リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

「桑名市」から「はまぐり市」へ

2018年04月01日 00時13分51秒 | ウソ系
桑名市では市の名称のネーミングライツを募集しておりましたが、貝の佃煮を製造販売している貝鮮が命名権を獲得しました。貝鮮は江戸時代から続く貝の佃煮製造販売の老舗で、広重の浮世絵にも描かれています。貝鮮からは「はまぐり市」という名前を提示されましたが、市の協議会で協議した結果、歴史のある桑名という名前も捨てがたいので、漢字で「桑名」と書き、よみがなを「はまぐり」とするということに決まり本日から実施されます。

市の協議会では、ある委員から「桑名という名前は中世以来使われている由緒あるものなのに、なぜ貝ごときの名前に変えてしまうのか」という厳しい意見も出されました。一方貝鮮側は「桑名の町ができるずっと以前に、すでにはまぐりは桑名の浜に生息していていたのだから、はまぐり市の方が正当性がある」と主張、結局両意見の折衷案として、既述のように漢字で書くときは「桑名」と書き、それを読むときは「はまぐり」と読むということにしたということです。ただしひらがなで書くときは読み方のとおり「はまぐり」と書くとのこと。



JR桑名駅では今日4月1日から駅名表記を書き換え、ひらがなで「はまぐり」(これは駅のコールにも使われます。例えば「あと1分少々ではまぐりに到着します」とか「次ははまぐり~はまぐり~」のように)、その下に漢字で「桑名」と表示になりました。

なおローマ字表記では桑名とはまぐりの連想がない外国人観光客のために従来通り「Kuwana」、行政的には補助金請求の混乱などを防止するためにこれも従来通り「三重県桑名市」とすると決まりました。