いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

夏本番。あつい夏

2009-07-20 20:31:58 | 日記
 7月20日は海の日。このあたりまできますと、夏本番というモード
に入る。今年は、46年ぶりの皆既日食もあり、あつい夏。

 夏の山の日は、北海道大雪山系、美瑛岳、トムラウシ山(2141メ
ートル)で10人が遭難死亡する事故。遺族の方の「本人は好きな山で
亡くなって本望」という言葉。そう言うしか言葉もでない。
 しかし、それでも、社会は、人命救助のために多くの救助隊をまた危
険な山岳に向かわせる。

 「好きな山」だからこそ、事前の研究と準備にも万全の想いで取り組
んで、最善の体制で誰に気兼ねなく楽しんでほしいものです。

 冒険家で登山家の植村直己さん。世界各国のテクニカルな支援を受
けながら、長期的な計画、展望、訓練のもとに、段階を踏んで、次々と
未踏の山、地への挑戦を続け、数々の成功をおさめながら、北米最高
峰のマッキンリー(6194メートル)の山深く、今も眠っています。

 これほど専門的な研究、準備、支援を受けながらの、一瞬の山(冬季
マッキンリー)の変化に万全に対応することのむづかしさを示す。

 マッキンリーの植村直己さんは、その過酷な挑戦のゆえでもあるので
しょう。しかし、救助隊に危険を体験させることもなく、誰の手をわずらわ
させることもなく、今も山のどこかで眠っている。

 『好きな山で亡くなって本望』という言葉は、こういう「行動」をした人
のためにこそある「言葉」。

 これから山を楽しむ人々。植村直己さんの残した山ヘ挑戦する「カタ
チ」を肝に銘じて、心の「カテ」として、登山を楽しんでほしいものだ。

 

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