50人以上の企業体では「ストレスチェック」を行うことが義務化された。(受けるほうは自由。)
職場でのストレスが言われて久しいし、「メンタル労災」はこの10年で4倍になったという。
以上の事には別に問題はないのだが、マスコミによって「ストレスの結果、うつ病になる」という図式が引かれているのが問題である!
ストレスによって心身の異常をきたす場合はいくらでもあって、それらすべてが「うつ病」なのではない。ここが非常に間違えやすいところだ。
「正真正銘のうつ病」は、むしろストレスを受けているようには見えない人の方に多いと言ってもよいのではないか?(「一見うつ病」という病態はたいへん多い。これについてはこの欄で再三述べてきた。)
ストレスによって一番起こり易い病態は、「うつ病」ではなくて文字通り「ストレス反応」である。
(WHOの臨床記述と診断ガイドラインICD-10では、うつ病にはコードF32、ストレス反応にはコードF43が割り当てられており、別の疾患である。)
※私の俳句(冬)
凩やこの街いつか来たやうな