
(今年の帰省ラッシュ。毎日新聞 web 版より引用。)
毎年のことだが、お盆に帰省した若い家族が、満員電車や飛行機で返ってきた様子をテレビが報道していた。幼な子が祖父祖母のことをジイジ、バアバと言っているのが異常に目立った。違和感がある。
たぶん、父や母のことをパパ、ママと呼んでいることからの自然な発展型なのだろう。私の幼少期にも親をパパ、ママと呼んでいる子がいた。外国帰りなら仕方がないが、そうでない家庭でもパパ、ママと呼ばせている親がいて、子供心に違和感をもった。
私が長じてから山本夏彦翁の「それがパパづらかママづらか」というエッセイに出会って膝を叩いた。違和感をもっている人間が自分以外にもいるのだと分かって「おお!」と思った。その後も夏彦翁は、私が言葉にできなかった違和感を次々と指摘するので、いっぺんに夏彦ファンになってしまった。
夏彦翁の存命中には、まだジイジ、バアバという用語はなかったから、今度は私が「それがジイジづらかバアバづらか」と言わせてもらおう。
※今日、気にとまった短歌
遊びにも緩急があり鉄棒に子供らもたれかかる午後四時 (仙台市)工藤吉生
近くでそう呼ばせている爺さん婆さんがいると、気持ちが悪くなります。50~60代の祖父母が、年寄りに見えるのを嫌って、アニメの登場人物のような呼び方をさせるようになったのでしょうか。そう呼んでいる子供には罪はありません。
国立国語研究所によると、この呼び方は2009年の調査で既に24%を占めていたそうです。急激に増えたきっかけは、2004年夏にNHK総合テレビで放送した「ジイジ~孫といた夏」という西田敏行主演(祖父役)のテレビドラマだそうです。このドラマをちらっと見た記憶がありますが、もともと西田敏行が大嫌いな上に、孫に「ジイジ」などと呼ばせているので、すぐに見るのをやめました。NHKも嫌な言葉をはやらせたものです。
なぜこのような強烈な違和感(生理的な嫌悪感に近い)を感じるのかわからなかったのですが、院長ご指摘の「ジイジづらバアバづらか」で溜飲が下がりました。でも、これから益々、こう呼ばせる爺さん婆さんが増えるのでしょうね。
Hda さんの、いつにない激しい論調に笑ってしまいました。すいません。
Hda さん、また笑ってしまいました。
野球帽被った爺さんに、高い寿司屋のカウンターの隣りの席に坐らないでほしい!!