(卒業論文集とDVD。鳥取環境大学のHPより引用。)
30年ほど前、パソコンが普及してきたころプログラムは自分で書かなくてはなりませんでした。C言語などが使われるようになって、パソコンで書いたソースプログラムを大型コンピュータに移植することも行われました。
そのころ、理系の学生の卒論にコンピュータで計算した論文が出てきました。しかしながら、そのプログラムが正しいのかどうか保証がありません。教官はプログラムのバグ捜しをやらされるハメになって、どうなるかと思われたのですが、その後どうなったのでしょうか?
4色問題は場合分けをコンピュータで行って解決されました。でも、当時は「そんなのアリか?」という声もありました。
一定の容器に球をなるべくたくさん詰める問題の答えに、ケプラー予想というのがあります。ケプラー予想が正しいことをコンピュータで証明した論文が1990年代に出たのですが、膨大すぎて査読者が検証を諦めてしまいました。
最近、コンピュータで計算された結果が正しいかどうかをコンピュータで検証する方法が編み出され、上記の論文は今年ようやく正しいと認められたそうです。(The Flyspeck Project)
※今日、気にとまった短歌
手の震へ止まぬ九十歳の漢方医領収書の印三たび押し直す (一宮市)渡辺純子