

そうこうしているうちにレストランが開店したので、早速とんかつ定食を注文しました。

思っていたより小ぶりなとんかつで、味ご飯もヘルシーな分量でした。お肉は柔らかく味ご飯もとても美味しかったんですがこれで水代も入れて4600円というのは驚き!でもよく考えてみると駅ナカでサンドと水でも2000円超でしたからむしろこんなもんだと言うべきでしょう。スウェーデンはユーロ圏ではなくクローネという通貨で円からみると比較的安い通貨でしたが、昨今は高くなってきています。7年前にラースのバロックを買ったときはホントに安いなぁと嬉しくなったのですが、ここ1,2年はそうでもなくなりユーロ圏とそれほど変わらない感じです。要するに円が弱くなったということです。

食事を終えて帰る頃は外はもう真っ暗。こんな暗い中、中央駅まで戻れるだろうかと不安でしたが不安が的中しまして道が分からなくなりました。なにせ来たときはまだ明るかったですから。スマホの地図情報はWi-Fiがないところでは使えないので、Wi-Fiがありそうな店などの近くに行って「漏れWi-Fi」を使ってグーグルマップに接続し、その画面をスクショして見ながらなんとかホテルまでたどり着くことができました。


まだインフルエンザ

2024年12月26日 17時31分55秒 | 日々のこと

お医者さんから頂いたゾフルーザという薬が効いたのか、今日は昨日ほど熱は高くなっていませんでした。38度まだあがった熱が今日は36度6分です。

でも平熱は36度台前半なので体の熱感はまだ感じています。子供の頃は36度8分くらいが平熱だった記憶がありますが、あれってひょっとしたら当時の水銀を使った体温計に誤差があったのか、それともトシとともに平熱が下がっていったのか。

ゾフルーザというお薬は2錠を1回服用すれば効果があるそうです。そしてウイルスが排出されるまで24時間、症状が完全に治まるのが54時間ということですので、もうそろそろウィルスが出切るところなのかも知れません。

それにしても学校に勤めていた28年間はマスクなしでも一度もインフルエンザにかかったことがなかったのに今回はあっさりと罹ってしまったのは、ウィルスに曝露される機会が極端に減ったからでしょうね。学校はウィルスの巣窟みたいなところですから。7,8年前にはB型インフルエンザにかかりましたのでこれで当分A型B型の両免疫がついたことになり、しばらくは大丈夫なのかな?

 


インフルエンザ

2024年12月25日 19時17分16秒 | 日々のこと

昨日の夕方からなんとなく熱っぽくなり今朝起きたらかなり熱がある感じがしたので近所の医者に行ってきました。熱は37度2分で大して高くないのですが、最近平熱が低くなっているせいか感じとしては若い頃の38度超えの感じがします。

医者は徒歩5分くらいのところにあり保険証と診察券を持って歩いて出かけたんですが、発熱外来は車の中で待つのが原則ということでした。おまけにマスクも忘れて何しにいったんって感じですが特別のご厚意で中に入れて頂きマスクも頂きました。

鼻に細い棒を突っ込むコロナのときのような検査をして頂き待つこと30分ほど、A型インフルエンザと判明しました。体に力が入らず熱っぽく頭痛もするので本日書く予定のことはまた後日ということで。今日予定していた4コマのレッスンも延期です。明日になったら多少は楽になっていることを期待しましょう。


日本に戻りました(2)

2024年12月24日 10時50分25秒 | 日々のこと

何日か前のブログでも書きましたが今回も現地通貨であるスウェーデン・クローナは1銭も両替をせず全てVISA Touchで事足りました。全ての店や交通機関などが分かりやすいところに端末を用意しておりそれにピッとタッチして一瞬で決済は終わりです。面白いことに端末には日本語が表示されていました。そうなっちゃうんですねぇ。

日本でももちろん最近はVISA Touchで支払いが出来るところが多いですが、日本の場合決済方法がやれPayPayやSuicaやらIDなどと沢山あるものですから、ここにタッチすればOKというわけにはいかず、どこにタッチすればいいか迷います。(このあたりが一番スマートなのはコンビニのセブンイレブンでしょう)

お店によって店員さんが端末を切り替えてなんやらかんやら操作してやっとタッチ可能という、いっそ現金支払いの方が早いというようなことがよくあります。これではキャシュレスにしている意味はあまりありません。ストックホルムではこのあたりがユーザーフレンドリーでキャッシュレス決済の便利さを感じました。

滞在中は駅ナカのお店でよくサラダを購入しました。ものすごい分量のサラダでまるで牛に食べさせるのでは感じるくらいのボリュームサラダでしたが、このお店には木製のフォークとナイフが置いてあって自由に持っていくことができます。購入した品をいれるのもこの店に限らずプラスチックのレジ袋ではなく紙袋をもらうことができました。

飛行機はフィンランドのフィンエアでしたが、食事のトレイやパックなどもほとんどが紙製や木製でプラスチックだったのはサラダオイルを入れる小さなケースくらいでした。もっともペットボトルの飲料は普通に販売されていましたが。日本より環境問題に対する意識が高いように感じましたが、これをもってして日本は遅れているとは申しません。日本でもこのレベルのことならその気になればすぐにでもできると思います。


日本に戻りました(1)

2024年12月23日 21時19分22秒 | 音楽系

今日の夜の7時頃に自宅に戻りました。日本に向かう帰りの飛行機の便は、日本人が大多数になることが多いと思うのですが、今回はちょっと様相が異なっていました。

日本人はどちらかというと少数派で日本人かなと思った人たちもよく話し声を聞いて見ると中国語らしきことばが聞こえてきます。はっきり日本人だと分かったのは大阪弁で大きな声で会話していたオバチャマ5人組くらいでした。このあたりからもインバウンド客が増えているということを実感しました。

ストックホルムは結局ラースのスタジオに行った一日目だけ晴れていて残りの日は全て曇りか小雨または小雪でした。風が強風とはいかないにしてもそこそこあり体感的にはマイナス3度くらいの日が多かったです。おまけに午後の3時前に日の入り、朝の9時前にやっと日の出という一日ですので、あまり外に出ることはありませんでした。

ホテルはストックホルム中央駅から徒歩20歩くらいのところに取ったので駅中のお店にはよく出かけました。風に吹かれたり雨に当たるのが20歩分だけだしホントにこのホテルにして助かりました。

関西空港に到着して外に出て驚いたのは暖かいことです。空は青空だったし。今日は寒くなるという予報があったようですが、日本の「寒い」なんてかわいいもんです。着ていた服装がストックホルム仕様でしたので、ちょっと歩くと汗ばむくらいでした。


ストックホルム行き(6)

2024年12月22日 03時27分45秒 | 音楽系

スウェーデン語で J の発音は英語と同じだそうで、私はてっきりドイツ語と同じだと思っていました。文豪Goetheを ゲーテとする表記はすでに定着していますので、オーウムラウトは「エ」もしくは「エー」になるようです。したがってラースの名字Jönsson の日本語表記はイェンソンではなくジェンソンになると思います。

彼の名字の発音を教えてもらいながら階下に降りて、そこに鎮座まします私のアッティオルバートと対面です。実は3月に日本で対面していますので初対面ではありません。輸送中に少し楽器が損傷したので修理に返送したのですが、エヴァンジェリナの楽器のあとに作業をするとのことでしたので、完成は11月頃になるとの連絡を受けていました。

実際には作業がはかどったようで9月にはあがりました。今度は直接取りに行くことにしていたのですが(ラースに直接お目にかかりたかったし)私の時間が取れず今回のストックホルム行きに相成った次第。

リブは31枚、弦長63cm / 88cm、「マテオ・セラス」モデルです。オールシングル弦仕様の14コースです。フレットは14フレットまで貼ってもらいました。

弦は私が送ったものを張ってもらいました。1から3コースがガムート社のナイロン弦、4コース以下はサヴァレスのKF(カーボン)という構成でしたが、6コース以下は失敗でした。弦長が短いとこの類の弦はうまく鳴りません。ホテルで弾いていたら耳が多少は慣れてはきましたが。(笑)

日本に戻ったら、6コース以下をテオルボと同じ構成(6-8コースを銅巻き線、9コース以下をアキラのCDL弦)かいっそのこと6コース以下はすべて金属巻き線にしてみようかと思います。9コース以下のロングレンジ弦は88cmしかないのでCD弦にしても切れないかも知れません。