リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

動態展示場

2013年11月29日 11時19分48秒 | 日々のこと
奈良県のどこやらの市会議員さんが刺青をしていて温泉の入場を断られたというので、受付の人をボールペンで顔を小突いて逮捕されたそうな。この方議長も務めたえらい方でしたが若いころはやんちゃしていたのでしょうか。

ほとんどの温泉には刺青、タトゥーはお断り、シールもいけませんという看板が出ていますね。家の近くのAの湯なんか定期的に放送も入れています。その効果があってか、刺青の人は見かけませんです。桑名市内の全国有数の温泉、N温泉でもそのような方は見たことがありません。

でもひとつだけいいところがありますよ、奈良の市会議員さん。(笑)桑名市内の某温泉は刺青オーケーです。って別に看板に刺青オーケーって書いてあるわけではありませんが、そういう方がたくさん入浴に見える、多分全国でも稀有な温泉でしょう。

夜の9時台頃ならたぶん間違いなく見かけることができます。まるでウェット・スーツのように全身に入れた方やら、肩胸を中心に入れている方、ワンポイントの般若、お花、それはさながら動態展示場です。全身に入れるときなんて、実際はどこかで入れることができない部分があるわけで、その境界をどのように処理しているか、なんて興味ありません?そういうことに興味ある方は、国道23号線沿いのこの温泉に是非出かけられてはいかがでしょうか。入泉料500円、要タオルです。

小さい頃行っていた銭湯には刺青を入れたちょっと怖そうなおじさんが来ていましたが、別に暴行を働くといったようなことはなく、みなさんもごく普通に入泉していました。件の某温泉も治安が悪いとかいうことは全くありませんのでご安心を。まぁちょっとガラが悪いといえば悪いでしょうけど。(笑)

刺青を入れてなくても、走りまくったり、湯船の中で暴れるくそガキ、いやお子さんとかビタビタのまま更衣室に上がってくるお兄さんなんかの方がよっぽどタチが悪いです。件の温泉はあまり子供は来ないところだし、刺青を入れた方はごく普通に静かに湯船に使ってらっしゃいます。こちらもキョロキョロせずごく普通に。温泉社会のルールさえ守っていればみんな仲良く、これが日本の社会です。でも浴室の7割くらい人が刺青の方というときもあったりして、ちょっと濃すぎるような。もうちょっと分散してほしいところではありますが。(笑)あ、そうそうこの話は男風呂の話でして、女風呂は家内の話によると、男風呂ほどではないけど、それでもちらほらと花が咲いているらしいです。女性の方にもおすすめ!?

リュートの雅 - あじさいホールでのコンサート

2013年11月27日 15時00分49秒 | 音楽系
昨日は愛知県額田郡幸田町のあじさいホールでコンサート。幸田町はオカザエモンで有名?な岡崎市に隣接する町です。ウチからは結構距離があるので少し早目に出発。ナビのいいなりで到着しましたが、かなり大きな複合施設でどこから入っていいのかしばらくうろうろしていました。

やっとのことで入り口を見つけ、事務室に行き担当の方に会うことができました。


私のコンサートのポスターも

今回はルネサンス・リュートでポップス調の曲も含めた比較的聴きやすくポピュラーな曲目。でもリュートを弾く人にとってはポピュラーであっても、一般的にはポピュラーとは言えないでしょうから、おしゃべりも交えて進行していくことに。

会場はそんなに広くはないのでリュートの音は十分通るのですが、音響がややデッドで聴衆もリュートが初めての方が大半、それに会場で小さなハム音が聞こえていたので、イクリプスのPAを使うことにしました。担当の方からはPAを使ってほしいと言われていたので一応持っていったのでした。

このあじさいホールにおけるコンサートは今回で196回目でもう18年続いているそうです。このテのコンサートとしては草分け的存在ですね。扶桑町、豊川市御津町とか春日井市などでもこういったコンサートが定期的に行われているますが、担当の方によりますとまだいくつかあるそうです。愛知県では多いんですね。三重県や岐阜県ではあまり聞かないですねぇ。

コンサートは19時開演、会場の120席程用意してあった席はほぼ満席でした。今回はギタリストの椎野みち子さんに依頼してあった曲の初演もありまして、椎野さんにもお越しいただきました。それにしても有料のコンサートで平日の夜でこれだけの動員ってなかなかすごいですねぇ。リュートの魅力をたっぷりとアピールしてきましたよ。CDも購入していただきました。ほんとにありがとうございました。

フロロカーボン弦

2013年11月23日 18時52分41秒 | 音楽系
ふと思い立って呉羽のサイトをのぞいてみました。フロロカーボンの釣り糸を製造している会社です。もう20年近く前になるでしょうか、フロロカーボンの釣り糸を1~4コースくらいまで使用していた時期がありました。フロロカーボンという素材の弦(釣り糸をそのまま使っているだけですが)はとても音量がありはっきりとした音が出るのですが、高い音がキンキンしすぎるのでいつしか使用をやめていました。現在リュート奏者でフロロカーボン弦を使っている人は少ないと思いますが、先日久しぶりに会いました某リュート奏者はヴィウェラにカーボン弦を使っていました。

私が呉羽のサイトをのぞいたのは太いカーボン弦(呉羽としては釣り糸ですが)はどのくらいまであるのかを知りたかったからです。以前使っていた頃は20号くらいが一番太い弦で釣具屋に20号を買いに行くといつも「大物を釣られるんですねぇ」なんて言われました。

サイトを見てみて驚きました。150号まであるんですね。これは全然知りませんでした。それらは鮪を釣るためのものでその名も「万鮪(まんゆう)」(笑)他にも二重構造になっているものもあり、この20年間でものすごい進歩、展開を遂げているんですねぇ。さすがニッポンの会社です。

超太い弦があるということは、バス弦に使えるわけです。ポール・バイヤー氏のソフトで計算してみましたら、A=440ヘルツの弦長57cmのルネサンスリュートで、5コースが30号(2.57kg)、6コースが60号(2.82kg))、7コース(F,D兼用で、Fにしたときで3.03kg)で80号が使えます。まるでリュートのことを考えてあるかのようなラインナップです。呉羽の社員の中にきっとリュートを弾く人がいるに違いありません。

カーボン弦は素材的には金属巻き弦を除けば最も質量のある素材で、たとえば呉羽万鮪30号直径0.910mmを5コース(C,440HZ)に張ったときと同じ張力を得ようとすると、ナイロンでは1.167mm、ナイルガットで1.064mm、ガットで1.044mmの太さが必要です。

ルネサンスリュートの5コースはどういう弦を張るかという点でなかなか難しい場所で、巻き弦にするとギンギンなりすぎるし、ナイロンだと太くなりすぎてうまく振動しないし、ガットにするにしてもまだ今ひとつです。私はプレーンガットの替わりにガムート社のギンプ弦を5コースに使っていますが、まずまずではありますがもうちょいとがんばってほしいなぁというのが正直なところです。ギンプ弦はお値段も高いし。

カーボンだとこれらの素材に比べると相当細いので、結構行けるんじゃないかと思い、さっそくアマゾンに発注、夜注文したんですが翌日の9時過ぎに到着しました。うーんさすがアマゾンです。



で早速張ってみましたがこれがなかなか行けます。お値段もギンプ弦の五十分の一だし。(笑)よしこれなら6コースも7コースもということでそれぞれ60号と80号を注文して張ってみました。はい、ばっちりです。ギンプ弦よりいいです。26日の幸田町のコンサートはこれで決まりです。1~3コースと6,7コースのオクターブ弦ははガムートのガット、4コースはナイルガット(ここはカーボンの置き換えも可能かも)ですが、とてもバランスがよく、オールガットのときの古雅な感じは全然損なわれることはありません。

60号とか80号とかの太いカーボン弦は昔はなかった(知らなかっただけなのかも知れませんが)のでバス弦にカーボンというのは考えたこともなかったですが、ガット弦風の音がしてとてもいい感じです。なによりお値段が安い、といってもそれは1本単位にすると安いんですが、25mとか30mといった単位で買わなければならないので、実際は結構費用がかさみます。なにしろ鮪をつるんですから1m単位で売っているわけがありません。バロック・リュートにも試してみる価値はありますね。

ポール・マッカートニーのコンサート

2013年11月19日 23時47分33秒 | 日々のこと
ポール・マッカートニーのコンサートを聴きに東京に来ています。

行きはバスで。天気がよく富士山がよく見えました。ノートパソコンとWiMaxルーターを持っていきましたので、バスの中で一仕事。自分のコンサートも近づいているので、ホテルで少し曲をさらおうと、楽器も持って行きました。



東京に着いて、東京ドーム行きのシャトルバスに乗りました。途中皇居の近くでえらい人だかり。なんでもケネディ新駐日大使が馬車に乗って通るらしいです。おかげで渋滞です。

今夜宿泊する東京ドームホテルのすぐ前にバスは到着、早速チェックインしてポール様のコンサートが始まる前に、自分のコンサートの曲を少しさらっておきました。東京ドームホテルは私が東京で宿泊するときの定宿です。



6時過ぎに東京ドームに行きました。ホテルからは近所に散歩に行くという感覚です。(笑)会場はまだあまり人は入っていませんでしたが、開演近くになるとみるみる人が入ってきて満員になりました。さすがですねぇ。

コンサートはいつものパターンですが、サービス精神満載。自身の50年を超える創作歴からの選曲は圧巻でした。ツアーバンドの若手もとても上手。バンドとしてはビートルズよりはずっと洗練されています。3時間を超えるコンサートを休憩なしでこなしたポールはとても70歳を超えているとは思えません。前にいたおつむが少し薄くなっているおっさんとそんなに歳変わらないんだよなぁなんて妙に感心してしまいました。今回がもうさすがに最後の来日になるだろうと思っていましたが、この分だと次の日本公演、多分ポールが80歳になっている、もありという感じがしてきました。

車検

2013年11月18日 10時53分22秒 | 日々のこと
今朝は家内の車の車検でした。満9年目を迎え12万キロ超走ったミニです。国産車よりは故障が多くてちょっと手間がかかる車ですが、エンジンは調子よくまだまだ軽快に走ります。ちなみに私が前回乗っていたトヨタのエスティマは12年間で1回しか故障はありませんでした。それもささいなものです。まぁこういう車を作るのは日本人だけかも知れませんが。

四日市の検査場には少し早めに行きまして、光軸調整を隣接している民間の工場でやってもらいました。ここだとディーラーでやってもらうよりかなり安価にやってもらえます。1050円でした。あとで同じようにユーザー車検に来ていた若いお兄さんにきいたら、一旦車検を落ちないと見てくれないそうな。でも私は運が良かったのか、事前に見てもらいました。


検査を待っています。

2007年から導入されている新しい検査ラインはとても楽ちんです。旧型ラインだとFF車であるということをスイッチで選択して、前輪を後ろのローラーに乗せてホイールアラインメントだったかの検査をして、次に前輪を前のローラーに乗せて、そのとき後ろのローラーが後輪に来るのを待って・・・もうあまり覚えていませんが、毎日やるもんではないですからそのたびにおろおろしていたものです。(笑)


左側のラインを通ります。

1984年からこのユーザー車検をやっていますが、さすがに書類の書き方や提出窓口もすっかり覚えましたし、検査ラインも使いやすくなったのでうろたえることはなくなりましたが、でも検査ラインに入るときはいつも緊張します。演奏の本番よりずっと緊張しますねぇ。(笑)今回もあっさりと10分足らずで終了。検査修了証をウインドスクリーンの上部に張り直すときの気分は何とも言えません。(笑)

本年度2回目の六華苑コンサート

2013年11月17日 17時51分06秒 | 音楽系
11月16日は桑名六華苑でミニコンサート。共演はソプラノの増野友香さんで、「ジョンたちの歌」と題してリュートソングとジョン・レノンの編曲ものを演奏しました。5人の作曲家の作品を取り上げますが、彼らの名前は全てジョンです。ダウランド、メイナード、ジョンソン、ウィルソン、そしてレノンです。


開演40分くらい前です。

この日までの天候はすっきりしませんでしたが、この日は快晴。最近私はもう雨男を返上しました。(笑)でも11月の中頃としてはとても寒かったです。一応念のためとベストを持って行ったんですが、持って行って正解でした。第2ステージは15時からでさらに寒くなり、指が温まるどころか体も冷えたままコンサートを終えてしまいました。

バロック音楽の旅7の第4回講座が12月1日にありますが、今回のコンサートの拡大版になります。六華苑のコンサートを聞き逃した方は是非こちらにお越しください。詳細はHPのコンサートガイドをご覧ください。

もうひとつのBerr

2013年11月12日 23時21分17秒 | 音楽系
私の生徒さんが注文していた、2台目のAndreas Berrが今日の夜到着しました。本当は昨日到着していたはずでしたが、運送会社のお兄さんが私の家を見つけることができずに、四日市の営業所に戻っていってしまっていたのです。宅配の業者さんが私の家を見つけられないことは今まで一度もなかったんですが、なんでだったんでしょうね。



Andreas Berr のオリジナルはボストンにあります。

Museum of Fine Arts Boston

このオリジナルをフランスの製作家Stephen Murphyが11コースにした楽器が今回作ってもらった楽器です。すでに彼のHPにも掲載されています。

スティーブン・マーフィーのホームページ

427番が私の楽器で、428番が生徒さんの楽器です。

2つの楽器は構造は同じですが、リブの材質が少し異なる(私のは「鳥目柄のメイプル」でこちらの方が少し質量が高い)のと、私の楽器にはペグボックスの裏に透かし彫りをしてもらったので、ここの部分は少し軽量化しているはずです。この違いが楽器にどんな影響を与えるかは大変興味深いところですが、ざっと弾いてみた感じではそんなに大きな差はなく、こちらもまた大変よく鳴るすばらしい楽器で甲乙つけがたいです。2台目の方はまだ弾きこんでいませんので、今後味付けの違いがどのように出てくるかが楽しみです。

チケット着!

2013年11月12日 12時04分56秒 | 音楽系
11月19日のポール/マッカートニーのチケットが到着致しました。いよいよもう来週ですねぇ。

以前にも書きましたように、チケットぴあではかなり早い段階でも買えなかったのですが、旅行社が交通機関とホテルなどをセットにした「ツアー」として販売しているということを私の某生徒さんから教えてただき、早速ゲットしたのでありました。



私は交通機関とのセットにしましたが、「ツアー」代金はチケット代金より数千円も高いので、まぁ、言うなれば限りなくダフ屋に近い行為のような感じもしますが、背に腹は代えられません。東京駅からのシャトルバスは利用することにしますが、東京駅から東京ドームまで中央線で100円ちょっとですから、結構エグい商売してますなぁ。「ツアー」申し込み書には、「旅行保険にはいりますか」という欄もあったりして、ツアーであることを演出してはいますが。(笑)

こういうことをしてチケットを売っている旅行社って他にもあるのでしょうか。彼らが買い占めしているために、チケットぴあなんかのルートではなかなか入手できないんじゃないかなと思うんですけど。こういうのを消費者庁でしたか、ああいうところがちゃんと指導してもらわんとねぇ。私なんかまんまと弱みにつけ込まれましたが。(笑)

HITOMIホールゲット!

2013年11月01日 21時45分37秒 | 音楽系
HITOMIホールの予約が取れました。先月は40分かけ続けて、つながったときはもうすでに全ての土日祝がうまってしまったあとでした。

先月の反省?を踏まえて、今月はチェンバロの杉浦さんにもお願いして、電話4本作戦です。(笑)一人固定電話と携帯ですね。

予約受け付け開始時刻は9時30分。20分頃からフライングでかけまくっていましたが、なかなかつながりません。もう今回もアウトかなとおもっていたとき、杉浦さんから取れたとのメイルが入りました。10時前でした。早速杉浦さんと電話で連絡を取ると、なんでも2014年11月の土日祝が10日あるうち、最後から2番目だったそうです。まぁ、運が良かったということですねぇ。しかしこのホール、ホントに予約を取るの大変。なんとかならんもんでしょうかねぇ。まぁ申し込みが多いのでどんな方法でも取るのは大変ですね。

取れた日は来年の11月22日(土)です。アンサンブル「バロック時代」のコンサート用です。まだ詳細は発表できる段階ではありませんが、決まり次第HPにアップする予定です。