リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

六華苑秋のミニコンサート

2016年10月02日 21時59分29秒 | 音楽系
今日は六華苑で秋のミニコンサートを行いました。宣伝不足もあってか、幾分いつもより来て頂いた方が少なかった感じもしましたが、それでも用意してあった椅子はほぼ一杯でした。



今回はバロック・ヴァイオリンの廣田雅史さんとご一緒させて頂きまして、ヴァイスの協奏的二重奏全楽章、テイラーのアナバシス、日本の編曲で、通りゃんせ、山田耕筰作品の編曲で、この道、赤とんぼ、そして私のソロで、ヴァイスのソナタ第34番より、プレリュード、アルマンド、ジグを演奏しました。

ヴァイスの協奏的二重奏は、ロンドン写本にリュートパートのみが伝えられている作品で、ヴァイオリンのパートは私が補作しました。今回初めて演奏します。この曲の第4楽章は、私のホームページに、コンピュータによる演奏ですが音源がアップされています。

またテイラーの作品は、私の委嘱作品で実質的世界初演!もっとも公式の世界初演は今月15日に行われる、テイラーの作品展コンサートになります。(於5/R、名古屋市千種区)

小さな演奏会の割には、「初演」の曲が時間的に言うと半分くらいありました。

例年ですとこの時期は気温もそこそこ、空気も乾燥していて爽やかなんですが、今日は暑いし、湿度も高く、まるで梅雨時みたいな天気でした。ことしは少し異常ですね。お陰でガット弦が狂いっぱなしで、とどまることを知りませんでした。1分ともたないので、一曲演奏するたびに全体の調弦をささっとしてまた次の曲って感じでした。その間は廣田さんの絶妙トークで間を持っていただいてなんとか繋いて行きました。こういう気候になるとは思っていませんでしたらねぇ。

15日のテイラーのコンサートはどうするか思案中です。合成樹脂弦に取り替えるのなら、もうあまり時間的余裕がありません。15日はコンサートホールなので問題は少ないと思いますが、もし当日雨で湿気たっぷりのお客さんが沢山いらっしゃると・・・