知人から「遊んでほしい」と言われ、年末年始の緊張感の解消のために新しくゲーム機ごと今更のゲームを買った。今振り返れば他のことに使った方が良さそうな金だが、その時は気持ちの余裕もなく、手持ちのゲームは遊び尽くしてしまったので興味本位で手を出した。難易度は「オリジナル」を選択した。
本作は1993年に発売されたスーパーファミコンの『ロマンシングサガ2』をフルリメイクした作品で、帝国の皇帝となり自身の技術を後継しながら凶悪な七体のボスモンスターを倒すのが目的だ。原作の基本システムを踏襲しつつ「アビリティ」や「連携」という新しい要素が追加されている。グラフィックは3Dとなり、ダンジョンの探索にはジャンプや視点の移動の要素が追加された。最初の難易度は「カジュアル」「ノーマル」「オリジナル」の三種類で、特定の条件を満たすと「ベリーハード」「ロマンシング」の難易度が追加される。ゲーム上の説明では「オリジナル」は原作の難易度を再現したものと書かれているが、先の新システムの導入により原作とは主に戦闘のバランスが大きく変化しているため、原作をプレイした知人からは実質「ノーマル」が本来の難易度に近いと聞いた。「オリジナル」を選んだのは興味本位だ。飽きてしまうかもしれないと感じたためだ。
実際プレイした所、自分のプレイングが悪いとはいえ想像や言われているよりも自由度は低めだと感じた。まずチュートリアルが「オリジナル」の場合は非常に長く感じられる。本作ではドラクエなどの「とくぎ」に該当する「技」の習得が非常に重要な鍵となるが、習得した技を登録していつでも使えるようにできる施設の開放にはボス戦を最低三回こなさなければならない。さらに使えるユニットを増やす為には追加でボスを一体倒さなければならないのだが、これがまたやたら手強い。まだゲームのお作法に慣れていない私は早速難易度の洗礼を浴びて実質初代皇帝を戦死させてしまった。当然ながら覚えた技は泡と消え、仲間は激しく傷つき、ほぼ一からの再スタートとなってしまった。
『俺の屍を超えてゆけ』は似たような状況になっても地道に稼げばいくらでも取り返しは利くが、本作は戦闘回数を重ねれば重ねるほど敵が強くなるので、安易な再スタートは詰みのもととなりかねない。かといって戦死を重ねてもユニットの補充に限界があるため、何度かリトライを繰り返して次の皇帝で撃破した。こんな調子でボス戦はほぼ毎回死んで覚えることが多い上、地方によって敵の強さが変わるため、気まぐれに各地を探索した結果大惨事に陥ったことは枚挙に暇が無い。またイベントも制限時間が設けられているため、これも安易にいろいろなイベントをクリアしてしまうと肝心のイベントを取り逃してしまうこともある。それを踏まえると攻略ルートはかなりきっちり考えなければならない上、「オリジナル」の場合は敵の強さの振れ幅が極端なので、安牌を取ろうとすると必然的にルートが絞られてしまう。そしてミスは許されない。
どんなゲームでも効率を求めれば最適解の末にルートは固定されざるを得ないが、取りあえず自分の場合は『風来のシレン』や『俺の屍を超えてゆけ』のように、失敗からの挽回や立て直しを楽しんできたフシがあるため、全てを成功させなければいけない『ロマンシングサガ2』とは若干相性が悪いのかもしれない。ゲームは一切悪くはない。
本作は1993年に発売されたスーパーファミコンの『ロマンシングサガ2』をフルリメイクした作品で、帝国の皇帝となり自身の技術を後継しながら凶悪な七体のボスモンスターを倒すのが目的だ。原作の基本システムを踏襲しつつ「アビリティ」や「連携」という新しい要素が追加されている。グラフィックは3Dとなり、ダンジョンの探索にはジャンプや視点の移動の要素が追加された。最初の難易度は「カジュアル」「ノーマル」「オリジナル」の三種類で、特定の条件を満たすと「ベリーハード」「ロマンシング」の難易度が追加される。ゲーム上の説明では「オリジナル」は原作の難易度を再現したものと書かれているが、先の新システムの導入により原作とは主に戦闘のバランスが大きく変化しているため、原作をプレイした知人からは実質「ノーマル」が本来の難易度に近いと聞いた。「オリジナル」を選んだのは興味本位だ。飽きてしまうかもしれないと感じたためだ。
実際プレイした所、自分のプレイングが悪いとはいえ想像や言われているよりも自由度は低めだと感じた。まずチュートリアルが「オリジナル」の場合は非常に長く感じられる。本作ではドラクエなどの「とくぎ」に該当する「技」の習得が非常に重要な鍵となるが、習得した技を登録していつでも使えるようにできる施設の開放にはボス戦を最低三回こなさなければならない。さらに使えるユニットを増やす為には追加でボスを一体倒さなければならないのだが、これがまたやたら手強い。まだゲームのお作法に慣れていない私は早速難易度の洗礼を浴びて実質初代皇帝を戦死させてしまった。当然ながら覚えた技は泡と消え、仲間は激しく傷つき、ほぼ一からの再スタートとなってしまった。
『俺の屍を超えてゆけ』は似たような状況になっても地道に稼げばいくらでも取り返しは利くが、本作は戦闘回数を重ねれば重ねるほど敵が強くなるので、安易な再スタートは詰みのもととなりかねない。かといって戦死を重ねてもユニットの補充に限界があるため、何度かリトライを繰り返して次の皇帝で撃破した。こんな調子でボス戦はほぼ毎回死んで覚えることが多い上、地方によって敵の強さが変わるため、気まぐれに各地を探索した結果大惨事に陥ったことは枚挙に暇が無い。またイベントも制限時間が設けられているため、これも安易にいろいろなイベントをクリアしてしまうと肝心のイベントを取り逃してしまうこともある。それを踏まえると攻略ルートはかなりきっちり考えなければならない上、「オリジナル」の場合は敵の強さの振れ幅が極端なので、安牌を取ろうとすると必然的にルートが絞られてしまう。そしてミスは許されない。
どんなゲームでも効率を求めれば最適解の末にルートは固定されざるを得ないが、取りあえず自分の場合は『風来のシレン』や『俺の屍を超えてゆけ』のように、失敗からの挽回や立て直しを楽しんできたフシがあるため、全てを成功させなければいけない『ロマンシングサガ2』とは若干相性が悪いのかもしれない。ゲームは一切悪くはない。