平岩弓枝著『御宿かわせみ13・鬼の面』を読む。この巻は、スローテンポで進んできた物語が(当社比で)ずいぶん急展開する。その意味では、転機となる巻だろう。
第1話「夕涼みの女」は、「江戸から離れたくない」とはっきり言えばいいのに、の話。第2話「大川の河童」は、医者嫌いの七重の父、麻生源右衛門の具合が悪くなり、宗太郎が診る。大川の河童の事件にかまけている間に、事態はひそかに進んでいたのですね。
第3話「麻布の秋」、勝手に家を飛び出し勝手に戻ってきた母親、鈴虫や松虫を飼い、忍ぶ娘、鳴かなくなった虫を持って再び出ていった母親は、歳月を悔やんだのか。
第4話「忠三郎転生」、短編にしては長い。テレビ2回分はある。オランダの毒薬を調合するよう、七重を囮に天野宗太郎が強制される。忠三郎の悪党ぶりも一段とスケールアップ。東吾と源三郎らが駆けつけ、派手な捕物の末ようやく解決するが、宗太郎の意中の人も明らかとなる。
第5話「雪の夜ばなし」、七重の祝言の夜の帰り道、酔った東吾が遭遇したフロイト流(?)解決法。かなり不自然。第6話「鬼の面」、奉公人の長い鬱屈。
第7話「春の寺」、兄・通之進が東吾に嫁を迎えさせる心積もりをもらす。一方るいは、子供のできない妻が夫が外で作ってくる子を育てた商家の事件に心を痛め、単純には喜べない。
七重と東吾とるいの三角関係も、宗太郎の登場で好転の兆しを見せ、事態は本格的に動き出す、という巻ですね。さて、第14巻を探しているのですが、通勤路の書店には見つからず。目下、探索中にござれば、これにて御免(^_^)/
写真は、早起きして出かけたハスの花。
第1話「夕涼みの女」は、「江戸から離れたくない」とはっきり言えばいいのに、の話。第2話「大川の河童」は、医者嫌いの七重の父、麻生源右衛門の具合が悪くなり、宗太郎が診る。大川の河童の事件にかまけている間に、事態はひそかに進んでいたのですね。
第3話「麻布の秋」、勝手に家を飛び出し勝手に戻ってきた母親、鈴虫や松虫を飼い、忍ぶ娘、鳴かなくなった虫を持って再び出ていった母親は、歳月を悔やんだのか。
第4話「忠三郎転生」、短編にしては長い。テレビ2回分はある。オランダの毒薬を調合するよう、七重を囮に天野宗太郎が強制される。忠三郎の悪党ぶりも一段とスケールアップ。東吾と源三郎らが駆けつけ、派手な捕物の末ようやく解決するが、宗太郎の意中の人も明らかとなる。
第5話「雪の夜ばなし」、七重の祝言の夜の帰り道、酔った東吾が遭遇したフロイト流(?)解決法。かなり不自然。第6話「鬼の面」、奉公人の長い鬱屈。
第7話「春の寺」、兄・通之進が東吾に嫁を迎えさせる心積もりをもらす。一方るいは、子供のできない妻が夫が外で作ってくる子を育てた商家の事件に心を痛め、単純には喜べない。
七重と東吾とるいの三角関係も、宗太郎の登場で好転の兆しを見せ、事態は本格的に動き出す、という巻ですね。さて、第14巻を探しているのですが、通勤路の書店には見つからず。目下、探索中にござれば、これにて御免(^_^)/
写真は、早起きして出かけたハスの花。