リモートワークが当たり前となり、かつて通勤に使っていた時間にぼんやりとテレビをつけていながら見出した番組が『ミラキュラス・レディバグ&シャノワール』だ。時間帯的には子供向けの変身ヒーローものでフランスと韓国の共同制作で、日本語版の吹き替えを東映アニメーションが担当している。当初は東映アニメーションが2Dアニメの制作を担当しており、インターネットには東映アニメーションの担当したらしいプロモーションムービーが残っているが諸事情で3Dアニメへの制作となり、韓国の制作会社が請け負って2015年にフランスなどで放映されながら日本ではファンの直接嘆願により2017年に放映されるという結構な大人の事情持ちの作品だ。本国では大ヒットしているらしい。
大人の事情のほうにどうしても目を向けてしまうものの、話自体は少しずつ展開しながらシンプルな構成にほっとさせられる。一応裏事情はあるものの悪の親玉は堂々と開き直って人を操るという割と卑怯な手口で悪事を働くし、主人公のレディバグことマリエットと相棒のシャノワールことアドリアンは容赦なく悪事を働く悪党を成敗する。30分アニメを制作側がよく見ているのか、日曜朝のアニメに慣れていればお馴染みのテンポで話が進むので時間に応じて見たい場面だけを見るという芸当も可能だ。ちなみに主人公が女の子なのに相方が「てんとう虫」の妖精なのは、フランスのジンクスではてんとう虫が「幸運」の象徴という理由だ。対象的に相方のアドリアンの「黒猫」は「不幸」の象徴とされ、二人の力が物語の鍵ともなっている。
大人が物語を見る時、どうしても物語に没入するよりも物語の形を見てしまいがちだが、本作は物語の形がそこそこ面白いと思う。同じくヒーローとして戦う味方が増えてもすぐ敵に回ったり、場合によっては何度も敵に回るので、誰が今週のヴィランとなるかが見どころでもある。ヴィランになる原因はお年頃の少年少女らしい悩みや挫折や失望なので、マリエットが期せずしてヴィランを増やしてしまうこともままある。それでも話のテンポが良いので次の週まで揉め事が引きずられることはほとんど無く、割り切って気ままに一話完結の話として見られる気軽さがありがたい。ただ、本国の視聴層らしいティーンや子供に対して、日本の同年代には少々ウケが難しそうだという気配はひしひし感じる。
大人の事情のほうにどうしても目を向けてしまうものの、話自体は少しずつ展開しながらシンプルな構成にほっとさせられる。一応裏事情はあるものの悪の親玉は堂々と開き直って人を操るという割と卑怯な手口で悪事を働くし、主人公のレディバグことマリエットと相棒のシャノワールことアドリアンは容赦なく悪事を働く悪党を成敗する。30分アニメを制作側がよく見ているのか、日曜朝のアニメに慣れていればお馴染みのテンポで話が進むので時間に応じて見たい場面だけを見るという芸当も可能だ。ちなみに主人公が女の子なのに相方が「てんとう虫」の妖精なのは、フランスのジンクスではてんとう虫が「幸運」の象徴という理由だ。対象的に相方のアドリアンの「黒猫」は「不幸」の象徴とされ、二人の力が物語の鍵ともなっている。
大人が物語を見る時、どうしても物語に没入するよりも物語の形を見てしまいがちだが、本作は物語の形がそこそこ面白いと思う。同じくヒーローとして戦う味方が増えてもすぐ敵に回ったり、場合によっては何度も敵に回るので、誰が今週のヴィランとなるかが見どころでもある。ヴィランになる原因はお年頃の少年少女らしい悩みや挫折や失望なので、マリエットが期せずしてヴィランを増やしてしまうこともままある。それでも話のテンポが良いので次の週まで揉め事が引きずられることはほとんど無く、割り切って気ままに一話完結の話として見られる気軽さがありがたい。ただ、本国の視聴層らしいティーンや子供に対して、日本の同年代には少々ウケが難しそうだという気配はひしひし感じる。