リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

MINIに試乗(2)

2024年03月31日 20時37分32秒 | 日々のこと

内装や操作系は大きく変わりました。中でも印象的なのはミニの象徴?でもあるセンターメーター。なんかお皿のような薄手のディスプレイがインパネのど真ん中に鎮座しています。驚いたのは地図が円形に全面表示されることです。今まで丸いディスプレイっていままでにありましったっけ?あ、時計なんかではありますよね。でも車では初めてかも知れません。気になるのはオプションで取り付けられるテレビチューナーはどう表示されるかです。

全面の操作系は一新されています。エンジンスタートは今までの押しボタン式から古風な回す式に変わっていますし、多くのボタンは液晶パネルから操作するように変わっています。方向指示器も深押しのときは戻らないタイプに変わりました。正面のメーターはなくなり、その代わりポップアップディスプレイに速度と標識読み取りが表示されます。現行のメータは文字が小さくかつ近くなのでローガンにはつらいですが、新型のポップアップディスプレイは距離感がありローガン・コンシャスになっています。ギアシフトはオーソドックスなタイプからインパネ下部で操作するように変わりました。そのおかげでセンターコンソールはとてもすっきり。

ドアパネルの上部からインパネ下部に張られているクロスは途中で色目がグラデーションで変わっていく遊び心満載のものです。まぁすぐに飽きてしまうでしょうけど、初めて乗る人は驚くに違いありません。

インテリアからエクステリアまで大きく変わった新型のミニ・カントリーマンですが、余り変わった感じがしないのがディーゼルエンジンの出力特性です。相変わらず低速からもりもりトルクが出るので街中ではとても扱いやすく軽快感たっぷりです。大きく変わった今回の新型ですが、このエンジンの感覚が変わらないので乗り換えてもすぐになじむのではないかと思いました。

おまけですが、この点検のために代車のミニ・クーパー3ドアを用意して頂きました。いわゆるF56ですが最終モデルということでまだ5000kmちょっとしか走っていない車です。実はウチにはもう一台ミニがありそれが代車と同じF56です。ただウチのF56は10年近く前の初期モデルです。同じF56なのにエンジンのトルク感、パワー感がまるで違っていました。4気筒のクーパーSかと思いましたが、エンブレムを見たらSの字は入っていませんでした。ひとつのモデルを10年作り続けてそれが売れ続けているのは立派ですが、車自体も相当改良されているのに驚きました。


MINIに試乗!(1)

2024年03月30日 22時40分17秒 | 日々のこと

愛車のF60ことミニ・クロスオーバーの車検が近付いて参りましたので、ディーラーで1年点検をしてもらうことにしました。車検はユーザー車検ですが、簡単な点検はディーラーでやってもらいます。

四日市にあるミニのディーラーに今日の朝10時半に予約を入れてましたが、少し早めに到着したのでショールームの車を見ていましたら話題の新型ミニ・カントリーマンが置いてありました。今回のフルモデルチェンジで3代目になるクロスオーバーはカントリーマンと名を変えたのです。というか日本だけは何か登録商標の問題か何かがあったらしくカントリーマンという名前が使えなかったのが、やっと使えるようになったということです。世界では前からカントリーマンです。

ディーラーの店長さんに試乗できるかどうか尋ねたらちゃんと試乗車が用意してあるとのこと。それではとお願いしましたら、店長さんは太っ腹で私ひとりで自由に走ってきてもよいとおっしゃる。普通はとなりにディーラーの方が同乗してせいぜい10分くらいしか試乗できないのですが、厚かましくも1時間くらい四日市の端から端まで試乗してきました。途中国道23号線で渋滞にひっかかったから1時間くらいになってしまったんですが、こうなるくらいなら高速をひとっ走りしておけばよかったです。

こちらが試乗車。よく見ますとナンバーが伊勢志摩ナンバーになっていますが、これはこのディーラーの本社というか親会社が伊勢にあるからです。

試乗車はクロスオーバーのディーゼル車です。ラインナップとしてはガソリン(「普通」のとハイパワーのJCWの2種類)、ディーゼル、バッテリーEVが発表されましたが、多分ディーゼルが一番の売れ筋になるのではないかと思います。車の外観的には現行のモデルより一回り大きくなった印象です。もはやどこがミニや、という感じになってしまいましたが、見方によってはBMWのX5あたりを少し小さくした感じなのでそういう意味ではやはりミニかも知れません。

走り出してすぐに感じたのはハンドルがとても軽くなったことです。トヨタ車よりはまだ重いとは思いますが、現行のミニと比べると相当軽い。あの重めのハンドル好きだったんですけどねぇ。乗り心地も柔らかくなりました。ロードノイズもぐっとさがりエンジン音もほとんど聞こえません。全体にラグジュアリー度が上がった感じです。


税務署からのお知らせ

2024年03月29日 19時22分00秒 | 日々のこと

少し前に「税務署からのお知らせ」というタイトルのメールが届いていました。どうせフィッシングのメールだろうと思い見ることはなかったのですが、今日また来ています。怖い物みたさでちょっと覗いてみることにしました。

差出人のアドレスが.....@e-tax.nta.go.jpなのでホンモノっぽいですねぇ。というかドメイン名の偽装はできないので多分これはホンモノです。

途中でマイナンバーカードでの認証がありましたので、これは間違いなくホンモノです。でもこれと同じような文言を使ってニセサイトに誘導するフィッシング詐欺ってあり得ますよね。いまのところそういうった被害は聞いていませんが。

メールから順次たどって自分の記録にたどりつきました。途中でスマホアプリのマイナポータルを更新をマイナンバーカードで認証しています。

楽しみにしています税の還付は4月1日振込だと書かれていました。エイプリフールの日なので、ウソピョンなんちゃって、っていわれないか少し心配です。(笑)


武満徹とリュート

2024年03月28日 22時19分17秒 | 音楽系

武満徹は実はリュートの曲を書いています。といってもソロ作品ではなく室内楽でリュートを起用したものです。

ひとつはサクリファイス。編成はアルト・フルート、リュート、ヴァイヴと古代のシンバルです。現代はフランス語で書かれていて、Sacrifice pour Flute en sol, Lute et Vibraphone -avec Cymbales antiques となっています。Wikiの記述は間違っています。楽譜は4段で書かれていますが、ヴァイヴの奏者が打楽器のシンバルも担当します。演奏は3人です。リュートは「普通の」リュートの調弦ではなく1コースから6コースまでがギターと同じ、7コースと8コースはそれぞれC♯、H♮に調弦するように指示されています。8弦ギターで代用できるかもしれません。作曲年は1962年で音楽芸術の添付楽譜として発表されました。

もうひとつはリングという曲です。この曲は円形の図形楽譜R・I・N・Gの4つの楽譜が書かれていてどの順でどこから演奏してもいいということになっています。不確定性を打ち出した作品です。のちにその方式は放棄したようですが。編成はテルツ・ギター、リュート、フルートです。リュートはミで始まるギター式の調弦で、ギターは普通のギターより短3度く調弦する高い小ぶりなギターです。カポを3フレットに着けてもいいのかも知れません。なんかリュートとギターの調弦が逆のような気がしますが・・・作曲年は1961年です。

以上が貴重なリュートを含む武満作品です。いずれも60年代初めの作品というのがなかなか興味深いです。残念ながらソロ作品はありません。

 


次のリサイタルは?

2024年03月27日 20時36分09秒 | 音楽系

17日のリサイタルの会場を取ったのは、2023年の3月1日です。3月は充分時間が取れて落ち着いて練習できるだろうと考えて17日にしたのですが、あとからいろんな用事がくっついてきました。まさかこんなに忙しくなるとは。

会場を確保したあとの3月初め頃に町内会長になってほしいとの依頼を受けました。順番でそうなっているので避けられない感じでした。頭の中では、自治会総会を開かなければならないし、そのための準備も必要。まぁなんとかなるか、と考えていました。

次に入ってきたのが中学校時代の同窓会の準備です。実はその同窓会の幹事をしていて、同窓会はオリンピック・イヤーにやると決まっていました。前回は2016年で、コロナ禍で1回飛んでしまっています。それが5月にやろうということになり、3月終わりまでには案内を送付と相成りました。ということはその前に何回も「幹事会」を開いて・・・

確定申告が3月15日まで、というのはもう前から分かっていて織り込み済みでしたが、バロック音楽の旅の最終回がアーチストの都合で例年になく遅がけになりました。普段だと2月前半までには終わるのですが、今回は2月25日でした。この日程に決まったのが2023年の夏頃です。会計処理や事業報告書は最終回終了後15日までに出す決まりですが、提出したのが3月10日でぎりぎりでした。リサイタルの一週間前ですよ。

さすがにリサイタルのある週はレッスンをしないであけておきましたが、ちょうどその頃スウェーデンから新しい楽器が届きちょっとしたトラブルのおまけつきでした。

というわけで、何か見えない手がリサイタルの邪魔をしているような感じがしました。次回のリサイタルはこういうことになりにくい時期を選ばなければなりません。それは何月なんでしょう?


とんだとばっちり

2024年03月26日 20時48分25秒 | 日々のこと

連日テレビのワイドショーは大谷選手の例の件でもちきりです。いろんな憶測が飛び交っていますが、まぁ私は野球にはあまり興味がないので、あまりテレビの電波を占有しないように願いたいです。

今回の事件でとんだとばっちりを受けたのはK1出版社が出した英語教科書Oです。見たことはないのですが、なんでも大谷選手と通訳の水原氏のことを題材にしたらしいです。すでに検定も通っているみたいですが、これはもう使えませんですね。

以前も書いたことがありますが、まだ生きている人についてその名を冠した建築物を作るとか銅像を作るとか、今回みたいに教科書で扱うことははかなりリスクを伴います。人生いろいろありますから、特に若い人であればこれから何が起こるかわかりません。ほら、いわないこっちゃない、みたいなことが起こりえます。

英語の教科書はT出版社、K2出版社、S出版社の3社が多分今も寡占状態になっていると思います。私の記憶ではK1出版社の教科書やもう1社M出版社もありますが採択数は極くわずかです。来年度からあたらしい教科書を使うようです。K1出版社の英語教科書は採択が少ないようです。ひょっとしてどこも採択していないので、実は損害はない?そんなことはないでしょう。

採択状況を調べてみましたら私の記憶しているのと随分採択地図が変わっていました。3社寡占というのは昔の話だということがわかりました。T,Sは相変わらず多いですが、K2の凋落が目立ちます。かわってマイナーだったMが結構採択されています。当地でもMです。あといくつか新規参入(いつ参入したのかはわかりませんが)出版社もありました。世の中変わっていきます。

 


恒例のネタ

2024年03月25日 22時34分52秒 | 日々のこと

恒例のネタを発表する日が近付いて参りました。まだできあがっていませんが、今日家内の母親を連れて行った病院内のカフェ・ド・クリエで3分の1くらい書いてみました。頭の中では立派な?話の流れはできているのですけどね。

年によってはこの手の与太話を書くと顰蹙を買いそうなときもありました。そういうときはお休みです。なんかここ何年かにそういう年が集中しているみたいな感じもします。まぁそれだけ世の中が平和でなくなってきているのかも知れません。

ことしはちょっとペダンティックな感じがするショートストーリーです。期待している人は少ないとは思いますが、まぁ読んでみてください。


人気のLarsですが

2024年03月24日 09時20分37秒 | 音楽系

私はかぶれているわけではありませんが、所有している楽器は全て外国人が製作したものです。自分としてはいいと思った楽器を購入しただけで、外国製、日本製ということにこだわっているわけではありません。何人か懇意にさせてもらっている日本人製作家もいますし。

よく日本製の楽器は日本の気候に合うように作られているからいいというアマチュアの方がいますがそれは俗説です。外国の人が作った楽器でもきちんと作られていますよ。

先日のリサイタルで使用した楽器はスウェーデン人のラース・イェンソン作の13コースバロック・リュートです。彼は現在結構急ぎの仕事をいくつか抱えているみたいで、その中にエヴァンジェリーナ・マスカルディの8コースリュートもあるとのことでした。彼女が今使っている楽器の中にもラースの楽器があるのかな?

最近ラースの楽器を使っている演奏家がちょくちょく目につきますので、人気なんでしょう。以前から使っている人だとナイジェル・ノースが知られていますが、ヨアヒム・ヘルトなんかも最近のアルバムで使用しています。ただ残念なことに彼はもう受注をストップしてしまっています。私の生徒さんもお二人彼の楽器を持っている人がいますが、ラッキーでした。

外国人製作家の楽器はピンからキリまでありますが、絶対にキリの楽器を買ってはいけません。先生から勧められてもそれだけで買ってはいけません。目安はいい演奏をする演奏家が使っているかどうかです。CDアルバムのブックレットを見ると結構使用楽器のことについて書かれていることが多いので参考になります。

 


再エネ賦課金が値上げ

2024年03月23日 21時40分38秒 | 日々のこと

あまり話題になっていないみたいですが、数日前に読んだニュースで、再エネ賦課金が標準家庭で年間約6000円から1万円あがるそうです。

ちょっと耳を疑う値上がりようです。つまり6000円が16000円になるということで、3倍弱になるということです。ウチは標準家庭より電気を沢山つかっているので、もっと取られると思います。

再エネ賦課金というのは民主党政権時に作られた制度ですが、ぼろ儲けしている太陽光発電会社とか個人が売電して頂くお金の原資を電気のユーザーが支払うという制度です。ざっくりと言うと消費税10%にさらにもう10%を再エネ賦課金を取られるということです。

再エネ賦課金があまり知られていないことをいいことに、姑息にもこっそりと値上げです。それになぜかこれの問題点をただそうとする国会議員もほとんどいません。

太陽光発電の会社は売電をして儲けているのですが、その儲けを私たちが払ってやっているという構図で、発足から10年以上経ってもまだやっています。本来なら電力を買う電力会社が払うべきお金ですが、太陽光発電が普及するまでならまだ許せるかも知れませんが、10年経ってもまだ賦課金を求めているというのは、制度自体がタチの悪い制度だからに違いありません。


やっぱりバッハか

2024年03月22日 20時55分20秒 | 音楽系

先日のリサイタルでどの曲が一番よかったかを何人かに聞いて見ました。「よかった」というのは演奏が良かったのか、演奏は良くなかったけど曲は良かったのどちらかで、ちょっと曖昧な尋ね方ではありましたが・・・そこはあまり掘り下げないでおきましょう。

ヴァイスや他の作曲家の作品もよかったと言う声もありましたが、多かったのはやっぱりバッハでした。演奏したバッハの曲はソナタ第2番イ短調BWV1003、無伴奏ヴァイオリンのための曲をリュートに編曲したものです。本番では全楽章を続けて演奏せず、第一楽章グラーヴェと第二楽章フーガまで弾いてMCを入れ、続けて第三楽章アンダンテ、第四楽章アレグロを弾きました。

みなさんが良かったとおっしゃるのはとてもうれしいですが、この曲はホントに演奏するのが大変です。特にフーガは300小節近くあり演奏時間も9分近くかかります。単一楽章で9分続くのはあとシャコンヌくらいですが、シャコンヌは途中大きな「切れ目」が2箇所ありますので、連続度ではこのフーガが最長かな?いやいや第3番のフーガがありますね。

演奏の前に編曲しなければなりませんが、これにも相当の時間をかけなくてはなりません。実際には演奏してみて改変、また演奏してみて改変という繰り返しです。これを何百回したことでしょう。細かい変更は延々と続き本番前日でも運指を少し変更していたくらいです。

みなさんがいい曲だとおっしゃってくれたことは今後もバッハの演奏を続けていく上での励みになります。次はソナタの第1番ト短調を演奏してみようかと考えています。この曲は以前第2楽章フーガまでは演奏したことがあります。もうかなり前ですけど。フーガはBWV1000を使いましたが、今度はBWV1001の版を元にするのもいいかなと思います。