リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

桑名六華苑春のミニコンサート

2018年05月15日 13時15分12秒 | 音楽系
あの鹿鳴館を設計したジョサイア・コンドルの手になる、桑名六華苑洋館春のミニコンサートが終わりました。今回は久しぶりにチェンバロの杉浦道子さんとご一緒させて頂きました。



いつもだと春のコンサートはうららかな天候に恵まれることが多いのですが、今回はかなり強い雨が降っていました。足下がとても悪いにもかかわらず沢山の方にお越し頂きました。

曲目は、バッハ、スカルラッティ、ヴィヴァルディの作品を演奏しました。まずチェンバロのソロで、バッハの平均律第2巻第1番、スカルラッティのラ・フォリア、次にバロック・リュートのソロで、バッハの組曲第1番BWV1007からサラバンド、メヌエット、ジグ、組曲BWV1006aよりロンド風ガヴォットを演奏しました。組曲第1番は2年前のこのシリーズで前半3曲を演奏しましたので、その続きです。これで組曲全曲を演奏したことになります。(笑)

プログラム後半はチェンバロとバロック・リュートの二重奏で、ヴィヴァルディのマンドリン協奏曲の第2楽章、トリオ ハ長調を演奏しました。

バロック・リュートは昨年入手したスウェーデンのラルス・イェンソン作の楽器を使いましたが、充分な音量がある楽器ですので、チェンバロとのからみもとてもバランスが良かったです。大雨の日でしたので、室内の湿気もとても高かったのですが、楽器の音量がそれで損なわれるということはなかったです。代わりに音が随分湿った感じになり、チェンバロも湿った感じの音になって、これがかえって、マンドリン協奏曲第2楽章やトリオの第2楽章なんかはとてもヤバイ感じでした。(英語だとIt's nasty.かな?)

アンコールは、イタリアの若い作曲家ジョヴァンニ・デットーリが作曲した「ハッピー・バースデー・フーガ」を演奏しました。その名の通り、Happy birthday to you...のメロディをテーマにしたフーガです。You Tubeのビデオ・クリップから楽譜を作成して、ジョヴァンニから演奏の許可を頂きました。

次回秋のコンサートは10月27日(土)です。