リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ことしもあとわずか・・・

2007年12月31日 23時14分34秒 | 音楽系
いよいよ今年もあとわずか1時間ちょっとを残すだけとなりました。今年1年を振り返りますと、いろいろなコンサートでたくさんの方にお世話になり、ご一緒させて頂きました。本当にありがとうございました。また来年以降もご一緒して頂けるととうれしいです。

今年は特に地元での活動に力を入れた年だとも言えます。ビアンカ・ローザのコンサートを中心に桑名市内で4回のコンサートを行いました。これら4回は10月以降に行われたもので、まだ継続中(桑名市民講座)のものもあり、結構な密度です。私の地元でこれだけ活動が継続できるというのも、バロックやルネサンス音楽を楽しむ層が厚くなってきたということで、ちょっと時代が変わってきたのかなという感じがしています。また来年もこういった地域に根ざした活動が継続できたらと思っています。

いつも10月に行われている金城学院大学におけるバッハカンタータコンサートは今年で2回目の参加でした。リュートでバッハのコンティヌオができるのは私にとって大いなる喜びです。バッハのカンタータをさらっていると、毎度のことながらバッハの偉大さというかすごさを感じてしまします。また来年も参加させて頂けたらこの上ない喜びです。

今年は「営業的な」コンサートもいくつかやりました。レストランでのコンサートとかミッドランドスクエアのオープニングイヴェントとか。(笑)こういうのをするのは邪道だという人もいるかも知れませんが、私は自分の演奏を聴いて頂けるのが嬉しくてなんでもやってしまうクチです。でもこういう場合コンサート会場としては条件が悪いことが多いので、そんなときはカスタムメイドのPAが役に立ちました。イクリプスさん、有り難う。(笑)

今年コンサートで演奏した曲は結構な数になると思います。楽器もルネサンス、バロック、アーチ・リュート、テオルボを使っています。もうちょっと同じ曲でのコンサートを異なる場所でとか、使う楽器もひとつかふたつくらいが・・・なんてぐちってしまいますが、ま、このくらい間口を広げておかないと仕事ができないのも事実。来年もまた何でもありでがんばりますよ。それではみなさん、よいお年を。


今年もあと2日

2007年12月30日 16時31分23秒 | 日々のこと
今年はいつもより早く年賀状を出すことができました。ひとつ早いと次も早くなっていくわけで、大掃除も余裕を持って行うことができました。ま、大掃除といっても大してことはしてませんが、懸案の(大げさですが(笑))雨戸の裏側も全てきれいになりました。何せ20年近く前に家を建ててから、雨戸の裏側を拭いたという記憶がないので、ものすごく砂埃が堆積しているわけです。

実は昨年、半分きれいにしたところでギブアップ、今年はその残りをきれいにしたわけですが、見事完了です。レッスン室の雨戸の裏もぴかぴか、ほこりっぽさがなくなりました。(笑)

27日から、娘と娘のカレシがアメリカから帰ってきてます。カレシ、S君は初対面だったんですが、東洋系の人なので違和感なくわが家にいます。しばらくわが家は英語モードだったんですが、今は二人は東京ディズニーランドに行っているので、また元の日本語モードです。今日夜帰ってきますので、また英語モードです。家内はちょっとシンドそうですが。(笑)

年賀状

2007年12月25日 13時16分54秒 | 日々のこと
年賀状がやっと完成しました。もうすでに出された方のほうが多いとは思いますが、うちはやっと完成です。31日に必死になって作っていたときも結構あるので、これでもまあ随分早いほうです。

ウチではもう20年以上前から、手作りのファミリー年賀状を作っています。はじめの頃はイラストペンでマンガチックに家族4人を書いていましたが、だんだん方法が多様化してきまして、最近はコンピュータを使って写真加工が増えています。ま、だんだんお手軽になってきたわけですが。(笑)

こうやって作っていった年賀状は部屋にずらっと飾っています。もう20枚以上あり、我がファミリーの歴史みたいな感じになっています。最近は子供が同居していないので、2人だけのヴァージョンが続いています。それでも昨年は久しぶりに一家で旅行しましたのでそれをテーマに作りましたが、今年は結局4人が一緒に集まることがなかったので、夏に家内と行ったソウル旅行の写真をもとに作ってみました。

イラストペンで作っていた頃は、スクリーントーンなんかも貼ったりして、制作所要時間が数時間かかったという「作品」もざらでした。特に困ったのが A Happy New Year とか謹賀新年の文字で、スクリーントーンのアルファベットを貼り付けたり、ここだけくやしいけどどっかからコピーしたりして、結構たいへんでした。でも、パソコンでいろんなフォントが扱えるようになったころからこうした苦労は無くなってしまいました。

同じイラストペンで書いた場合でも、最近では一旦スキャナでパソコンに取り込んでそこから加工します。その方が遙かにいろんなことが簡便にできるんですね。パソコンはなかなか偉大な機械です。

で、今年は久々にクラシックスタイルで(イラストペンを使って作る)書こうかと、私の顔と家内の顔をミッキーマウス風に下書きしてみました。やっている内にふと別のアイデアが思いついて、そっちの方で作り始めたら、これがなかなかいい感じ。結局そっちを採用することにしました。ミッキーマウス風の顔もなかなか捨てがたかったんですが、これはこのあと手書きで背景なんかも書き込んでいくとさらに数時間はかかりそうだから、断念しました。それは12年後に使うことにしましょう。(笑)

第2回バロック音楽の旅講座「フランス」編

2007年12月23日 12時50分31秒 | 音楽系
昨日は桑名市教育委員会主催講座「バロック講座の旅」第2回でした。会場の桑名市精義公民館には前回より早く、11時30分に集合しまして、リハーサルをするということにしました。前回はそのへんの読みが甘くというかいい加減で(笑)ばたばたしていて開始時間が遅れてしまいました。本当は第1回目こそ名簿チェックや受講料徴収などがありますので、時間をとっておかなくてはいけないんですけどね。ま、来年度はそういうことがないようにしたいもんです。

今週はじめから天気予報を注視していました。今回の共演者のうち、チェンバロのSさんは雨女、ガンバのIさんは晴れ女なので、総合すると雨の勢力が強そうです。週はじめは、土曜の昼からは曇りで、翌日雨ということでしたが、前々日あたりから文字通り雲行きが怪しくなってきて、土曜日午前0時ごろの予報では昼過ぎから雨となっていました。で、その予報どおり11時過ぎにはちゃんと雨になっていました。どうしてこうなるんでしょうね。(笑)次回は大丈夫だと思うんですが。

今回の講座はフランスのバロック音楽のうち器楽曲を扱いました。今回は楽器を4種類(バロック・リュート、テオルボ、チェンバロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)を使うこともあって、CD鑑賞はなしです。雨が昼からはより強くなってきたんですが、40名以上の方がご参加頂き、熱心に耳を傾けていらっしゃいました。主催者(演奏者も兼ねてますが)として誠に嬉しい限りです。どうもありがとうございました。

実は来年度も同様の企画を考えています。こんなことをいうと鬼に笑われそうですが。(笑)会場や出演者のことを考えると、早いうちに考えておかないといけないわけです。まだ具体的にお話できる段階ではありませんが、来年度は「講座」といういうよりより「コンサート」って感じに持っていきたいと考えています。コンサートに振ると予算のこともありなかなか難しいんですが、このシリーズが地域に定着していくよう、なんとかがんばって行きたいです。

冬は温泉(4)

2007年12月20日 10時39分27秒 | ローカルネタ
湯ノ山街道沿いにある片岡温泉という温泉を情報雑誌で見つけました。宣伝には加熱加水循環なしの100%かけながしとあります。要するに地下から出てきたままの湯って感じで期待できそうです、ということで早速愚妻と行ってきました。

東名阪を四日市インターで降りて湯ノ山街道を湯ノ山の方に向かいます。途中菰野高校や中学校の横を通り過ぎて・・・このあたりは昔はちょくちょく来てました。何年ぶりに来たんでしょう、なんて感慨に浸る間もなく、道の左手に片岡温泉が見えてきました。ちょうど鈴鹿スカイラインに向かう分岐点の近くです。

建物は新しい感じですが、想像していたよりもこぢんまりしています。さっそく600円の入湯料を払って中へ。お風呂は室内の大浴場と露天風呂が一つでそんなに広くはありません。サウナはありません。お湯は薄い褐色でこのあたりの温泉によくある色です。家内と1時間15分後に出ると決めたのですが、いろんなお風呂やサウナにつぎつぎに入るわけにもいかず、時間がもたない感じもしましたが、外の露天風呂が温度が低めで長湯が可能なのでずっとそこにいました。

外の露天風呂は結構人がいっぱいで何か昔の銭湯みたいな感じです。外でちょっと涼んだあと入ろうとすると、もう誰かが入っていて戻れなくなるみたいな。外の空気が冷たいし、湯音も低めなので長湯には最適です。

食事をするところもありましたが、あまりうまそうではなかったので、別のところで食事をすることにしました。帰りの車の中でふと気がつくと手がすべすべ。この感じはスイスにいたころドイツのバーデンバーデンの温泉に入った後のとき以来です。指先の皮膚の状態がすばらしくよくなり、リュートの音がよくなったもんです。片岡温泉も同じ効果があるようです。リュートを弾いている皆さん、片岡温泉に行くとリュートがとてもきれいな音で鳴り、上手くなりますよ!

冬は温泉(3)

2007年12月19日 10時58分57秒 | ローカルネタ
東名阪から伊勢湾岸道路につづくインターチェンジのすぐそばに温泉がつづいています。昨日のブログに書いた、長島温泉と元気村がそれぞれ伊勢湾岸道の湾岸長島インターと湾岸桑名インターのすぐそばにあります。そして伊勢湾岸道路から東名阪国道に入り四日市インターまで行きますと、健康ランド・ユーユー・カイカンがあります。まさに温泉高速道路ですねぇ。(笑)

ここは最近はあまり行ってませんが、泉質はなかなかいいです。ここの露天風呂の湯の香りが、子供の頃泳いだ近所の町屋川の水と同じなんですよね。地質や水源が近いからなんでしょうか。ここのぬるめの露天風呂につかっていると子供の頃泳いだ町屋川の情景が浮かんで来ます。

ユーユー・カイカンの目玉は何と言っても大衆演劇と歌謡ショー。(*^_^*)お昼の1時からと夜の7時30分からの2回公演があり、入湯料だけで見ることができます。演劇はちょんまげの乗ったやつですね。歌謡ショーは間違っても今風のは出てきません。(笑)でもすごく日本的でいいもんです。ヨーロッパのオペラのストーリーも似たようなもんですから、オペラ好きの人なら気に入るんじゃないでしょうか、って言うと日本人のオペラファンは100%馬鹿にするでしょうね。でも例えばチューリヒのオペラ劇場にいる人たちをユーユー・カイカンに連れてきて、字幕付きで見せたら結構うけるかも。(笑)

冬は温泉(2)

2007年12月18日 12時56分48秒 | ローカルネタ
近くでは一番有名な長島温泉湯あみの島、ここの設備はいいですねぇ。泉質はたぶん循環しまくってるせいか、あさひの湯レベルです。でも冬は駐車場から温泉まで距離がありすぎて、湯ざめの島になってしまうので、最近は行っていません。

長島温泉は確かむかしガスを掘っていたんだけど、ガスの含有量が少ないのでガス開発はあきらめ温泉にしたと聞いています。小学生の頃、掘っ立て小屋のお風呂を無料開放しているというので、友達と自転車に乗って入りにいったことがありました。長島町(当時)の一番端っこの誰も住んでいないところが日本有数の温泉施設になった、というのは当時からすると信じられない話で、経営者の手腕がすごかったということなんでしょうねぇ。

長島で温泉ができた少しあと、揖斐川・長良川河口の対岸、桑名市の城南干拓地の端っこにもうひとつちいさなお風呂屋さんがオープンしました。確かその時の名は、100円温泉「桑名温泉」と称していたと思います。お湯の質がいいというので評判でした。その後経営者がかわり建物も建て替えられて、現在では「元気村」という名前の温泉になっています。泉質はまずまず。天然かけながしをうたっていますのでその影響でしょうか、湯あみの島やあさひの湯よりはいいお湯です。でもここは周りの環境がいまひとつ。すぐ横に廃棄物処理場があり、対岸には中部電力の川越火力発電所があり、空気は四日市のコンビナートのすぐそばみたいに臭います。桑名温泉がオープンした頃は、護岸の堤防も低く海もよく見えて、臭う煙を出す工場もなく、潮騒の香りただようグッドスポットだったんですけどねぇ。

このあたりは伊勢湾台風で大被害を受けたところで、元気村のすぐ近くに伊勢湾台風殉難の碑があり、今もきれいに掃除され新しい花が添えられています。

冬は温泉(1)

2007年12月17日 14時16分37秒 | ローカルネタ
最近はどこもかしこも温泉がいっぱい出来てますが、いい泉質の温泉はなかなかありませんです。地下深くくみ上げたときは温泉なんでしょうけど、消毒漕に入れてカルキを混ぜ、循環してまた消毒してということを繰り返されたお湯に入るというのが大半なのが実情のようです。

こういうのって、2005年に法律だったか条令だったかが変わったらしく(そんなことが家の近くの「あさひの湯」という温泉の中に掲示されていました)、たぶんより厳しくなったんでしょうね。昔の銭湯なんか、今から思うとものすごく汚かったと思うんですけど、それとカルキたっぷり温泉とどっちを取るか、といったら見た目は清潔なカルキ温泉なんでしょうねぇ、今は。こういうのって、青虫に食われて、回虫の卵がたっぷりついたキャベツと、青虫回虫はないけど農薬がべっとりのキャベツとどっちとるか、という選択と似てなくもないです。(笑)

最近愚妻と週末はかならず温泉に行ってるんですけど、一番よく行くのは一番近いところ、お隣の朝日町にある「あさひの湯」です。ここは泉質はいまひとつですが、広いしサウナもあるし、夜遅くまでやっているし、食事するところもあるしなかなかよいです。これで泉質がよければ言うことがないんですが。桑名市内には4つある温泉施設のうち3つが天然温泉です。

レトロ喫茶店

2007年12月15日 12時28分15秒 | ローカルネタ
昼からはミューズでのレッスンでしたが、今日は桑名の駅前でお昼をとっていくことに。駅前には桑栄メイトという昔ながらの飲食店街があり、久しぶりに行ってみたいなと前から思っていました。この飲食店街は、駅前が空洞化している昨今、奇跡的に全てのテナントが営業を続けています。(飲食店以外の店もありますが)何か懐かしい感じの店ばかりでこういうのは好きなんですよね。

うどん屋が2軒、喫茶店が2軒、ラーメン屋が1軒、あとは和菓子屋さん、ファストフード屋、ぎょうざ屋さんなどがありますが、どこに入ろうかと、まずざっと店を見て行き、ランチ650円という喫茶店にはいることに。

店にはいると結構人がはいってました。やっぱり年輩の人が多いですねぇ。BGMに何とベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲が流れていました。店の中は昭和レトロの雰囲気漂う感じのいす、ちょっと高めのテーブルがあり、私は入口近くのテーブルにつき、ランチメニューの豚肉のしょうが焼き定食注文しました。

しばらくして定食ができあがってきましたが、全体的に分量が控えめです。そういや昔はだいたいこんなもんだったよな、なんて思ったりしました。味つけもあっさりめ、ゴボウの煮付けのおかずも何となくレトロ。外食のメニューがどんどん味が濃く、油っぽく、刺激的になっている昨今、この店とか伝統的なうどんやさんのメニューは貴重です。全体的にヘルシーなんですね。日本では外食であっても30年以上前はローカロリーのヘルシーメニューが多かったんですね。

Sibelius 5

2007年12月14日 13時00分17秒 | 音楽系
Sibelius 5 の案内まだ来ませんねぇ。12月上旬にバージョンアップの案内が来ると、どっかに書いてあったんですけど、どうも遅れているみたいです。以前はヤマハが日本の代理店だったんですが、そのときは日本語版バージョン3は出なかったんですよね。日本ではフィナーレに押されているのかもしれませんが、ヤマハはあまり熱心に商売している感じはしなかったです。

ヤマハのあと、アビッド テクノロジー株式会社というところが日本語版開発と販売になりました。さっきHPを覗いてみましたら、バージョン5のリリースは2008年1月とありました。遅れてるんですね。

バージョン4で、繰り返しの1番かっこ、2番かっこがうまくできないときがあるので、そのあたりのバグフィックスを期待してます。こういうのって、サポートに電話すると、「ああ、それはそういう仕様です」って平然というところが多いんですが、アビッド テクノロジー株式会社はどうなんでしょ。まだ電話してませんが。(笑)

ヤマハ時代にもあるウインドウがどうしても開かないので、サポートに電話したんですが、解決しませんでした。自分でいろいろやって最終的には解決したんですが、内容的にはソフトウェア側でエラーメッセージを出すなどの対処をしておくべきことでした。ささいなことだったんですが、こういうのってユーザーを惑わせ、多大な時間を消費させるものです。

とはいうものの、Sibeliusは大変使いやすくいい楽譜ソフトです。楽譜出版を手がけるレベルだともうちょっと精度が必要かもしれませんが、非常にミュージシャン側に立った作りがすばらしいです。一応リュートのタブラチュアも対応していますが、これはご愛敬レベル。新バージョンではこのあたりの改良はどうなのでしょうか。古楽関係のいろいろな装飾記号はそうとう充実させたと、宣伝コピーにはありましたが。