電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

J.S.バッハのカンタータ第156番から「アリオーソ」を聴く

2007年09月29日 07時08分56秒 | -室内楽
ここ数日、通勤の音楽として、バッハの「トッカータとフーガ」等を収録した、「バロック名曲集2」というCDを聴いておりました。これは、DENONのMyClassicGalleryというシリーズの某中古書店分売もの(GES-9207)で、様々な演奏を集めた、いわば寄せ集め盤です。ただし、こうした企画ものは、選曲によって、今まで知らなかった音楽に触れる、導入の役割を果たすこともあります。

実際、このCDで、J.S.バッハのカンタータ第156番より「アリオーソ」という曲を、小品の形で知りました。ヤーノシュ・シュタルケルのチェロ、岩崎淑のピアノによる二重奏で流れ出した音楽を聴いて、思わず聴き惚れました。ああ、バッハの音楽!そして、シュタルケルの演奏!シュタルケルのバッハは、「チェロとチェンバロのためのソナタ全集(全3曲)BWV1027-9」(*)等を聴いておりますが、このオリジナルのCDはどんな曲を集めたものなのでしょう。大いに興味があります。

本CDの曲目は、
(1) J.S.バッハ トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
(2) J.S.バッハ 目覚めよと呼ぶ声が聞こえ BWV645
(3) エイク 涙のパヴァーヌ
(4) ヘンデル 「セルセ」よりラルゴ「オンブラ・マイフ」
(5) ヘンデル 調子のよい鍛冶屋
(6) ラモー タンブーラン
(7) ダカン かっこう
(8) ヴィヴァルディ ピッコロ協奏曲ハ長調 F.VI-4 ラルゴ
(9) J.S.バッハ フルートソナタ変ホ長調BWV1031 シチリアーノ
(10) J.S.バッハ イタリア協奏曲ヘ長調BWV971 アンダンテ
(11) ヘンデル ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調 Op.1-3
(12) J.S.バッハ カンタータ第156番 アリオーソ
(13) テレマン 「忠実な音楽の師」より冬/パストラール/ポロネーズ
(14) J.S.バッハ 小フーガ ト短調BWV578
(15) J.S.バッハ 主よ、人の望みの喜びよ BWV147

その他にも、スークの演奏したヘンデルのヴァイオリン・ソナタ(*2)はいいなぁと思いますし、ヴィヴァルディのピッコロ協奏曲などというのも面白いと思いました。オムニバス盤を聴くと、収録されたもとの演奏全体を聴きたくなってしまいます。とりあえず、シュタルケルのチェロをもう一度聴きましょう。

(*) : J.S.バッハ「チェロとチェンバロのためのソナタ」~電網郊外散歩道
(*2):スークとルージイッチコヴァの演奏でヘンデルのヴァイオリン・ソナタ集を聴く~電網郊外散歩道
コメント (4)