院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

トラウマ概念の恣意性

2014-03-18 04:07:14 | 心理

アメリカ催眠学会HPより引用。)

 「獅子は千尋の谷に子を落とす」、「可愛い子には旅をさせよ」、「艱難なんじを珠にす」という言葉がある。苦労してこそ人間は成長するという話だろう。

 これらは、成長のためにはストレスが必要だという意味である。だが、ストレスはときに「害」になったりもする。「害」になったときには、わざとトラウマという言葉を用いる。

 幼少時のストレスは将来の人間形成にどんな役に立つのか、または害になるのかが前もって分からない。害になったときに限ってトラウマと称する。つまりトラウマとは後付けの名称なのだ。そういうのって、思い切り恣意的ではあるまいか?だから私はトラウマという概念が好きになれないのである。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そうそう (西川嘉伸)
2014-03-18 00:43:11
私も大嫌いです。特に、自分から「トラウマがあるんです」と言われると、とたんにやる気がなくなります。
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傷つく? (管理人)
2014-03-18 04:17:24
ついでに「傷つく」という言葉も好きではありません。「傷つくには才能が必要だ」とは故山本夏彦翁の言葉です。
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苦情 (西川嘉伸)
2014-03-18 07:07:04
このやり取りを読んでいる人から「傷ついた~~」と言われるかもしれませんね
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