(1)大阪都法案が国会で成立して大阪維新の会の国政参画がいよいよ現実味を帯びてきた。船中八策とか日本改革の坂本竜馬をイメージして基本政策を固め、現職国会議員と合流して政党化のうえ、一般公募の政治塾を土台にして数百名単位での総選挙立候補者を予定しているとの報道もある。
代表をつとめる橋下大阪市長は、府知事時代から旧態然とした行政機関との対立を煽(あお)って、わかりやすく行政改革志向を強めて府、市民の支持、人気を高めてきたが、政策的にはこれといった実績もなく、エキセントリック(eccenttic)な言動ばかりが目に付く。
ただし、今の政治に欠けている考えていることをその通り包み隠さずにストレートに発信する「いさぎよさ」が高い支持、人気の要因だ。
その分、政策、行政手法に偏向主張(deflective claim)も多く、危うさも備えている。
(2)その点を総選挙で対決が想定される与党民主党からは「そのうち(維新の会の)メッキが
はがれる」とか、同政調会長からは「政治経験のないような人たちがいっぱい議席を取ったら、この国はどうなるのか」とかの、09年民主党政権のその後の崩壊を受けた「反面教師」的な人気先行を皮肉った自虐的な発言も聞かれるようになってきた。
この政調会長をはじめ民主党政権の中軸を構成するのは、松下政経塾出身、弁護士経験者が多く、自らの失政、失敗を顧(かえり)みない場当たり的な見方、理念、認識の反省もなく同類の地域政党を批判するなど、あいかわらずの厚顔無恥の姿勢を示すものでまったく説得力のない発言だった。
(3)名古屋市長が代表の「減税日本」も現職国会議員と合流し政党化を目指し、国会内会派を構成してやはり自ら立ち上げた政治塾からの国政参画の準備を加速している。
同党はリコール選挙で市議会の第1党を構成しているが、にわか議員の政治力には問題点、課題も多く指摘されて辞職、分派行動も目に付くようになっている。
状況は前述の民主党政調会長の言う通りの様相を示しているのは間違いない。
(4)しかし、選択するのは有権者の国民だ。同類あわれみの国会議員に心配されるまでもなく、ブームに上乗りすることのない政治力を見極めての投票行動が求められるのは、いつも変わらない選挙への取り組みであるのはいうまでもない。
むしろ、国民に準備不足の夢を見せておいて、国民の期待を裏切りついには真っ向から対決姿勢を見せている、現在政治の政治不信感が問題なだけだ。
そういう政治状況の中で、偏向政策の危うさはあっても、これまでになかった「言行一致」の政治理念、政策の「いさぎよさ」が支持されるのは、既成政党不信の中の消去法としてはいたしかたのないことだ。
(5)注目の地域政党には議会対策、政策の計画性、グランドデザインなど政治手法に問題、課題、未熟さは残るので、既成政党の堕落(degeneration)の中で新しい政治勢力を育てていくのも国民の使命(mission to bild up a new political power)、つとめでもある。
代表をつとめる橋下大阪市長は、府知事時代から旧態然とした行政機関との対立を煽(あお)って、わかりやすく行政改革志向を強めて府、市民の支持、人気を高めてきたが、政策的にはこれといった実績もなく、エキセントリック(eccenttic)な言動ばかりが目に付く。
ただし、今の政治に欠けている考えていることをその通り包み隠さずにストレートに発信する「いさぎよさ」が高い支持、人気の要因だ。
その分、政策、行政手法に偏向主張(deflective claim)も多く、危うさも備えている。
(2)その点を総選挙で対決が想定される与党民主党からは「そのうち(維新の会の)メッキが
はがれる」とか、同政調会長からは「政治経験のないような人たちがいっぱい議席を取ったら、この国はどうなるのか」とかの、09年民主党政権のその後の崩壊を受けた「反面教師」的な人気先行を皮肉った自虐的な発言も聞かれるようになってきた。
この政調会長をはじめ民主党政権の中軸を構成するのは、松下政経塾出身、弁護士経験者が多く、自らの失政、失敗を顧(かえり)みない場当たり的な見方、理念、認識の反省もなく同類の地域政党を批判するなど、あいかわらずの厚顔無恥の姿勢を示すものでまったく説得力のない発言だった。
(3)名古屋市長が代表の「減税日本」も現職国会議員と合流し政党化を目指し、国会内会派を構成してやはり自ら立ち上げた政治塾からの国政参画の準備を加速している。
同党はリコール選挙で市議会の第1党を構成しているが、にわか議員の政治力には問題点、課題も多く指摘されて辞職、分派行動も目に付くようになっている。
状況は前述の民主党政調会長の言う通りの様相を示しているのは間違いない。
(4)しかし、選択するのは有権者の国民だ。同類あわれみの国会議員に心配されるまでもなく、ブームに上乗りすることのない政治力を見極めての投票行動が求められるのは、いつも変わらない選挙への取り組みであるのはいうまでもない。
むしろ、国民に準備不足の夢を見せておいて、国民の期待を裏切りついには真っ向から対決姿勢を見せている、現在政治の政治不信感が問題なだけだ。
そういう政治状況の中で、偏向政策の危うさはあっても、これまでになかった「言行一致」の政治理念、政策の「いさぎよさ」が支持されるのは、既成政党不信の中の消去法としてはいたしかたのないことだ。
(5)注目の地域政党には議会対策、政策の計画性、グランドデザインなど政治手法に問題、課題、未熟さは残るので、既成政党の堕落(degeneration)の中で新しい政治勢力を育てていくのも国民の使命(mission to bild up a new political power)、つとめでもある。