院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

「看護婦」と「看護師」の違い

2015-12-02 14:52:27 | 医療
 私がまだ駆け出しの医者だったころ、看護婦さんにいろんなことを教わりました。だから、年配の看護婦さんは私たちの先生でした。

 当時、看護婦さんは言いました。「最近の先生はやさしい。昔の先生は、ちょっとでも気に入らないことがあるとカルテが飛んできた」と。

 当時から、エックス線技師や臨床検査技師という免許はありました。しかし、彼らには当直がなく、休日夜間には私たち医者が、エックス線を撮り、検査室で白血球の数を数えました。

 疲れ切りました。カルテを投げたいと思ったこともありました。でも、やりませんでした。看護婦と言うな看護師と言えと言いますが、それなら、助産師を女性に限ってはいけないでしょう。「婦」と「師」には現実に即した微妙な違いがあるのです。


※私の俳句(冬)

  冬ぬくし隣の犬が我が庭に