志情(しなさき)の海へ

かなたとこなた、どこにいてもつながりあう21世紀!世界は劇場、この島も心も劇場!貴方も私も劇場の主人公!

流動的であること、永遠の過渡期を生きているのだね!言葉やイメージの結晶化

2013-01-30 06:50:47 | 詩、詩集

                       (キャンパスの神と呼んでいる瑠璃色のいそひよどり)

世界の中の潤滑油の様な資本の流れがありそれぞれに相互にぶつかり合いながらダイナミックに時が付き進んでいる。立ち止まることのない時、地球の表面に住んでいるわたしたち、時が来て君もわたしも消えていく。だから花火に惹かれるのだと、飛躍するわたしの思念。つまり実存は瞬間(モメント)で瞬きのような時間なのかもしれない。永遠の死者の概念が住みついてきたのもその生きてきた時を経てきた昨今ゆえだったのかもしれない。

だからこそ、の現在だけれども、生きていくために必死に社会の枠の中で泳ぎ回る。もしあの時、あの場所で、あの日、あの瞬間、ポジティブでネガティブな生と死のめくるめく循環の綾の中、君がいてわたしがいて、そしてそれらのすべてをああことばにしたいと思うようになっているのもそのとおりなのだ。

   ≪君の飛ぶ姿が眩しい春≫

    チ チ チ チチ

    鶯がそして目白が飛び交う枝と枝

    すずやかにかろやかに

      きみがそこでとびまわる

      それだけでみたされるおもい

      いそひよどりのメスが茶色のくすんだ尾羽根を動かし  

      捕食する

      瑠璃色のオスが道端のパンのくずを喜々としてくちばしでつつく

     その道端にタンポポの黄色い花弁

     北風が吹きそよぐ冬だというのに黄色い花弁

       一瞬、暖かい気持ちにいざなってくれるそんななんともおだやかな空気の中

      オスプレイのパタパタの騒音がやってくる

      キャンパス上空を庭にして踏みこんでくる灰色の異物

      一瞬、おだやかな空気をこわしてたちさる

      しかし何度も襲ってはさっていく

      おだやかないそひよどりの住処に醜怪な姿をさらしつづける

         似合わない風景

         似合わない合奏

         似合わない風景の中

     チチチ チチチ

     と鶯は鳴き、

     不安を抱いて空を眺める日々

        君の眼差し

        君の魂を包みながら

     この不協和音を

     記しておこう

     このあからさまなシュールな現実画

     これが世界の断片

          キャンパスの上のオスプレイ

          タンポポの黄色い花弁

          イソひよどりの眩しさ

          立ち竦む君

         アスファルトの上のいそひよどり

   

    

 


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