リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

うまい汁?

2015年04月29日 18時21分27秒 | 日々のこと
本年度から町内の自治会長を仰せつかりまして、4月1日から職務に励んでおります。といってもウチの町内はとてもコンパクトで、特に沢山の仕事が発生するわけではありません。ご多分にもれずウチも高齢化が進んでいまして、今年からついに戦後生まれの人に職が回ってくることに相成った次第です。

いろんな文書を仕分けて回覧に回すのも自治会長の仕事の一つですが、2,3日前にナントカ社三重県支部から来た文書はなんかはっきりしない書類でした。

それはかなり分量のある書類でしたが、ふつう一番上に「カガミ」といって依頼内容などを書いたページを着けるのですが、それがありません。最初はどこが何をしたいのかがわからず、「カガミ」を探しましたら、別のカガミはありましたが、これがどうも本体のようではありません。

そもそも自治会に依頼するのですから、きちんとカガミを付けて、依頼内容をはっきりかかなくてはいけないのに、どうもこの団体なんか勘違いしているようなところがあるみたいです。いままでもすでに何通か文書を頂いていますが、みなきちんとしていました。

よく読んでみると要するに自治会を通じて寄付してほしいということですが、この団体、自分でもおっしゃるように「独立した民間の団体」にすぎません。この「民間の団体」がなぜ町内会を通じてお金を吸い上げることができるのでしょうねぇ。この団体に皇族関係の方が役職をされていたり、桑名市地区長を市長が務めているところからすると普通の民間団体ではありません。

三重県内で2億5千万以上集めるのを目標、なんて書いてありますが、自治会を通じて呼びかけてこれだけ集めるということですからこれはウマイ話です。2億5千万以上集めるなんて(集めたことはないですが)一民間団体ができることではありません。なぜこの団体だけがそんなことが出来るのか不思議な話です。いくら志が高くてもそれだけではなかなかお金が集まらないというのが世の常ですからね。

自動車免許を更新したりするときに、ナントカ会に入るように誘導されますが、ここもウマイ汁を吸ってますねぇ。この巧みな仕組みに気づいた私はもう20数年前からその会にビタ1文も払っていませんが、この会ってまだありますよね。

想像ですけどこのナントカ社もナントカ会も結局の所、天下り先になっているのでは。まぁ仮にそうでないとしても、これらの団体に特権的集金システムが与えられているのはおかしいです。お金ってそんなに簡単に集まるモノではないです。もっと苦労しなくちゃね。



アップル・ウォッチ→プレゼン→ペアリング

2015年04月25日 18時46分29秒 | 日々のこと
朝9時過ぎ、アップル・ウォッチが届きました。アメリカはまだ24日になっていませんので、世界的に見て最も早く製品を手にしたことになりますなぁ。こういうのって気持ちがいいものです。



でも実は10時から桑名市教育委員会が主催する、くわな市民大学「市民企画講座」のプレゼンが始まるので、iPhoneとペアリングしている時間がありません!なくなく箱の開封してプレゼンの会場にいきました。



本年度は私を含めて9組の応募がありました。音楽系は「バロック音楽の旅」だけですが、西洋史、ヨガ、郷土料理などなかなか多彩です。プレゼンは5分。この5分のプレゼンはなかなか大変です。30分とか1時間であれば途中で調整しながらいけるのですが、5分だとちょっとでも長く話すとすぐに時間オーバーです。

前日にジャスト5分以内でいけるように少し練習をしておいたおかげで、本番は4分45秒でプレゼンを終えることができました。全プレゼン終了後、審査が始まりその後ですぐに結果の発表がありましたが、今回も無事審査に通りまして、晴れて「教育委員会との共催事業」となりました。

今年は何人の応募があるかいつもひやひやしていますが、沢山の方に参加していただけると嬉しいです。

プレゼンから帰ってきて、ミューズのレッスンに出かけるまで少し時間があったので、ペアリングを行い腕に装着してみました。



なかなかカッコいいですね。単なる時計としてでも充分魅力的です。





アップルウォッチ24日到着!

2015年04月23日 21時31分15秒 | 日々のこと
ついさっきメイルが来まして、なんとアップルウォッチが明日24日(金)に届くようです。



注文したときは、5月の終わり頃に届くようなことが書いてありましたが、なんかえらい早くなりましたですねぇ。明日は正式な発売日ですので、一番早く手にすることになるんですね!これは嬉しい。

でも明日は午前中は家にいなくて、3時くらいからまた家にいません。在宅しているお昼頃とか早朝にタイミングよく届くかしら?

帰ってきました

2015年04月20日 20時51分24秒 | 日々のこと
早々と名古屋に帰ってきました。

指宿温泉の温泉はとてもいい湯でしたお陰で指先がすべすべです。今日は知覧の「知覧特攻平和会館」に行ってきました。



昨日は半日中部国際空港で待機して、鹿児島に着いたのは夜の8時過ぎ、それからレンタカーを借りて指宿に向かいました。途中雨が段々ひどくなりどうなるかと思いましたが11時前に予約してあった宿に到着。

道中、コンビニが意外なほど道路沿いにあり、日本も便利になったもんだと少し感動しました。まぁ田舎ではありますが指宿に向かう車が多いので当然と言えば当然ですが。でも知らないところで夜大雨が降るときに、10何分かおきに現れるコンビニは大いに安心感を与えます。

実は鹿児島は今回で三度目ですが、着いた時に桜島を見たことが一度もありません。20年近い前に初めて行った時はなんと雪が降っていました。その時に乗ったタクシーの運転手さんに聞いたら鹿児島で積雪は極めて珍しいとのことでした。次に行った時は本来は桜島が見える時刻に行けたはずでしたが、急用ができて夜に到着。そのあとは桜島を拝めないところに移動。今回も夜到着で翌日はずっと曇っていてやっぱり見えませんでした。これはなんとしてでももう一回行かないといけません。どんなに雨が降ろうが雪が降ろうが確実に桜島を見るにために、次回の目的地は桜島です。でもやっと拝めたらと思ったら今度は大噴火に遭遇というオチがつくかも。(笑)

いざ指宿へ.....

2015年04月19日 15時18分09秒 | 日々のこと
今日は愚妻と指宿温泉です。久し振りの旅行ですので喜び勇んで行きましたら、途中で何やらメイルが。

あらら、なんと行きの12時50分発Jetstar便がキャンセルされましたと書いてあります。さては桜島が大噴火したか、はたまたLCCによくある機体の運用ミスか。さっそくカウンターで聞いてみると、いわゆるバードクラッシュのために整備が夕方までかかり次の便よりおそくなるので運休を決定したとのこと。鳥さんも可哀想でしたが私たちも少しかわいそう。(涙)


うなだれてiPadを見つめています。

Jetstarの次の便への切り替えはもうすでに満席で不可、残る選択肢は新幹線か他キャリア便です。迷いましたが新幹線は何度も乗り換えて疲れるのでANA便にいたしました。でも高いですねぇ。Jetstarの10倍近いお値段です。でもまぁ取れただけでもマシということでしょうか。ということでまだしばらくはセントレアです。

アップルウォッチ試着

2015年04月18日 19時33分33秒 | 日々のこと
ミューズでレッスンを終えた帰りに、名古屋駅西のビックカメラでアップルウォッチを「試着」してきました。本当は予約をする前に試着するもんですが、やってることが逆ですよね。(笑)

係員の方がつきっきりで説明をしてくださいました。私は小さい(38mm)のを予約しましたが、大きいの(42mm)を着けてみるとこれが思った程大きくはありません。まだ変更は間に合うでしょうから迷うところですねぇ。大はローガンの私は多少なりとも優しいし。でも大は微妙に重量感を感じますので、やっぱり小の方でしょうか。まぁ、人様から見たらお好きなようにしてくださいということでしょうけど。(笑)

Apple Watch

2015年04月16日 19時25分46秒 | 日々のこと
来週発売になるApple Watch、巷で話題になっていますが、予約してしまいました。

ベルトはミラネーゼループでサファイアガラスを使っているやつです。

でも届くのは4~6週間先らしいので待ち遠しいです。

このレビューがとても詳しくて微に入り細に入りレポートしていますので、興味のある方は是非読んでいただくといいのではないでしょうか。

林信行による世界先行レビュー

ただしとても危険なレビューにつき、読後にアップルストアで注文してしまったということになっても責任は負いません。




夜霧

2015年04月15日 17時40分52秒 | ローカルネタ
夜霧というと、なんかロマンチックな感じがしますが、昨夜未明当地方はすっぽりと深い霧に包まれ、しのび逢いにはぴったりでした。



写真は拙宅から10メートルも離れていないお隣さんですが、建物の向こうにあるものはほとんど見えなかったくらいの霧でした。

木曽川や長良川の付近で霧が出るのはときどきありますが、桑名の市内でこんなに深い霧になるのは初めてです。思わず記念写真を撮ってしまいました。(笑)

バッハの無伴奏チェロ組曲第6番の編曲(7)

2015年04月12日 10時57分44秒 | 音楽系
録音では、さすがにカザルスは時代的にいって旧バッハ全集を踏襲しているのはさすが?です。(録音当時まだ新バッハ全集は出ていません)彼が録音した頃はまだ古楽復興運動よりずっと前ということもあり、彼は第一次資料にあたってないことは確実です。おもしろいことに、他の古楽系のチェリストやモダンのチェリストがこの部分は結構ばらつきがあることです。なんと何人かの人はケルナーの音価不足のまま弾いていたりします。

なんかもう間違いだらけというより大混乱のチェロ組曲ですが、私の場合、チェロで演奏するのではなくリュートですので、オリジナルソースをしっかり整理したあと、リュートでどう弾くかを考えなければなりません。この第6番は5弦の楽器のためにかかれているせいか、他の組曲よりバスや和音の量が多いです。それでもリュートで弾くときは基本的にはバスを明らかにして弾かなければなりません。

例えば、アルマンドの後半4小節目の冒頭のラそして次のソ♯、この部分の和音はいったいどんな和音がくるのでしょうか。前の小節でト長調(下属調)に向かっていたのに、次の5小節目の3拍目の冒頭は嬰ヘ短調の主和音です。嬰ヘ短調はシャープが3つの調です。少し遠い調への転調を一気にしてしまう鍵となる音がこのラ、ソ♯です。決して、イ短調の「ラドミ」「ソ♯シミ」ではありません。

でもラ、ソ♯と聴いた瞬間は、イ短調の「ラドミ」「ソ♯シミ」の和音だろうと想像するのが普通ですが、次のフレーズを聴くと初めて「あらま、えらい遠いところに転調しちゃうのね」ということがわかる仕組みになっています。ではこのラ・ソ♯はなんだったんだろう、なんて考えるても曲はもう前に進んでいっていますので、「ま、いいか」ということになるわけです。なかなか巧みな仕掛けです。

リュートで弾く場合(鍵盤楽器で弾くときも同様でしょう)この仕掛けをそのまま使う訳にはいきません。というのはそれまで沢山の暗示されているバスや和音を付け加えているのにここでけチェロと同じではアンバランスです。

ということで、ここの和音はどうなっているかというと、ちゃんとつながるような和音を付けますと、ラの上は減七(4度♯ナシというのも可)ソ♯上は3♯、5♯、7でしょう。これで次のド♯上の3♯にうまくつながり、嬰ヘ短調のカデンツができあがります。え?何を言っているかよくわからないですか?もしわからなければ私のコンサートに是非お越し下さい。ちょっと先ですが12月13日(日)15時ミューズです。きっとモヤが晴れること請け合いです。(笑)ということで最後は宣伝になりましたが、このくらいで。

バッハの無伴奏チェロ組曲第6番の編曲(6)

2015年04月09日 18時05分15秒 | 音楽系
もうひとつの忘れ去られた♯は、サラバンドの終わりから2小節目の冒頭のバス、「ソ」に付く♯です。この「ソ」も「ソ♯」にするとなかなかすてきです。このバスはヨハネ受難曲の最終曲のエンディングでも出てくる使い方です。もちろん時代的にも、そしてバッハ的にも充分ありです。

私のアレンジでは、以上の2カ所の♯を取り入れることにしました。ちなみに、一つ目のガヴォットの♯が付く部分は、アンナ・マグダレーナによる写本以外は全て「ミ・レ・ミ・休み」となっています。

それにもかかわらず、旧バッハ全集では、「ミ(ナチュラル)・休み・ミ(ナチュラル)・休み」になっています。(新バッハ全集ではどうなっているかは、楽譜をもっていないのでわかりません)

ナクソス・ライブラリーでチェリストの演奏を聴いていますと、ヴィーラント・クイケン以外は皆「ミ(ナチュラル)・休み・ミ(ナチュラル)・休み」です。クイケンは「ミ・レ・ミ・休み」で弾いているので、オリジナルソースにあたっていることは明白ですが、他のチェリストは皆、旧バッハ全集に右へ倣えです。なんということでしょうねぇ、これって。まさに間違いだらけのチェロ組曲ですね。

あと自分で見つけたところでは、アルマンドの後半4小節目3拍目のリズムです。ケルナーの写本では音価が32分音符分抜けています。他の3つの写本では共通していて、この拍の一番最後の音符は16分音符になっています。多分ケルナーが間違っているのだと思いますが、この部分の旧バッハ全集では、最初の音に付点をつけて残りは全て32分音符にしています。このパターンはどの写本にもないパターンで、何か適当にやった感じがします。新バッハ全集ではこの部分は訂正されています。