(飢餓陣営せれくしょん。)
恩師の名前が並列された本が出たので買いました。第一章が木村先生、第二章が中井先生に関する内容でした。
ところが、この本には両先生とはぜんぜん関係がない第三章があって、表紙に偽りありと思ったのですが、なんとこの第三章がとてもためになりました。
それは元国会議員で、秘書給与の詐取で実刑判決を受けた山本譲司氏のよる「刑務所の障害者」についての記載です。私がまったく知らない世界が描かれていました。
刑務所に服役中の知的障害者や精神障害者はとても多いのだそうです。山本氏は彼らの処遇に疑問を呈しています。懲役刑を科しても意味がないという論調です。例えば以下の例が挙げられます。看守と知的障害がある服役者との会話です。
看守 「そんなことをすると警察に捕まって刑務所に入れられちゃうぞ」
知的障害者「それは困る。刑務所なんか絶対にいやだから」