リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

今日も桑名は暑かった

2024年07月31日 20時54分22秒 | ローカルネタ

今日は当地のランキングは朝から10傑に入っていましたが、空は曇り気味で少し北西の風があり外に出てもそれほど暑いとは感じませんでした。暑いには暑いですが・・・

昼からもずっと10傑入りはキープされとうとう最終的な本日ランキングでは37.8度で7位でした。午前中はランキング入りでも昼からはランク外というのケースが多いので今日は少し珍しいパターンです。

一位は同じ三重県の紀伊長島で38.7度、桑名と同度7位で尾鷲もランク入りでした。三重県勢大活躍というところですが、三重県南部(いわゆる紀州というところ)の町がいくつか入っていて、三重県の最北端の市である桑名がランク入りしてひときわ異彩を放っているという感じでした。

この紀州勢と桑名とは多分暑くなる理由が異なるのではと思います。気象の専門家ではないので単なる感じだけですけど、桑名はフェーン現象で暑くなったのではと思います。桑名は北西に日本海から抜ける風の流れが入り、それが冬だとJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の雪風が藤原岳を超えて入り込み大雪になります。今回は夏場で同じ流れの風が入り込み藤原岳を超えて猛暑になったのではと推測します。

この現象は桑名より南の町、四日市、鈴鹿、津・・・などでは起こらず、冬に桑名(と北勢地区)だけ大雪になったり夏に桑名だけ猛暑になったりします。桑名では北西の風が冬は大雪、夏は酷暑をもたらすようです。


BWV1006a(14)

2024年07月30日 21時06分14秒 | 音楽系

技術的に楽なのは52小節あたりまでです。53小節目は次のポジションで弾くのが自然でしょうけど、

これだと55小節目に移るときのポジション移動がきつくなりスムーズさがそこなわれます。そこで若干トリッキーなポジションではありますが、次のようなポジションを使ってみました。

53~56小節

右指の間隔が広いのですこし弾きにくいですが、55小節目にはスムーズに移ることができます。もっともこれはこれで多少の練習は必要ですが。55小節目の3つ目と4つ目音にかかるスラーは指で弾いた方が音がはっきりでるかもしれません。

57~60小節

57,58小節目はそう難しい箇所ではありませんが、ウラ打ちになるミ♭(3コース5フレット)が弦の張力の関係で音が大きく出がちなので演奏には注意が必要です。このミ♭を2コースでとることは残念ながらできません。


アーケードのある商店街

2024年07月29日 14時00分50秒 | 日々のこと

今日の午前中、桑名市では最高気温が37度を超え全国第7位につけていました。さすが最高気温界の古豪、地味ですがいい仕事をしています。

こういう暑い日に出かけるならアーケードがある商店街に行きたいところです。日本では伝統的というか必然的に夏の暑さや梅雨時の雨、そして冬の強い風を避けるためにアーケードがある商店街が多いです。

名古屋だと大須商店街とか円頓寺商店街なんかがよく知られています。円頓寺はとてもレトロな感じがする昔ながらの商店街ですが、大須はレトロ感も少し残しつつアーケード自体も新しくし現代に対応しています。

桑名だと寺町商店街が昔ながらの面影を残しつつ頑張っています。よく見ますと新しいお店もちらほらと出来てきています。

欧米にはなんとかモールみたいな感じの商店街がありますが、日本みたいに屋根がついているものはないようです。70年代の終わり頃ニュルンベルクの博物館に行った際に通った商店街は、屋根はなく道がくねくねした作りでとてもしゃれた感じだった覚えがあります。

伝統的な商店街だった名古屋の大曽根商店街もそういった欧風の商店街を目指したようです。もう40年近く前だったと思いますが同商店街をリニューアルした際にテーマとしたのがオズの魔法使い。その名もオズモールです。アーケードをとっぱらい通路を2メートル広げ、その広い通路にくねくね道をつけました。今もオズモールのままですが、その一角に私がレッスンしに通っているミューズ音楽館があります。ただ残念なこといわゆる商店街としては店が減ってさびれていて、ただひとつミューズ音楽館だけが繁栄を謳歌しているという感じです。

商店街がさびれた原因はいろいろあったと思いますが、ひとつにはもともとあったアーケードを取り払い道を広げてアッチ風の商店街にしようとしたことがあるのではないでしょうか。大須みたいに地に足がついたコンセプトを守って発展させればよかったのに残念です。きっと商店街のエライさんの中にアッチにかぶれていた人がいたんでしょう。


BWV1006a(13)

2024年07月28日 16時38分06秒 | 音楽系

37~40小節目です。

37小節目冒頭はト短調の主和音です。3コースがシ♭なので押さえる箇所が1つ減り楽な感じがしますが、弦が半音上になり少し張力が上がっているので音が出すぎないようにバランスに注意して弾く必要があります。

41~44小節目

このあたりは技術的にもっとも楽な箇所でしょう。44小節目なんかは開放弦だけですし。技術的な苦難が連続する本曲においてここは砂漠のオアシスみたいなところです。こういうのばかりだとありがたいですが、音楽的にはここは決してオアシスではありません。

43,44小節目と45,46小節はフォルテとピアノを対比させる部分で、自筆譜に指示があります。フォルテの指示があるところを開放弦、ピアノの指示があるところをポジションを変えて開放弦で弾かないという工夫も可能ですが、音色まで変えると何かわざとらしい感じがしますので、ポジションは変えないようにしました。ピアノで弾くことで音色を変えます。


またオリンピックか

2024年07月27日 16時46分18秒 | 日々のこと

2年前にオリンピックが開催されたかと思っていたらまたオリンピックが始まります。

ネットだったかの調査では約4分の1の人はスポーツに関心がないそうです。私はジムで体を動かすのは好きですが、スポーツを観戦することにはほとんど興味がありません。まぁ相撲は好きなんですけどね。(笑)

オリンピックが始まるとテレビの番組が見たくもないオリンピックの番組ばかりになってしまいます。めずらしくずっと見ているNHKの大河ドラマも休止になるのでしょうか。

ネットの調査にはそれほどの信憑性があるとは思いませんが、マスコミが騒いでいる程には世の中スポーツ一色ではないとは思います。私も一応NHKの受信料は払っていますので、オリンピック番組中心の編成は困ります。好きな人はネットの有料チャンネルで見ればよろしい。公共性の高い地上はこんなことをやっていてはいけません。

ナゴヤドーム(バンテリンドーム?)での試合があると中央線の大曽根駅に人があふれかえります。大迷惑です。世の中野球好きがこんなにも多いのかとあきれかえります。この何百分のいちでもリサイタルに来てくれたらなぁと思いますね。まぁ自分のやっていることが世の中ではいかにマイナーなのかを実感する瞬間でもあります。でもマイナーであっても確実にお好きな層はあります。今年のバロック音楽の旅17の申し込みは最近になく好調です。もっとも受講希望の方にもスポーツ大好きな方もたくさんいらっしゃるでしょうけどね。


馬術もか!?

2024年07月26日 12時16分19秒 | 日々のこと

イギリスで馬術界の大物が馬への虐待が原因でオリンピック出場を辞退したそうです。何でも執拗に馬をむち打ちするショッキングなビデオが拡散したらしいです。

馬に対する虐待と言えば私の地元多度神社の上げ馬神事が思い浮かびますが、このような流れが世界の主流なんでしょうか。今回の問題は海外の事例とは言え上げ馬神事にとってはさらなる逆風になるかも知れません。もっとも上げ馬神事ではすでに崖はなくなり馬は坂道を上っていくだけになっていますのでもはや馬を「上げる」必要はありませんが。でもまだ全体を見渡してチェックしないと問題点を指摘される可能性はあるかも知れません。

三月のリサイタルが終わって紀州旅行した際に、伝統捕鯨で知られる太地の町にも寄ってみました。2009年に公開された映画「ザ・コーヴ」が公開されたり、太地の町に活動家が居座り抗議行動をしていたときの大変な状況を地元でお店をやっている人から伺いました。特定の思想を持っている人たちが、自分たちの主張と異なる生活様式や伝統を持っている人たちの生活圏に入り込み修正をせまる。時には暴力的な手段を使ったり一部を拡大したプロパガンダを行っていたという風に感じました。

今回のイギリス馬術界の問題も多度神社や太地と同じような構図なんでしょう。執拗なむち打ちというのも昔から普通にやっていることで、何か特定の主張なり価値観がある人たちがそこだけ切り取って拡散させたようにも見えます。そうだとすると何らかの悪意を感じますが、実際の所はどうなんでしょうか。


BWV1006a(12)

2024年07月25日 15時23分24秒 | 音楽系

33小節目~36小節目です。

29小節目~32小節目のヘ長調パターンが下属調に向かうと見せかけてDメジャーの和音に入ります。でもここはニ長調になった訳ではなく、方向はト短調に向かいます。

冒頭の和音はgマイナーですが、2拍目にすぐ6度♮の音が入るのでそこからニ短調の属和音を経て38小節目からニ短調に入ります。この巧みなスムーズな転調技はさすがバッハです。

29小節目に始めて出てくる音型が和音のポジションや和音そのものも変えていろんな形で出て来ますが、アーティキュレーションとしては同じである必要があります。しかしポジションや和音そのものが変わって行くにつれ表情も少しずつ変化してく必要があります。そういう意味ではなかなか難しいところではあります。弦の扱い方やスラーの位置はちょっとずつ異なっていますが、上記の事柄が実現しやすいように配慮したつもりです。あとは練習あるのみ!この音型はこのあともまだ出て来ます。


マウンテン

2024年07月24日 15時20分58秒 | 日々のこと

レッスンの帰りにマウンテンでお昼しました。マウンテンとは名古屋市昭和区滝川町にある喫茶店ですが、創業は古く私の学生時代にはすでにありました。当時から大盛りで有名でおなかが空いたときはここで思いっきりスパゲッティを食べたものです。

私が学生の頃は、このあたりは雑木林で、林の中にぽつんと立っている喫茶店という感じでした。実は数年前に学生時代以来の再訪をしましたので今回が2度目の再訪ということになります。

この喫茶店、実は変わったメニューや大盛りで全国的に有名みたいです。ネットでもいろいろ出ています。YouTubeにも出ています。建物は学生時代のものではない印象ですが、昔のままみたいな感じもします。周りが変わりすぎてしまったので、ちょっと記憶がぐらついています。

店内です。

豚肉味噌ライスというのを注文しました。多分普通のチャーハンの倍近くあると思います。何しろここは盛りがいいです。お腹が空いているときはここが一番です。味は日本風というか名古屋風といいますか、少しレトロ感があるソウルフードです。全て美味しくいただきました。ごちそうさまでした。


Stepped in the puddle

2024年07月23日 18時16分48秒 | 音楽系

今月の初め頃までウチに来ていた娘一家ですが(ダンナは仕事の都合で来られませんでしたが)一番下の孫娘が自分で作った曲をよく歌っていました。

梅雨時だったので出かけるときに水たまり(puddle)に足を突っ込んでしまった時の歌らしいんですが、歌ってほしいと頼むんでもなかなか歌ってくれません。

カリフォルニアに戻ってテレビ電話で歌うよう頼んでも拒否。ところがどういう風の吹き回しか、自分で録音したというファイルを母親に渡したのでそれを私に送ってもらいました。

早速それに伴奏を付けるべく、まずメロディの聴き取り、歌詞の聴き取りをして(一応作詞作曲です)アレンジをしてみました。アレンジはシロホンのオブリガートを入れた童謡風のかわいらしいサウンドにしましたが、分数和音やセブンス、ナインスを多用して少し凝ったハーモニーをつけてあります。普通の曲でも普通のハーモニーを使わず中間色の色合いをあちこちに使うというのが私の作風です。

アレンジはいい風に仕上がったので、このブログで公開してもいいかと孫娘にお伺いを立てたところ、あっさりとダメと言われました。歌詞だけでもダメだそうです。タイトルくらいはいいそうなので、今回のエントリーのタイトルはその曲の曲名です。ゲージツカはなかなか気難しいです。


BWV1006a(11)

2024年07月22日 14時23分19秒 | 音楽系

39小節目の音型はその後も調を変えて何度も出て来ます。(ヘ長調-ニ長調-変ロ長調-ハ短調)時に2拍目の音型はポジションや調が変わるとなかなか手強いです。弦のポジションや左右の運指が悪いとスムーズに弾けなくなってしまいます。

上のタブは弦のポジションや右指の運指をできる限り統一的にしたものです。統一的にすると弾きやすくなると思われがちですが、実際に弾いてみると意外に弾きにくいです。そこで次のタブを考えてみました。

こちらは左手のテクニカル・スラーも交えて弾きやすさ重視です。弾きやすくはなりますが、弦の使い方がその都度変わったり、スラーが入ったりするので、その違いが見えないよう同じようになめらかに弾くのはなかなか大変です。

もともとがリュートネイティブではない音型のようなので、まるで(弾く方も聴く方も)「リュートネイティブみたい」という風に持っていくためにはいろいろ工夫が必要です。でもこのプレリュードに関してはやりようによっては結構それっぽく行けますので、ひょっとして実はこの曲はもともとリュートのための書かれたオリジナルかも。