(ラフレシアの花。ウィキペディア「ラフレシア」より引用。)
私たち人間は腐った匂いを悪臭と感じます。そのため私たちは腐った食べ物を食べて生命の危機にさらされることから防御されています。腐臭を悪臭と感じるのは本能なのでしょう。
一方、ジャスミンなどの花を美しいと感じ香りがよいと思うのは、これも本能でしょうか?私は文化的に学習された結果ではないかと考えています。ジャスミンは元来食糧でもなく、人間の生存に必ずしも必要ではないからです。
インドールという芳香族の物質は糞臭がします。(じっさい大便にはインドールが含まれています。)そして、なんとジャスミンのいい香りの本体もインドールなのです。濃度が違うだけです。
写真のようなラフレシアという世界最大の花があります。私たちはこの花を美しいと感じるでしょうか?少なくともこの花は腐臭を発します。そのため、ハエがたかって花粉を運びます。
臭いラフレシアを汚いと感じるのは本能からです。しかしながら、ジャスミンの花や香りを美しいと感じるのは本能ではなく、文化なのではないでしょうか?
※今日、気にとまった短歌
研修も旅行と思ふ岐阜羽島新卒駆ける春の夜の道 (埼玉県)中野祐輔