(60年安保反対のデモ隊。朝日新聞DIGITAL より引用。)
このたびの安保法案反対の学生デモが、まるで縁日のようで、70年安保のときの学生運動と較べてあまりに平和だという論調がある。
70年前後の学生運動を経験した私から見れば、どちらも平和だ。70年前後の学生運動も「遊び」と思って同年代の私は見ていた。当時の学生運動はエリート意識の発露だった。ために、東大京大などの有名校ほど学生運動が激しかった。
当時、学生運動の「闘士」だった連中のその後を見れば分かる。99%の学生が思想問題とは縁を切り、そのまた一部は外車を乗り回すようになった。学生時代のお前たちの活動はいったいなんだったのか?目立ちたいだけだったんだろ?と私は未だに彼らに詰め寄って苦笑いをされる。
さかのぼって、60年安保の反対運動も、激しさはさらに凄かったが、マスコミがデモを煽るのをいっせいに辞めたら、たちまちしぼんだ。所詮その程度のものだったのだ。(そのころ私は小5だった。今でも鮮明に覚えている。)
デモは民主主義違反だという考え方に「なるほど」とも思う。かりにも民主的選挙で選ばれた国会をデモで否定するのは、明らかに民主主義違反だ。
※私の俳句
毀(こぼ)たるる家の守宮(やもり)のいきどころ