リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

リンス

2016年03月31日 10時22分01秒 | 日々のこと
以前天然油脂のシャンプーのことを書きましたら、何人かの方がそのシャンプーを使用されているようです。でも実は重要なことを書き忘れていました。リンスです。リンスしないと髪がバシバシになりがちです。

シャンプーがアルカリ性なので酸性のものでリンスするわけですが、酸性であれば何でも構いません。御酢とかレモン汁なんかがいいかも。でも御酢は頭に酢のにおいが残るしレモン汁は面倒だし何より高価すぎます。ポッカレモンなんかはいけるのかな?

私はクエン酸を水に溶いてつかっています。



下の写真の左のボトルに入れるのですが、25グラムで一本分です。(右は天然油脂シャンプー(桑名市の三共油脂製))



ということで天然油脂のシャンプーをお使いの方はリンスを忘れずに。お好みで柑橘系の果物なんかをフレイバーにすればいいのではないでしょうか。

ピンチ!?

2016年03月29日 21時44分36秒 | 音楽系
リュートのすべり止めに使っているシリコンゴムを買いに東急ハンズにいきましたら、どこを探しても見つかりませんでした。確か素材売り場のあたりにあったはずでしたが・・・

ウチに帰ってネットで注文しようとアマゾンにアクセスしましたが、ごく一部の商品しか見つかりません。

メーカーは三信ゴム商会で、ネットの検索では東京の下町の小さな会社みたいです。



このシリコンゴムをこんな感じで楽器のリブのところに貼り付けます。一般的なシリコンゴムよりもかなり弾力性に富んでいます。



すべり止めをひざに億必要がなくとても便利です。接着剤でつくのとは違うので塗装をいためません。もっともニスが乾いていないくらい新しい楽器に長時間くっつけたまま使うのはダメです。充分乾燥した塗装面でも1日以上くっつけておくのはよくないでしょう。

翌日袋に書いてある電話番号に電話してみましたが、「・・・現在使われいません」でした。これってひょっとすると会社は倒産?そうだとすると新しいのが手にはいらないのはちょっとしたピンチです。もっとも水でよく洗えばずっと使えるのですが、まぁ限界はあるでしょうし。

某コメンテーターをめぐって

2016年03月23日 23時03分31秒 | 日々のこと
某インチキコメンテーターの話はもうそろそろ(わずか1週間くらい?)で話題にも上らなくなっていますが、まぁそんな程度のお粗末な話でしょう。

例によって後付けコメントがぞろぞろ出ていました。「実は、私前から変だと思っていました」とか「彼のコメントは簡単なことを妙に難しく言っているだけだ」式のコメントです。こんな後出しじゃんけんみたいな言い方は誰でもできますよね。某インチキ氏はかなり長い間テレビに出ていたわけだから、そのときにちょっとでも言って欲しかったです。所詮後付けコメントをいうコメンテーターも某氏と同じ穴のムジナといったところでしょうか。

でもひとつとてもおもしろいことを言う方がいました。その方、経営コンサルタントの専門家ですが、某氏はコンサルタントの臭いがしない、というのです。「臭い」ですね。まぁこれも後付には違いがありませんが、なかなか面白い視点です。

リュート演奏家は共通の「臭い」がありますし、それは声楽家のそれとは少し異なります。古楽の人たちはどの楽器であれある程度の共通性は感じますが、同じ音楽やってても、モダンの金管やパーカッションの人だと相当距離感を感じてしまいます。これは楽器の方が人を選んでいるという結果なのかも知れません。

経営コンサルタントというのも多分楽器と同じように、職業が人を選んでいるのかも知れません。そのコメント書いた人はある意味皮膚感覚で直感したのでしょう。でもそういうことばにできない直感って結構当たっているものです。少なくとも私がいままで会ったことのあるリュート奏者の人たちは、例外なく自分と同じ臭いの人たちで、初対面であってもすぐにある種の仲間感覚を感じることができました。タイムマシンでヴァイスに会いに行っても多分同じことを感じるでしょうね。もっとも同じ仲間といってもレベルは相当違うでしょうけど。

佐藤豊彦さんのコンサート

2016年03月20日 13時10分37秒 | 音楽系
昨日は佐藤豊彦さんのコンサートを聴きに奈良まで出かけました。

奈良というと遠い感じもしますが、実際は車なら2時間足らずで行けますので、普段ミューズに行っているのと大差ありません。それに百数十キロある高速道路のうち亀山から奈良までは国道25号線で無料なのがありがたい所でもあります。

しかし、昨日は高速に入ったとたん渋滞で、ふだんより1時間以上時間がかかってしまいました。グーグルマップを見ておりましたら、鈴鹿インターを中心に上下とも渋滞が起こっていましたので、鈴鹿サーキットでレースでもあったのでしょうか。

会場となっていた佐保山茶論は、県立奈良高等学校の近く、歴史を感じさせる地域にあるこぢんまりとしたホールです。


終演後の様子です。

コンサートは全曲お嬢様との二重奏で、テレマン、ヴァイス、コリニャーニなどのドイツの後期バロック音楽プログラムでした。雨上がりでしたので、13コースと11コース計44本のガット弦にとってはちょっと大変な日ではありました。

佐藤さんとはもう40年来お世話になっていますが、2003年にバーゼルでお目にかかって以来です。バーゼルでお目にかかったときもガット弦のことでいろいろ教えて頂きましたが、その後の新しい実践も踏まえて再度ガット弦に関する沢山の情報を賜りました。お話の中で、ガムート社のビーフガット(3年くらいに発売されました)について、その製作を提言したのは佐藤さんだということで、この話は初めて知りました。

コンサート会場をあとにして、奈良市在住のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者である坂本さんのお宅に伺い、11月に共演するコンサートの打ち合わせをして帰路につきました。帰りは渋滞もなくスムーズそのものでした。

CDレビュー

2016年03月18日 14時50分00秒 | 音楽系
アメリカリュート協会の機関誌に私のCDのレビューが掲載されました。



発行は昨年の秋になっていますが、届いたのは最近です。イギリスのリュート協会もだいたい同様ですが、年4回冊子が届き、さらに1年に1回くらい研究誌が届きます。この研究誌は年単位で発行が遅れていますが・・・



評者はハワード・カディスという方で、いろいろお褒めにあずかり恐縮しています。ただ彼が苦言を呈していたのは、売っているところがアクースティカ・レコードのサイトとイギリスのアマゾンだけしかない、ということでした。

確かにそうですね。日本では私がコンサートなどの際の「手売り」が中心ですし。(あと名古屋のミューズ音楽館、現代ギター社、メディア・カームで扱っています)もうちょっとなんとかしてもらうように、アクースティカ・レコードの人に言わないといけませんですね。


確定申告

2016年03月15日 14時59分12秒 | 日々のこと
今日が確定申告〆切日ですが、私は昨日済ませました。何年か前から、提出会場が税務署から市役所に変わっています。

いつもはもう少し早く言っていたのですが、今年はいろいろあって遅れてしまいました。最終日に近いと駐車場も混むし、提出会場も混んでいました。

最近は国税庁のホームページで書類が作成できますのでとても便利です。以前は税務署に行って係の方に教えてもらいながら、電卓片手で計算していきましたが、今はホームページの指示に従って必要なデータを入力していくだけです。

以前税務署には自動で計算してくれる機械があり、それに必要事項を入力していくと書類が出来上がるということになっていましたが、そのインターフェースが恐ろしく悪かったです。結局係の方を呼ばないと何もできなくて、かえってその方が手間がかかるというシロモノでした。

今回は混んでいたといっても10分くらい並んだだけでしたので、スムーズに行きました。提出したのは、自分の分と、市役所の別の部署にアメリカ在住の娘関連の書類を提出してオシマイでした。そういえば何年か前eTaxでしたっけ、ハードウェアを購入して自宅からオンラインで確定申告をするシステム、あれってどうなったんでしょうねぇ?マイナンバーとか少し前にもよく似たようなのがあったきがするんですけど、ああいうのって、結局システム構築のために関連業者に儲けさせているだけみたいに感じるんですけどねぇ。

アーノンクール逝く

2016年03月07日 11時10分41秒 | 音楽系
古楽界のみならずモダン楽器の世界でも大きな功績を残したニコラウス・アーノンクール氏が5日死亡したと各紙が報じています。

氏は70年代初めに興った古楽復興運動の中心的存在であり、数々の素晴らしい演奏、録音を残しています。中でもレオンハルト氏と行ったバッハのカンタータ全曲録音はまさに金字塔ともいうべき偉業でした。

モダン楽器によるロマン派風の演奏とか妙に即物的な演奏しかなかった当時、彼のカンタータ演奏はとても新鮮でこれこそがバッハ演奏の本来の方向だと思ったものでした。その方向性は今日のバッハ演奏に直結していますのでいかに彼の先見性と実践力が高かったのかと今更ながら思い知らされます。ただ今聞き直してみると、アンサンブルや楽器の技量に少し気になるところがないではないですが、それでもその何枚かは私の大切な愛聴盤のひとつです。

一昨年にはブリュッヘン氏が亡くなり、リュート界でもアメリカやイギリスのリュート協会会報に、毎号のように死亡記事が掲載される時代になりました。古楽的なアプローチがいまや当たり前になった現代ですが、いまここに改めて古楽復興時代における彼らの仕事をしのぶのも大切なことかなと思います。