アメリカのガット弦メーカーであるガムート社が中部標準時の30日午後9時まで20%引きセールをやっています。このエントリーを書いているのが日本標準時の30日午後10時半ですので、まだ充分間に合います。100ドル以上の注文は送料が無料になります。別にGamut社の回し者ではありませんが、ガット弦を買おうかなと思っている方はこの際にどうぞ。
私は2012年の春頃から1年くらいの間にガット弦をいろいろ試し、本番でも2,3回使用しましたが、結局使用を断念しました。一番の原因はバロックリュートのバス弦に適切なものを見いだすことが出来なかったからです。1,2コースの細い弦はガムート社の「ビーフガット」という弦がそこそこ実用的に使えることがわかりましたが、バス弦はいいのがありませんでした。
候補としては、アキーラ社のローデドガット、オープンワウンド巻きガット、ガムート社のギンプ弦(キュルシュナー社のルックスラインも同種のようです)が考えられますが、アキーラ社の2点は、前者は精度が悪すぎますし、後者に至ってはアナウンスのみで発売されていません。ガムート社のギンプ弦はギンプという釣り糸にヒントを得てガムート社で開発された弦ですが、金属の細い弦をガットと一緒に折り込んで作った弦です。金属は銅と銀の2種類がありますが、いずれもバス弦としては役不足でした。金属を一緒に巻き込むといっても角度がゆるすぎて、弦の質量が一定の量に達していないのでしょう。あるいは、金属を巻き込むこと自体が振動に悪影響を与えているのかもしれません。
3月の終わりにさるお方からアドヴァイスを頂いて、バスレンジにはガムート社のピストイがいいことと、1,2コースの細い弦はイタリアのウニヴェルザーレ(Universale)社のものが長持ちするとのことでした。ピストイは実はミドルレンジでは使ってみたことがありましたが、バスレンジでは使っていませんでした。その方も私と同様ガムート社のギンプ弦で「失敗した」とおっしゃっていました。スウェーデンの某リュート奏者はギンプ弦をバスに張ってレコーディングしていますが、バス弦がモコモコ言ってます。
今回は、ガムート社にプレーンガット弦とピストイ弦を3コースから13コース用に、ウニヴェルサーレ社に1,2コース用のプレーンガット弦を注文しました。ガムート社のホームページにアクセスするのは久しぶりでしたが、デザインががらっと変わっていました。そしてプレーン弦は全てビーフガットになっており、そもそもプレーン弦にビーフとシープという区別がなくなっていました。私がガット弦を試し始めた2012年の春頃はビーフガットが開発されてまだそんなに日が経っていない頃ですので、旧来のシープと併売していたんですね。ウニヴェルサーレ社にもOX(雄牛)とRAM(雄羊)の2種類のプレーンガット弦がありますが、問い合わせてみましたら、リュート用には雄牛の方が丈夫で長持ちするとのことでした。
最近円高だといわれてますが、2012年頃と比べるたらそれでもかなり円安ですので、これだけガット弦を注文(1~2コースは10本ずつ、3コースは2本ずつ、他は1本ずつ)すると9万円弱になってしまいました。セール中でもこのくらいいきます。もし注文してみようとおっしゃる方は、その点を充分ご承知おきください。もっとも常時交換するのは1,2コースで3コースはときどき、他は2年以上はいけるでしょうから、年間2万キロ走るハイブリッド車のガソリン代(毎年11万円くらい)よりはずっと安いです。
私は2012年の春頃から1年くらいの間にガット弦をいろいろ試し、本番でも2,3回使用しましたが、結局使用を断念しました。一番の原因はバロックリュートのバス弦に適切なものを見いだすことが出来なかったからです。1,2コースの細い弦はガムート社の「ビーフガット」という弦がそこそこ実用的に使えることがわかりましたが、バス弦はいいのがありませんでした。
候補としては、アキーラ社のローデドガット、オープンワウンド巻きガット、ガムート社のギンプ弦(キュルシュナー社のルックスラインも同種のようです)が考えられますが、アキーラ社の2点は、前者は精度が悪すぎますし、後者に至ってはアナウンスのみで発売されていません。ガムート社のギンプ弦はギンプという釣り糸にヒントを得てガムート社で開発された弦ですが、金属の細い弦をガットと一緒に折り込んで作った弦です。金属は銅と銀の2種類がありますが、いずれもバス弦としては役不足でした。金属を一緒に巻き込むといっても角度がゆるすぎて、弦の質量が一定の量に達していないのでしょう。あるいは、金属を巻き込むこと自体が振動に悪影響を与えているのかもしれません。
3月の終わりにさるお方からアドヴァイスを頂いて、バスレンジにはガムート社のピストイがいいことと、1,2コースの細い弦はイタリアのウニヴェルザーレ(Universale)社のものが長持ちするとのことでした。ピストイは実はミドルレンジでは使ってみたことがありましたが、バスレンジでは使っていませんでした。その方も私と同様ガムート社のギンプ弦で「失敗した」とおっしゃっていました。スウェーデンの某リュート奏者はギンプ弦をバスに張ってレコーディングしていますが、バス弦がモコモコ言ってます。
今回は、ガムート社にプレーンガット弦とピストイ弦を3コースから13コース用に、ウニヴェルサーレ社に1,2コース用のプレーンガット弦を注文しました。ガムート社のホームページにアクセスするのは久しぶりでしたが、デザインががらっと変わっていました。そしてプレーン弦は全てビーフガットになっており、そもそもプレーン弦にビーフとシープという区別がなくなっていました。私がガット弦を試し始めた2012年の春頃はビーフガットが開発されてまだそんなに日が経っていない頃ですので、旧来のシープと併売していたんですね。ウニヴェルサーレ社にもOX(雄牛)とRAM(雄羊)の2種類のプレーンガット弦がありますが、問い合わせてみましたら、リュート用には雄牛の方が丈夫で長持ちするとのことでした。
最近円高だといわれてますが、2012年頃と比べるたらそれでもかなり円安ですので、これだけガット弦を注文(1~2コースは10本ずつ、3コースは2本ずつ、他は1本ずつ)すると9万円弱になってしまいました。セール中でもこのくらいいきます。もし注文してみようとおっしゃる方は、その点を充分ご承知おきください。もっとも常時交換するのは1,2コースで3コースはときどき、他は2年以上はいけるでしょうから、年間2万キロ走るハイブリッド車のガソリン代(毎年11万円くらい)よりはずっと安いです。