リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

温泉旅行

2005年12月31日 18時27分21秒 | 日々のこと
年末に(まだ年末ですけど)九州の黒川温泉に家内と行って来ました。
昨年由布院に行ったんですけど,今度は評判の黒川温泉にしようということで行きました。(由布院もすごくよかったですよ)

飛行機で熊本まで行きそこからバスで2時間くらいで到着。阿蘇山の外輪山の向こうが黒川温泉郷です。阿蘇山は高校生の時の修学旅行以来ですから,30数年ぶりなんですねぇ。もうほとんど何も覚えていませんが。(笑)

黒川温泉のバス停で降りると,川沿いに温泉宿が連なっています。聞くところによると,ここはそんなに古くからの温泉街ではないそうで,人気が出てきたのはここ何年かのことらしいです。

宿泊したのはやまびこ旅館というところですが,なかなかいい宿でした。ここの温泉郷の旅館全体が同じような色調や雰囲気で統一されていました。きっと誰かいいディレクターみたいな人がいるんじゃないかなと思っていましたが,宿でいろいろパンフや雑誌を見ていたら,新明館という宿のご主人がどうもそういう立場の方みたいでした。ホームページのデザインも統一されているし,やはり優れたリーダーがいるからこそ全国的にも有名になったんでしょうね。

私たちが宿泊したやまびこ旅館はまだ改装されて間もない旅館で,すごく新しくてきれいでした。食事も盛りだくさん。食後はもうカエルを丸飲みした蛇状態で,身動きができないくらいでした。まぁ,そんなに無理して食べなくても残せばいいんですが,なんとなくそういうことは出来ないタチで。(笑)

翌日は,各旅館にある露天風呂めぐりをしました。露天風呂めぐりができるパスポートを買うと,3つまでまわることができます。どこの露天風呂も,泉質・景色ともにすばらしかったです。お陰で指はつるつる,お陰でリュートの音がきれいになりました。ただ,食べ過ぎて体重が・・・(笑)

帰る途中で,阿蘇山に寄り山頂で昼食を摂りました。韓国人の団体の方が沢山いましたが,考えてみたら,韓国の方が名古屋から来るよりも場所によっては近いですからさもありなん。

阿蘇山観光もできて一粒で二度おいしい(なんかそんな宣伝ありましたね(笑))黒川温泉はオススメですよ。

スポーツジム

2005年12月26日 22時43分15秒 | 日々のこと
もともとすぐ太る体質なのか,最近またお腹の出っ張りが気になります。やっとかっこいい(多少は)ジーパンをはけるようになったので,このあたりでくいとめないといけません。そういうときはやはりトレーニングに限ります。ということで,今日も近所のスポーツジムで軽い運動に。きつい運動はとても無理なので,ストレッチとウォーキングをするだけですけどね。でもこれだけでも毎日やっていれば,結構効果があり,少なくとも体重が増加に転じることはありません。

ウォーキングマシンで歩いていたら,隣のお姉さん達が何やらテレビを見ながらしゃべっています。画面は,konishikiと武蔵丸が何か食べているところです。

「コニシキの隣って誰?」
「○▽※△◎×」
「えー?聞こえん」
「画面に出とる」
「あー,あれ?なんてかいてあるか読めん」
「武富士の武に,えーっとクラみたいな字。ムサシマルやんか」
「へー,あんな字でムサシマルっていうんや。知らんかった」
「宮本武蔵ってやっとったやろ?」

もうちょっとで一言出そうになりましたが,こんなところでオジサンがしゃしゃり出てもねぇ。(笑)
それにしても,武士の武じゃなくて,武富士の武ねぇ。
戦艦武蔵より大和の方が有名だし,どうも武蔵は分が悪い?武蔵丸さんもしこ名を大和丸にしておいた方がよかったかもですねぇ。(笑)

2005年12月24日 15時35分30秒 | 日々のこと
いやあ沢山雪が降りました。雪は18日だけで沢山だったのにその後も5日くらい降っていたことになります。12月としては前代未聞ですね。桑名では大体雪は積もっても翌日は晴れというパターンが多く,子供の頃はそれでずいぶんがっかりしたもんでした。

今は雪が降るといろいろ困ることが多いです。今子供だったら大喜びでしょうね。あ,最近の子供は塾に通うに雪なので大変だぁ,なんて言っているかも。(笑)

テレビでは,名古屋の積雪10センチ,四日市5センチなんて言っていましたけど,桑名では20センチ近く積もりましたよ。それもべとべとの重量級の雪。車のフロントガラスにのっかった雪を落とそうとしたら,その重いこと。いつもだったら,さっさっさと落とせばいいのですが,限りなく個体に近く,なかなか分断もできません。やっと下に落としたと思ったら,今度は車の前が雪山(小さいものですけどね)になってしまい,車が通れません。今度はそれを横にバケツを使って移動させなければなりません。全て完了まで,20分くらいかかってしまいました。

雪の備えのできてない地域で,雪が多く降るとホントに大変ですね。今日はやっと道から雪がなくなりましたが,お昼前に地震。車に乗って信号待ちしていたら,なんか揺れるのでビックリしました。いろいろ天候・自然系イベントの多い今日この頃です。

オイルヒーター

2005年12月22日 11時23分31秒 | 日々のこと
最近家電がどんどんあたらしくなって行く我が家ですが,先日約20年ぶりにオイルヒータを買い換えました。今まではイタリアのデロンギ社のものを使っていました。ずっと前に岐阜県の南濃町(今は名前が変わったんでしたね。何でしたっけ?)に住んでいたときに買ったもので,四畳半の部屋を暖めるために使っていました。モノが一杯で,真ん中にかろうじてリュートが弾けるスペースがあり,全てのものが体を回転させるだけで届くという状態でした。しばらくそこに石油ストーブを置いて暖房していたのですが,あまりに危険なので,(といって実は2,3年はそういう状態でしたが)絶対安全なオイルヒータにしたわけです。

このオイルヒータ,古くなってきて最近とみにブーンというハムノイズがひどくなってきました。この音がまた始末に悪い。いえ,ものすごく大きな音がするわけではありません。5年もののデスクトップパソコンのファンが鳴っているときは,そんなに気になるレベルではありません。問題なのはその音程です。リュートは415ヘルツに調律していますが,その415のCとかHに微妙に近いのです。(要するにCとHの間です)ですから,バロックリュートの11コース,12コースの音に微妙にかぶって調律が大変やりにくいんです。チューナーで測定してみましたら,Hだと427ヘルツ,Cだと379ヘルツでした。要するに427か380で調律すれば問題ないんですが。

で,某家電量販店に行きまして探しました。デロンギ社の新型もありましたが,タイマーが機械式で音がするので,日本製の電子式24時間タイマーがついているものを買いました。さっそく使ってみましたが,それはもう静かです。というか耳をそばだててやっと聞こえるというレベル。耳鳴りの方が大きいくらいです。いやぁ,めでたし,めでたし。

リュート音楽のひととき

2005年12月19日 09時08分13秒 | 音楽系
昨日は,シリーズコンサート「リュート音楽のひととき」の第1回目,たちあげでした。前日の天気予報では,どうも雪になるらしいことはわかっていたんですが,朝起きると案の定積雪。

でも空は晴れていて,やれやれこれで大丈夫と思っていました。で,いざ会場のミューズに出発というころから,何やらまた空模様が怪しくなってきました。帰りにまた雪がふるといけないので,スノータイヤ装着の家内の来るまで行くことに。

何年か前もコンサートの当日雪になったことがありました。この時は,国道が大渋滞でしたので,楽器を担いで電車に乗りました。あのときは大変でした。私はもともと雨男ですが,どうも最近は雪男みたいです。(笑)

コンサートは,副題を「ヴァイスへの道」としました。リュート奏者最後の巨人,ヴァイスに至る音楽を体系的に聴いていこうという試みです。ま,体系的といっても大体ですけどね。(笑)時間も限られていますし。

コンサートをするとき,多くは主催者の意向や,観客の傾向などを考えてプログラムを組みますが,このシリーズはそういうのは一切考えないというわがままコンサートです。自分で企画して自分で演奏するので当然と言えば当然ですが・・・

今回は結果的にはほとんどの曲がフレンチになりました。一般的にはちょっと敬遠されがちなフレンチ・リュート・ミュージックをずらっと並べてみましたいかがだったでしょうか。フレンチはたぶん聴く方も弾く方ももっとも敬遠してしまう傾向があるみたいです。一般のクラシックの中でマイナーな古楽→その古楽の中でもマイナーなリュート音楽→そのリュート音楽の中でもマイナーなバロックリュート→そのバロックリュートの中でもマイナーなジャンルのフレンチ,って感じです。(笑)

とっつきが悪いということはこちらも承知していますので,いくつか工夫をしました。まずトークを増やして曲や楽器についてお話しながら進めること,それからパワーポイントを使ってビジュアルにも工夫をしました。もう一つ,ミューズサロンでは特に必要ではないとは思いますが,あえて小音量のPAを使いました。先日紹介しました例のシステムです。

ということでそれなりに努力をしましたが,フレンチを楽しんで頂くことができましたでしょうか。次回は2月26日(日)15時30分同じくミューズサロンです。プログラムはヴァイスを中心としたプログラムです。ご期待下さい。

PA

2005年12月16日 18時25分34秒 | 音楽系
小音量のPAシステム一式を買いまして,やっと昨日セットアップしました。セットアップと言っても入れ物を探してきて,結線した機材を入れただけですけど。(笑)

買ったのは,富士通テンのスピーカーと,超小型のプリアンプとメインアンプ,それに業務用のタイピン型小型マイクです。マイクが大きいといかにも「マイク使ってますぅー」って感じでみっともないので,目立たないものにしました。

富士通テン関連会社に勤めているUさんに機材のことをいろいろ教えて頂きまして,この小さなマイクを使うことにしました。彼の意見では,20万クラスのマイクよりむしろいいくらいだということです。リュートの場合,音圧はあまりなく,音域も限られているので,超小型マイクで必要十分ということのようです。これを譜面台の手前のところにつけて,機材は後方に置くことにすると見える機材やケーブルは最小限になります。やっぱり古楽だから,エレキみたいに床はケーブルだらけ,後ろに機材がどっと,じゃない方がいいですからね。

音を出してみた感じは,非常にナチュラルで,あの小さなマイクからとっているとは思えないほどのいい音です。これで,レストランなどあまり音場の条件がよくないところでのコンサートもばっちりです。

あさってミューズで行う「リュート音楽のひととき」にさっそく使ってみようかなと思っています。

靴下

2005年12月14日 11時17分47秒 | 日々のこと
今年はいつもより寒いようです。電球を買いに行った某Do it yourself店で,安物の靴下を「衝動買い」してしまいました。ウチにある靴下が古いのが多くてそのうち買おうと思っていたんですね。

実は私は冬でも靴下をはきませんでした。真冬に素足にサンダルで本屋に行ったりすると,みんなじろじろと私の足元を見る。人の足元を見るわけです。でもさすがにバーゼルの冬は素足サンダルで外を歩くのは不可能で,外出するときは靴と靴下をちゃんとはいていました。家の中ではもちろん素足でしたが。

この2年間靴下を履く癖がついてしまったので,今年の冬は靴下を履いています。(笑)某Do it yourself店で買ってきた靴下をさっそく履いてみたら,なんとデカイ!サイズは25cm~27cm用と書いてあるのに。私の足は25cmなので下限でもオーケーだと思っていました。足先は3cmは余りますので,この表示は間違いかもしれません。

実はこの3日前にも一足靴下を買ったんですが,これはサイズ的には何の問題もありませんでした。お値段は900円,某Do it yourself店のは4足800円,やっぱり安物買いの銭失いかな。(笑)バーゼルにいた頃,近所のスーパーで安い靴下を買ったら,洗っているうちに半分くらいのサイズに縮んでしまいました。その後同じ店で一足800円くらいのを買ったらこれは全然縮まず,はきごごちも快適でした。世の中やはり然るべきお金はださんとちゃんとしたものは買えないようです。

コンクール

2005年12月11日 23時29分55秒 | 音楽系
今日は名古屋ギターコンクールに行ってきました。私はギターを人前で弾かなくなってからもう30年くらいに(あるいはそれ以上かな)なりますので,今の名古屋のギター界の状況はほとんど知りません。個人的に何人かの人を知っている以外はもうほとんどおつきあいもなくなってしまいました。

名古屋のギター専門店ミューズあたりでちょろっとギターを弾くと

「あら,中川さんギターもお弾きになるのですね」

なんていわれてしまいます。(笑)そういや40代以下の人は私がギターを弾いていたということは知るはずもないですからね。

大昔にこのコンクールの前身,ギター新人演奏会に出たことがありましたが,あのころと比べて今の若い人はどう変わっているかすごく興味がありました。

コンクールは本選から聴きました。6人の若いギタリストが熱演しました。コンクールはコンサートとは随分違う条件で弾かなくてはならないので,ほんとに大変です。以前新人演奏会や古楽コンクールに出たときの緊張感を思い出してしまいました。

6人聴いた感想で一番思うのは,古典の曲(課題曲のソルのメヌエットなど)がきちんと弾けていないことですねぇ,残念ながら。このあたりは30年くらい前とそんなに変わっていないかも。技術的にはしっかりした人ばかりでしたけど。その中で一人だけ古典の曲の語り口を身につけている人がいまして,彼は一位を取りました。

古典とかバロックの曲(あるいはそれ以前)は時代の様式感が必要,というかどんな音楽にも様式というのはあるんですけど,現代の日本人にとってその様式感に距離があるので大変なんですね。演歌のこぶしがはいったヨハネ受難曲のエヴァンジェリストなんて変ですよね。(笑)

クラシックの音楽をするのなら,古典の曲の勉強は必須です。今日はうまく語れなかった人たちもこれからしっかり勉強して,すばらしいソルを演奏してもらいたいですね。

日本のバッハ

2005年12月10日 01時16分18秒 | 音楽系
バッハのリュート独奏曲はBWV995~1000と1006aの7曲ですが,そのうちの2曲の自筆オリジナル楽譜が日本にあります。これは別にバッハが日本に住んでいたことがあったからではなく,20世紀後半に購入されたものです。一つは東京の上野学園大学にある「プレリュード,フーガ,アレグロ」(BWV998),もう一つは武蔵野音楽大学にある「パルティータホ長調」(BWV1006a)です。

それにしてもチェンバロ曲やヴァイオリン曲ではなくリュート曲の自筆オリジナル楽譜が2曲も日本にあるのは不思議な感じですが,たぶん購入当時(1970年代始め)にバッハの自筆譜で購入できるのは,もうリュート曲しかなかったというのが実際のところかも知れません。

プレリュート,フーガ,アレグロはなんでもヤマハがどっかで競り落としてきたのを,上野学園購入したと聞いています。

日本の大学図書館は当時は閲覧体制があまりしっかりしていなくて,せっかくバッハのリュート曲の自筆譜があってもコピーを手に入れるのは容易ではなかったです。70年代の始め私は大英博物館(大英図書館)などに手紙を書きまくってリュートのオリジナル楽譜のマイクロフィルムを沢山購入しましたが,それはヨーロッパの図書館の資料閲覧サービスがしっかりしていたからなんですね。日本にあるものを手に入れるよりヨーロッパにあるものを手に入れる方が簡単だったというには変なものでした。

現在もまだこれらの曲は日本の同じところにあるはずですが,資料閲覧サービスはしっかりしてきたのでしょうか。2年ほど前,国立音大に旧バッハ全集のBWV1025のコピーをお願いしたら,非常に迅速にモノが届きました。時代が変わったというかやっと当たり前のことが当たり前にやっとできるようになった感じがしました。(笑)

ガソリン

2005年12月08日 23時19分42秒 | 日々のこと
今日は1月28日のコンサートの打ち合わせに,各務原の会場(ブーケガルニ)に行ってきました。どのルートで行こうかと迷いましたが,大垣経由で行くことにしました。大垣経由は少し遠回りになるのですが,9月に池田町のコンサートに行くときに,大垣市内のガソリン価格がえらい安かったことを思いだして,途中で入れていこうかと思ったからです。

大垣市内に入りまして,さてどこのスタンドで入れようかな,とキョロキョロしながら走っていましたら,ありました,119円です。でもよく見るとセルフです。うーん,セルフって入れたことないしなぁ,と何となくパス。セルフじゃないところは124円くらいのところばかりで,なんだこれじゃ,ウチの近所とかわらんじゃん,なんてぶつぶつ言いながら走り,車は21号線に入ります。車の燃料減少警告ランプもピッカリとつきました。(笑)

やはり安いところはみんなセルフでどうしようかなーと迷っているうちに車は大垣市外へ。とたんにガソリンの価格が急に高くなり,セルフでも123,4円,普通のサービスのところは何と128,9円!!ありゃーー。こんなの想定外だったです。登りにさしかかると何かエンジンが少しノッキング気味に。これはやばいです。もうどこでもとにかく入れようと,エ○○スのスタンドに入りましたら,なんとそこは131円。うーん,やられたー。でもそこのお兄さんは親切でブーケガルニまでの道を丁寧に教えてくれましたけどね。

ちなみに帰りは岐阜羽島経由で帰ったんですが,このあたりは結構安い店が多かったです。ええ,世の中大体そんなもんです。(笑)